Dr.クラゲさん(水族館マスター&水族館生物学者)

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Dr.クラゲさん(水族館マスター&水族館生物学者)
@DrKuragesan
アカデミアの帝王 国際生物学五輪2009日本代表團 開成→ 東大(理Ⅱ・理学部生物学科)→ 科博・DC2 →琉球大学・PD→福山大学・講師(現職) 動物学会令和元年度・2年度論文賞受賞/新種の日本記録 テンプラ・チュラウミカワリ新種記載 人気学術系YouTuber(笑) 『#なぜテン』『#水族館のひみつ』発売
船橋・つくば・琉球・尾道youtube.com/channel/UCXqlX…

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『水族館のひみつー海洋生物学者が教える水族館のきらめき』 日本一の海洋生物学者にして、水族館を研究対象とするDr.クラゲさんが、水族館の裏も表も余すことなく語る。 遂に発売された、水族館マスターの面目躍如。 水族館初心者はもちろん、マニアも絶賛する一冊。
小学校の卒業文集を見た。 そこには「15年後どうなってる?」に対し、「日本一の生物学者」と書いてあった。 15年後の今年、投稿中の論文3本が受理されれば、俺は 「史上最もイソギンチャクを新種記載した日本人」 になることが分かった! …願わくば、1本もリジェクトされんことを…。
大学の講義の評判が悪い(面白くないとか言われる)のって、やっぱりスライドが原因なんだよなあ…。 スライドが適しているのって、学会発表とか、精々30分の講演会ぐらいまでなのよ。なぜなら、あれは情報をスピーディーに脳に入れる、いわば紙芝居だから。 90分の紙芝居、誰が見たいんだよ。
局は控えるが、取材があったので散々海洋生物関連の知識を提供してやった挙句に「映像の使用許可が下りなかった、次の機会を設けるから」と言われ、それから音沙汰なしで2年たっている。 何度も言うが、研究者の知識は有料だっての。 news.yahoo.co.jp/articles/591e8
アカデミアのマジで怖い話。 俺の院の所属研究室の一つ上の先輩、はっきり言って俺より優秀な人だったのだが、だんだん来なくなり、俺が先に卒業してしまった。 その後もかつてのボスに探り入れたりもしたけど、誤魔化されるだけ。結果的に、消息不明。 …こんな話を、他所でもしょっちゅう聞くこと。
この際だけど、ちゃんとした学術論文が書けるのって、実は凄まじいスキルなのよ。 ・長文を書く文章力 ・図表作成のセンス ・過不足なく図表や文献を引用する注意力 ・仕上げを行う時の集中力 ・完成に踏み切る決断力 ・投稿や査読に堪えうる英語力、コミュ力 思い付くだけでこんなに要るんだから。
研究者やってて、好きなことばっかで生きていて面白そうだって? 馬鹿野郎、研究者になるのに「生きるために、死に物狂いで好きなことやる」っていうフェーズがあったんだよ。 そこで研究を嫌いになって、辞めた同志の死屍累々(てか勝ち逃げ)の果てに、この俺がいるんだよ。
いつも言うが、博士号を持つ学者になった時点で、そいつは相当“スゴい”。 細やかでも研究分野を構築できる、論文が書ける、それだけで常人離れしているからだ。 ただし、生き残りポストを得るには、スゴい人たちの中でもう一段、“さらにスゴく”なければいけない。猛烈な研鑽と、多少の運が必要だ。
実際、原稿が真っ赤に添削されて返ってくんの、応えるよなあ。俺も教員になった今でもあるで、英文校閲でもリヴィジョンでも。 で、添削者からそれに「いいじゃん!」みたいな言葉添えてあることない? 「こんなに赤入れやがって、いいなんて思ってんのか?」って感じるだろ。 本当に思ってんだよ。
研究者は「何者かになる」という意識を捨てた方が良いかもな。 この業界って割とバケモノだらけで、そういう奴といやでも比較される。そんな奴ら意識し出すと、自分がなんでもねえ奴に見えちまうこともあるだろう。 少なくとも独自の研究してりゃ、「何者か」にはなっているのにね。
