はづき「え~! プロデューサーさん、自宅のエアコン壊れちゃったんですか~?」 アイドル達「「「!!」」」
暦上ではもう残暑のはずですが、まだまだスコーチ・バイ・ホットサマーって感じですので、それこそまだまだホットな話題ということで1つ。
ユニットのバランスとか気にしちゃうのでイルミネとノクチルも入れたかったけど、おうち事情的に話に組み込みにくかったのでまたの機会に。
- 660
- 874
- 19,940
P「そうなんですよ……」
はづき「今の時期は業者の人もなかなか来られないんじゃないですか~?」
P「修理待ちで1週間近くかかるみたいで……」
はづき「プロデューサーさん『上がりが遅い』とは言え『基本的には』毎日家に帰っているわけですし」
はづき「『持ち帰った仕事』を処理してる時や、『ただでさえ短い就寝時』は大変じゃないですか~?」
P「はは……ところどころ刺してきますけど、はづきさんが言ってもあんまり説得力が無いですからね」
P「とは言っても実際そんな事で倒れるわけにはいきませんからね」
P「ウィークリーマンションとかも考えたんですけど―――」
はづき「あんまり良い所が―――ですか~?」
P「ですね、立地や金銭面で考えるとどうも……」
P「とは言っても選り好みできる時間もないですし、早々に落としどころを見つけないといけないんですけど」
はづき「調べてたら熱中症―――なんてことにはならないで下さいね~」
P「はは……気をつけます」
はづき「―――あ、私そろそろ次の予定ですので」
P「イルミネのアテンドですよね」
P「すいません、本来は俺の仕事の領分なんですが……」
はづき「いえ~、私の仕事の領分でもありますし~」
はづき「それに、実際のところ、エアコンが壊れている環境で持ち帰った仕事させられませんので~」
はづき「会議の資料等諸々、ここで作り上げないとダメですからね~」
P「はは……やっぱりそうですよね……」
はづき「では、いってきますね~」
P「はい、いってらっしゃい」
――――――バタン
P「―――さて、はづきさんの言う通りここで頑張らなきゃな」
偶然居合わせたアイドル達「「「…………」」」
美琴「……ねえ、プロデューサー」
P「ん? どうした、美琴」
美琴「ごめんね、さっきはづきさんとしてた会話、盗み聞きしてたわけじゃないんだけど」
P「ああ……ははっ、こっちこそすまん、うるさかったか?」
美琴「ううん、そうじゃなくて」
美琴「エアコン直るまでの間、私の家使ってもいいよって言いたくて」
P「―――……え?」
アイドル達「「「!!」」」
P「……いや、いやいやいや」
P「気持ちはありがたいけど、さすがに「じゃあよろしく」とはならないよ」
美琴「そうなの?」
P「いい歳した男とひとつ屋根の下ってのは普通は嫌じゃないかな」
美琴「……そうかな、別にプロデューサーなら嫌じゃないけど」
美琴「そもそも、私も家を空けてること多いし、そこはそんなに気にしなくてもいいんじゃない?」
P「いや、だからと言ってなぁ」
恋鐘「だ……だめばい!!」
恋鐘「プロデューサーも男やけん、ちょっとの時間でも2人きりになったら手を出さない保証はなかよ!」
冬優子「そ、そうだよ美琴さん!」
冬優子「普段は草食系って雰囲気出してる人ほど本性はケダモノだったりするんですよ!」
美琴「そうなの?」
P「援護射撃は援護射撃でも、俺ごと貫く魔貫光殺砲みたいな援護射撃なんだけど……」
P「まあ、でもそうだな―――」
P(下心が無いって言いきっちゃうと、だったらいいじゃんってなりそうだし……)
P「―――そうしないよう努めるけど、確かに保証はできないな」
恋鐘「な、何ば言いよると!? プロデューサーはそげんことせんやろ!?」
冬優子「そ、そうですよ! プロデューサーさんにそんな度胸あるわけないじゃないですか!」
P「2人はどういうスタンスなの?」
美琴「うーん……手を出されるのは少し困っちゃうかな」
冬優子(少し?)
