これまで身につけてきた語学力に磨きをかけることが、技術向上の手助けとなる。「もう一回勉強して話せるように。言語とかにとらわれて幅が広がらないのはもったいない。積極的に話し掛けていけたらいい」。入寮した部屋の隣は育成2年目でドミニカ共和国出身のマルティネス。日本選手だけでなく、新助っ人野手のディベイニー(前パイレーツ)ら海を渡って異国で戦うプレーヤーから学ぶことは多い。そこで得たものが新たな武器になる。コミュニケーションにも力を入れ、知見をどんどん広げていく。
その中で目指すのは〝センター試験〟突破。俊足好打が売りの外野手はかねて「1番・センター」での先発出場のこだわりを語ってきた。頭脳派ならではの方法で選手としての引き出しを増やし、このオフにFA権を行使せずに残留した近本に挑戦する。
「今年は一年けがなく駆け抜けて、センターでのスタメン出場を大きな目標にして頑張っていきたいなと思っています」
こつこつと日々の学びを重ねていければ、プロの世界でも大きな目標を成し遂げられる。プレーボールの瞬間に甲子園の真ん中に立っている〝合格発表〟の日を思い描き、ルーキーイヤーのスタートを切った。(中屋友那)
■岡城 快生(おかしろ・かいせい)2003(平成15)年6月23日生まれ、22歳。岡山市出身。岡山一宮高から一般入試で筑波大に進み、首都大学リーグで24年秋から3季続けて外野手部門のベストナインを受賞。24年の大学日本代表候補合宿で50メートル5秒82とトップの数字をマーク。26年D3位で阪神入団。契約金6000万円、年俸960万円。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。背番号「34」