番組スタッフ「ええ、はい。話を聞く限り、どうやら摩美々さんは、日常生活の方でも相当なイタズラっ子という話でしたので……。いきなり怒られたら、摩美々さんは、どのような反応をするのかという検証をしようかと」
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後日
番組スタッフ「Pさんのデクスの上から二段目に、摩美々さんが仕掛けたゴキブリのおもちゃが置いてあります。Pさんは、それに気付かないふりをして事務所へ入り、おもちゃに対して適当な理由をつけて怒ってくださると……」
P「はい、了解です」
摩美々「プロデューサー、おはようございますー」
P「あぁ、摩美々おはよう」
摩美々「ふふー」ソワソワ
P「……? どうしたんだ、摩美々」
摩美々「いえー。なんでもないですー」
P「そうか? ならいいんだが。何か心配事あったらいつでも相談してくれて構わないぞ」
摩美々「大丈夫ですからー。ほら、プロデューサー。早く仕事しないとー」
P「あぁ、そうだな」
P(疑われてたりはしないようだな……。えっと、普段通り仕事をする振りをして……。上から二段目の棚を……)
P「う、うわぁ!! な、なんだこれ!!」
P(驚いたフリ……)
摩美々「ふふー。引っかかりましたねー」ニヤニヤ
P「こ、これやったの摩美々か!?」
摩美々「えぇ、はいー。そうですよー。ふふー」ニヤニヤ
P「…………」
P「……………………」
摩美々「え、えっと……プロデューサー?」
P「……………………」
摩美々「あの……反応が何もないと困るんですけどー……」
P「なぁ、摩美々」(黒いオーラ)
摩美々「は、はい」ビクッ
P「俺さ、ゴキブリって無理なんだよ。あの醜いビジュアルから、カサカサって気持ち悪い動きとか。ああいうの、ほんと見るだけで無理なんだよ。そういう人が嫌がる可能性があるものを、人のデスクにこっそり忍ばせておくって、どうなんだ?」
摩美々「…………」
P「なぁ、なんか言えよ」ギリッ
摩美々「…………えっと、あの……」
P「今まではさ、ちょっとした落書きしたり、資料を隠したりするようなイタズラばっかりで、正直可愛いイタズラばっかりだなって微笑ましい目で見てたよ? けどさ、ゴキブリって、何だ。今までみたいな『好きな女の子にちょっかい出したくなる』タイプのイタズラじゃなくて、『嫌いなヤツにやるイジメ』タイプのイタズラだろ、それ。俺だけじゃなくて、他のアイドルもきっとゴキブリに嫌悪感抱く人もいると思うぞ? そういう所ちゃんと考えて行動しろよ。摩美々はもう子供じゃなくて社会人なんだからさ。分かるよな?」
摩美々「え……あ、あの……ご、ごめん、な、さい……」ウルウル
P(……!? 摩美々が……泣いてる……! やりすぎてしまったか……?)
P「いや、あの……その……」アワアワ
摩美々「ごめんなさい……。プロデューサーさんが……ゴキブリ苦手なんだって……知らなくて……。ここまで怒られるとは……思ってなくて……」ウルウル
P「(あの、スタッフさん……もうネタばらししちゃダメですか……?)」
番組スタッフ「(もう少しだけお願いします。摩美々さんの反応撮りたいんで)」
P「(いやいや、泣いてる摩美々見るの大分キツイんですけど!?)」
P「ま、摩美々。そこまで怒ってないから、大丈夫だぞ! 一旦落ち着いて……」
摩美々「ごめんなさい……もうこれからはこんなイタズラしません……」ウルウル
P「いや、摩美々……! 大丈夫だってば、な?」
P「あー、ほら! 冷蔵庫にはづきさんが買ってきてくれたゼリーあるぞ? 食べるか?」
摩美々「大丈夫……です……。プロデューサーさんが……食べてください……」ウルウル
P「(あの! もう限界です! いいですか!?)」
番組スタッフ「(撮れ高的にも充分です。ありがとうございました)」
P「なあ……摩美々……! 実はこれ、ドッキリなんだ!」テッテレー♪
摩美々「………………………………。はい?」
後日から摩美々は、ちょっとだけ俺に優しくなったし、極端にイタズラの数が減った。
おしまい。
こういうの だいすき 💛💛💛