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明治大教授「昇格審査めぐりパワハラ受けた」と提訴、410万円賠償求める
明治大学国際日本学部の小谷瑛輔教授(中央が小谷教授。2026年3月9日/東京・霞が関の厚労省)

明治大教授「昇格審査めぐりパワハラ受けた」と提訴、410万円賠償求める

明治大学の国際日本学部に所属する教授が、同学部の教授昇格審査をめぐり、パワーハラスメントを受けて精神的苦痛を負ったとして、大学などを相手取り、計約410万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

提訴は3月9日。原告の小谷瑛輔教授がこの日、東京・霞が関の厚労省で記者会見を開き、明らかにした。

●昇格審査に「不正行為があった」と指摘

訴状や原告側の説明によると、同学部では教員(A氏)の教授昇格審査がおこなわれた。

その過程で、A氏が提出した審査物と、学科長による審査報告書の文案の内容が「著しくかけ離れている」という印象を持った小谷教授は、自ら作成した代案を審査委員会に送付した。

この経緯をめぐって、小谷教授は学部長から叱責され、その場で「もう口をききたくない」という学科長の言葉を伝えられたとしている。

訴状によると、審査報告書の文案は、審査する側と審査される側が連絡を取り合いながら作成されたものだったという。小谷教授は、これが「不正行為にあたる」と主張している。

また小谷教授によると、2026年2月には、“審査委員が審査対象に接触したことは大学の教員任用規定や学部の内規の趣旨に反する”との見解を大学側から伝えられたという。

さらに訴状によると、小谷教授が大学のハラスメント相談室に申し立てたパワーハラスメント行為について、2025年5月9日の学部教授会で、学部長と学科長が小谷教授に謝罪したという。

しかし、その後も二次加害にあたるとされる行為があり、大学側も適切な対応を取らなかったと主張している。

小谷教授は、吐き気や手の震えといった症状が現れ、適応障害などを発症したとして、精神的損害や休業損害など賠償を求めて、学部長と学科長のほか大学も相手取り訴訟を起こした。

●大学側「訴状は届いていない」

小谷教授の主張について、弁護士ドットコムニュースは大学を通じて、被告となる3者の見解を求めた。

明治大学は「現時点で本学には訴状等の正式な書類が届いておらず、個別のコメントについては差し控えさせていただきます」と回答した。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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