【朗報】 いいねをくれた約8000人、リツイートくださった約3000人の皆さんに朗報。 昨日8本目の論文受理の報告が来て… イソギンチャク新種報告数 日 本 人 最 多 タ イ が確定! いやー、簡単に日本一の学者にはなれるものですね(←おいw) 2019年、頂点を極めたクラゲさんでございます。
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Dr.クラゲさん(水族館マスター&水族館生物学者)
@DrKuragesan
小学校の卒業文集を見た。 そこには「15年後どうなってる?」に対し、「日本一の生物学者」と書いてあった。 15年後の今年、投稿中の論文3本が受理されれば、俺は 「史上最もイソギンチャクを新種記載した日本人」 になることが分かった! …願わくば、1本もリジェクトされんことを…。
学会においても、情報中毒ってのは注意だな。 大きな学会であれば、当然多くの魅力的な研究の話が聞ける。当然、あれもやりたい、これもやりたいが膨らんでいき、元気になれるのも事実だ。 色々アンテナ張って、共同研究やら研究のアイディアやらを求めに行って構わない。だが。
分類学者、というより博物学者ってのは不思議な生き物でな。 学者の多くが、why(何故?)かhow(どうやって?)に興味を示すのに対し、我々はそれにはあまりタッチしない。 あくまでwhat(何者?)を解決するのに心血を注ぐんだ。 こんな学問は他にはほぼ存在しない。現物主義の不思議な営みなのよ。
研究者たる者、「今日はいいや、いつでもできる」は禁句。 いつでもできる研究に取り掛かる前に余計な業務が降ってきて、それはエンドレス。いつしか、いつでもできる研究が、「いつまでも手のつかない」研究に化ける。 降って来る業務を振り払ってでも取り掛からないと、永遠に始まりすらしない。
Q. 「研究者として成功するには、他と差をつけていないとダメ?例えば学部1年のころからラボに入り浸ったりしてた方がいい?」 A. 「 一 切 要らない。 なぜなら、そんな頃から入り込んだとして、そいつに最先鋭の研究任せるとかしないから。それよか、学科の勉強を鬼のようにしておけ。」
院試の対策、確かに大学入試とかに比べると、ネット上とかにしか流れてねえよなあ…。 俺が言えるなら2つ。 ①「専門の問題を出すのは専攻の教員。大学入試と違い、奴らの癖は、必ず問題に出る(というか、出していい)」 ②「院試は研究への適性試験。研究のヴィジョンがない奴を、通す気はない。」
D論や修論に関して、教員たちに言いたいのが…。 「絶対に後出しじゃんけんすんじゃねえぞ」ってこと。 後からあれがダメだ、これを加えるべきだった、言ってくる奴は実に多い。しかし、そんなこと言われたって、残り少ない中直せるわけねえじゃん。 見落としたものは、お前さんの瑕疵だよ。
理系で若干軽視されている国語の勉強が大事だと思うのは、言葉の端々に知性や教養を見てとれてしまうから。東大生や研究者とか関係なく、玉石混交な感じがするのよね。 面接だろうが、申請書だろうが、同じ内容なら最後はより言葉が優れている者が選ばれる。たとえ理系だろうと変わらんよ。
全国の卒研生たちに、伝えておこうか。 そなたらが必死こいてひと月とかかけて書く卒論、教員なら多分1時間とか2時間で書けるもんなんだよね。 しかし、断じて目の前の指導教員たちは神ではない。 博士、修士の修行の前には、必ずお前らと同じ卒論をやってきた、同じ人間だ。
学振シーズン。研究者志望の奴に短く伝えよう。 「得意な部分を尖らせろ。苦手を潰そうと思うな。」 これである。 例え苦手を潰したところで、それが得意な奴に勝てるか?という話なのだ。 事実、業界で活躍する多くは、強みというか得意なものを活かし、より尖らせているように見える。
学者コミュニティで厄介なのが、何でも厳密に正しさを求める風潮。 そりゃ、学問の世界ではそうあるべきだけど、一般向けのものにまで過度に正しさ求めてどうすんの。 聴衆によって多少話を丸めたり、ごまかしを入れたりして分かりやすくすることも、専門家の妙ではないか。
【大快挙】 この度、福山大学マリンバイオセンター水族館(因島)は、鶴岡市立加茂水族館・新江ノ島水族館・九十九島水族館海きららとともに、世界で初めてのフクロクジュクラゲ(繁殖個体)の展示に成功した。 国内でポリプが未確認、稚クラゲもわずかしか知られていない、超・超レア種だぞ!