美琴「心の準備とかまだできてないし」
恋鐘「み、美琴も敵やったとね……」
愛依「じゃあさ、うち来るのはどうなん?」
冬優子「愛依、ちゃん!?」
愛依「プロデューサー的にも2人っきりは困るわけっしょ?」
愛依「その点うちは家族がいるからプロデューサーも安心じゃん?」
愛依「まぁ、ちょっと遠いかもしんないけどさ」
冬優子「愛依ちゃん、距離さえ良ければな~みたいな雰囲気出してるけど、そこ良くても全然アウトだからね」
愛依「え、そうなん?」
P「えっと……そうだな、むしろ愛依の家ぐらいなら距離はそんなに問題じゃないかな……」
夏葉「それなら私の家はどうかしら」
樹里「夏葉?」
夏葉「私の家ならセキュリティやパパラッチ対策も万全だし」
夏葉「何より私の家族も絶対に喜んで迎えてくれるわよ」
樹里「家族……」
夏葉「何よ、カトレアは立派な家族よ」
樹里「いや、分かるけど! 分かるけど「家族も一緒だから安心」の家族としては心もとなくねえか!?」
夏葉「私の言うことをちゃんと聞いてくれるおりこうさんなのよ」
樹里「頼りにもなるっていうのを強調したかったんだろうけどさ」
樹里「家族として紹介した後だから問題発言みたいになってるのはいいのか……?」
甘奈「ね、ねえ、甘奈のうちはどうかな?」
甘奈「甜花ちゃんもプロデューサーさんが来てくれたら嬉しいよね?」
甜花「ひぃん……甜花、カトレアと同じ枠……」
P「その……みんなの心遣いは嬉しいけど、親御さんがいるところは許可が取りにくいし」
P「それに、下手すると色々こじれるしで難しいかな」
夏葉「私のところは?」
P「普通に美琴と同じ理由でダメだな」
夏葉「手を出しそうになって危ないからダメってことね……」
P「軽率な発言を後悔してる」
冬優子(―――なんか色んなチェーンが挟まって完全にふゆが誘うタイミングを逃したわね)
恋鐘「……そ、そいなら寮ならどげんと?」
冬優子「恋鐘ちゃーん!?」
恋鐘「空き部屋もあるけん丁度良かよ、やろ? 樹里」
樹里「え! あたしに振るのかよ!」
樹里「まぁ、でもありなんじゃねえか? 許可取れたらだけど」
P「……この場合許可取る先は社長になるんだけど」
樹里「あ~……下手すると五体不満足か?」
恋鐘「少なくともしばらくは流動食のお世話やろうね」
P「2つの意味でクビになるな」
社長「大きすぎる陰口は陰ではないから陰口にならない……哲学かね」
P「!! し、社長!?」
社長「途中からだが話は聞かせてもらった」
社長「何やら事情があってアイドル達の家でその日暮らししようと画策しているようだな」
甘奈「聞いてたのが本当に途中からだから良くない解釈されてる……」
甜花「外面だけは良いタイプのヒモ……」
社長「行く宛が無いのならしばらく私の家を貸してやってもいいが」
P「いやっ! そんな、恐れ多いです!」
社長「今の「いや」は感嘆詞の「いや」か、つい漏れ出た拒否の意味の「嫌」かどっちかね」
P「前者! 前者です! 泊めさせてください!」
社長「初めからそう言えば終わる話だ」
社長「頼るならまず上の者を頼れ、くだらんことでアイドル達を巻き込むな」
P「……あれ、もしかすると俺から頼みこんでたみたいな流れになってました?」
社長「ともかく本題は別だ、話がある、社長室に来るように」
社長「ついでに言い訳の方も聞いておこう」
P「……では、完璧な言い訳も準備しておきますね」
社長「ほう、それは楽しみにしておこう、行くぞ」ガチャッ
P「はい!」
P「―――というわけでここは社長の言葉に甘えさせてもらうからさ」
P「なんか、みんなに気を遣わせちゃってすまんな」
P「……あぁ、それと、しばらく席を外すけど何かあったら遠慮なく連絡くれよ」ガチャッ
P『あれ、にちか、これからレッスンだっけか? 頑張れよ』
にちか『言われなくてもいつも頑張ってますけど』
にちか『頑張れって言えばもっと頑張ってくれるなら、プロデューサーさんも私以上に頑張ってバリバリ仕事獲ってきてくださいよー』
にちか『あ、当然笑われない仕事でお願いしますね』
P『うっ……精進します』
にちか『あ~、はいはい、そういうのいいですから』
にちか『さっきすれ違いましたし、社長と何か話あるんですよね? 早く行ってきたらどうです』
P『おっと、すまん、じゃあまたな』
にちか『……まったく』
にちか「―――美琴さーん」ガチャッ
にちか「うわっ、なんか今日人多いですね」
にちか「あ、美琴さん、レッスン室そろそろ空くみたいなので行きましょう」
美琴「―――あ、うん」
にちか「……美琴さん? 何かあったんですか?」
にちか「なんか、よく見ると他のみんなもどこか上の空っていうか……」
美琴「ちょっとプロデューサーがね」
にちか「えー……もう、なんなんですかね〜あの人は」
にちか「定期的に奇行に走らないと死んじゃうんですかね〜」
美琴「ううん、そういうのじゃなくてね」
美琴「プロデューサー「が」って言うよりプロデューサー「を」かな」
にちか「えっと……プロデューサーさんをどうしたんです?」
美琴「盗られちゃったなって」
にちか「…………え、誰にです?」
美琴「社長に」
にちか「…………」
―――後日
社長「さて、今流れてる噂に何か言い訳はあるかね」
P「あれ、もしかすると俺のせいになってます?」
社長手厳しい