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まあ早い話が、「あの人は今」になるリスクが極めて高い。 卒業できずにドロップアウト、ポスドクにすらつけずに放浪、任期が切れた後行方知れず…こういった例が死ぬほどあり、1年前に学会で盃をかわしたはずの人間の行方が分からないことが頻発する。 よく考えるとこんな闇な業界もないわ。
博士課程、ポスドク、その先研究者を突き詰めるなら、「孤独を愛せ」。 確かに、大きなラボなら周りに仲間はいるだろう。しかし、四六時中一緒に実験や論文をやってくれる訳じゃない。実習じゃねえんだから。ましてD論なぞ、最後は自分の闘いなんだ。 独りを愛して初めて、成し遂げられるものがある。
正直言って、今の研究者に「研究だけできるクズ」みたいなのは殆ど存在しないと言っていい。 どんな組織に所属しても綱紀粛正が求められるこの時代、“人格は最低だが研究だけ至高”的な人間は、やっていけないのだ。 この辺、現場の人間として、科学ドラマを含んだ世間のイメージを訂正しておきたい。
学歴ロンダリングの風潮に、明確な弊害があるんだよ。 今年も福山大学の生命工大学院の入学者がゼロだったらしい。 このDr.クラゲさんがいるのにも拘わらずだよ?明らかにおかしいではないか。 大学がFランとか言われている限り、弟子すらできやしない。給料面とか抜きにしても、他所に移りたくなる。
論文は新規性が一つでも示せれば書ける。 この問題も、あれもこれも解決してから…!と息巻いたところで、遅くなるだけ。 学問ってのは、1つ課題が解決するごとに、10の謎が生まれるんだから。 特に博士号を取れない奴にありがち。博士号の要件になっているのに、何を怯んでいるのか、ってもんよ。
言いたかねえが、上皇陛下の研究の記事に「ハゼの研究して何になる?」ってコメント着くのが、市井とアカデミアの乖離をよく示してるよ。 陛下でこれだもん、俺らはもっと思われてるわ。 やっぱり論文だけでなくアウトリーチで暴れて行かないと、どれだけ成果出しても社会の連中には全く伝わらん。
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求めすぎたところで、人間の動ける範囲は限りがある。ポスト付き研究者なら猶更だ。 好奇心のエナジードリンクのように情報を得たところで、学会で得た情報の多くが、塩漬けになったまま結局進まないこと、多くあるんだよな。 身の丈に合った情報収集に留めるのが良いのかもしれん・
「明らかに俺の方が優秀なのにな、何でアイツばっかり評価されてんだ…。」 こんなのが、研究業やってるとままあるよ。 年下が(他所で)准教授になってるのに俺が講師のまま留め置かれてたり、学会の若手賞を分野の不利だけで逃したりとかさ。 そんな嫉妬をどう誇りに変えてくか、それも試金石よ。
学生たちの中には、「出席、レポート提出などをサボっただけで、なんであんなに教員は怒るんだ?」と思う奴もいるだろう。 “面倒見がいい”(という名の、余計な仕事が増えた)大学に勤める中で、その意味が分かったよ。 言ってもやらない奴が、教員から見ると“悪意がある”ように見えちまうんだよね。
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講義の場合、黒板と併用するなら、スライドってのは非常に有用なのだ。 まず黒板使って重要な部分をノートに写経させた後、前半に出てきた部分の図解に使えば、さらなる理解につながるだろ? 或いは、図を投影しながら板書するのもアリ(ただし、スライドを見やすくすると黒板が暗くなるのが難点)。
ここだけの話(にする気がないから書くんだけど)「大学教員の年収、日本人の平均より上だからいいじゃないか」という寝ぼけた意見を、聞いたことがあるんだよな。 調べたら、同い年の大卒平均よりは高いんだろうけど…。博士号持つ奴の集まりが、何でそれで満足してんだ?ってもんだろうよ。
研究やってると「うまく誇張する」のがいかに大事か、骨身に沁みてくるぜ。 誇張ってのは中々奥が深いもので、やればやるほど相手を圧倒できるが、やりすぎりゃ嘘になる。その境目を見分けるのこそ、老練な学者の妙。 だからディスカッションとか、この先の展望とか狙って多少の誇張を凝らす。
学者にはたまにいるんだけど、「あ…こいつ国語の勉強を放棄してたな(察し)」という奴。 英語での論文は驚くほど書けるのに、日本語での文章になると途端に読みにくくなるのがそのパターン。日常会話には特に不自由しないのだが、それでいいのか?と。 やはり理系でも国語って大事なんだと。
【速報版・論文出たぞ!】 カツオノエボシのニュースに沸いているが、こっちも凄まじい成果。 俺らのチームが、何と!深海に棲む、新科・新属・新種のイソギンチャクを記載した。その名も「ウミノフジサン(海の富士山)」! ひとまず共有まで。詳しくは夕刻にでも。
若いころは(今もガキだが)「論文を出せない奴って何考えてんの?」てな生意気なことを考えていたこともあった。 色々な職場を見ていると、「そもそも能力ややる気がない」「研究含めた時間がない」の他に「論文出しても他の教育や運営より評価されない(から後回しになる)」があることが分かった。
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何でかってと、いいって思うってことは、内容が理解できているから。だからこそ、粗が見えるし、やる気のある添削になるんだ。 本当に内容も理解できねえと、添削する気も起きないし、必死でやっても幾らも指摘できねえんだよ。 だから、むしろ誉め言葉や疑問点なしで突っ返された方が危ない。
研究業界で生きるなら「報われない努力はない」みたいな甘い考えは通用しねえ。 この業界、徒労に終わる作業なんざ、研究・事務作業ともに山ほどある。 ただし、「努力しなきゃ報われることはない」のもまた事実。 何か大きなことを成した人間の裏には、必ず人知れない努力がある。