【MTG】もうスタンダードの重厚デッキはダメです
無理でーす。
MTGArenaで「パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る」メカニズム、通称、重厚/Backboneを用いたデッキを回している。
元エクスプローラー(現パイオニア)環境においては、FFコラボセットの荒波を何とか乗り越えられそうな気配を感じるが、スタンダードにおいて、このメカニズムを主軸にした、いわば重厚デッキはほぼ死に体である。何故ならばFFコラボで何も強化がなかったからだ。なんならダスクモーンあたり、ここ1年ほど強化が来ていない。これだけ強化がないということは、取れる手段も限られてくるということだ。例えば、《肥えた緑甲羅》を採用するとか。
昨今のMTGはどの色も気軽に手札を引いたりしてリソースを確保してくるので、基本的にカードを引かないデッキは手数で絶対に負けてしまう。なんなら恒久的にリソースを確保できるカードを処理できなければその時点で負け確定である。そのため、パワーよりもタフネスが高めのクリーチャーを多く採用する重厚デッキと《肥えた緑甲羅》の相性は悪くない(というよりはむしろ良い)のだが、《肥えた緑甲羅》のP/Tが4/6なのが楽しくない。極論、相手に除去を吐かせてこれを定着させられればこれ単体で殴るだけで勝てるわけで、それ以外のカードはすべて前座に過ぎないからだ。タフネスで殴るデッキが結局パワーで殴って勝つというのは、美しさの欠片もないし、最終的にパワーで殴るなら、最初からパワーで殴った方が早い。
しかし、《肥えた緑甲羅》がなければもはやデッキですらないのがスタンダードにおける重厚デッキである。4マナで恒久的にクリーチャーを重厚にする《床岩の亀》と2マナで1ターンだけクリーチャーを重厚にできる《世渡り上手の交渉人》の2種8枚しか重厚関連カードがない以上、決め手に欠けるとかそういうレベルではない。そもそも《床岩の亀》が引けなければデッキとして成立しないため、下手をすれば初期デッキにも負けるくらいデッキ構造が脆いのだ。カードを複数回引けるカードは採用しなければどうにもならない。
また、《切り崩し》がある以上、サイズ5以下のクリーチャーに人権はなく、現在のスタンダードにおいてその条件を満たせる低パワー高タフネスのクリーチャーは非常に少ない。3マナ2/4のクリーチャー達が辛うじて《切り崩し》に当たらないが、そうなると今度はマナ・コストに比してタフネスが低く、重厚にした時の恩恵が少ないということになる。
そして《切り崩し》へのガードだけを上げていると、《巨怪の怒り》を擁する赤系のデッキに貫通されて死ぬし、なんなら《切り崩し》対策のカードを多くすると事実上3ターン目初動になってしまうので速度で負ける。
安定してクリーチャーを重厚にする手段が4マナであるということと、環境で使われる軽量除去と相性が悪いことと、低マナ域にタフネスの高いクリーチャーが少ないことが合わさり、現在のスタンダードにおいて重厚デッキを作ることはほぼ不可能ではないかと思っている。
他にも飛行に弱いとか、接死に弱いとか、真面目に盤面で戦うから全体除去に弱いとか、弱い点は枚挙に暇がない。それらすべてを感情面で押しのけれられる要素が1つでもあれば良かったのだが、現状では周りのデッキと比較してあまりにもカード・パワーが低すぎると言わざるを得ない。普段は「うるせ~! タフネスで殴りたいんだから多少のデメリットは見なくて良いだろ!」と勢いよく反論している感情も、このカードの少なさと弱さの前には鳴りを潜めてしまった。本当にきつい。
パイオニア環境では《床岩の亀》のことを見直していたが、あれは2マナや3マナに他のクリーチャーを重厚にするカードがあるために後詰めいて使用できるからであって、それ単体でデッキになるわけではないのだなと改めて思い知らされる。
元々最後に明確な強化があった新イクサランの時点でだいぶデッキとしては怪しく、新セットが出るたびに突き放されていたのだが、ここに来て完全に追いていかれたという結論が出た。
一応、アイデア自体は枯渇しているわけではないため、デッキ自体は作れるが、リソースを確保する手段を搭載できない時点で「もう駄目そう」感が強い。
僕はもう限界なので、誰か環境デッキと戦えるスタンダードの重厚デッキを記事にしてください。



コメント
2重厚デッキ強化にならないッスけど、勝ち筋はありますよ。
重厚デッキにシステム上書き+ゾ-ンダイヤーで100点ダメが出せるんで、
これで何とかなりませんかね?
>>咸月 潤さん
《サンスターの弩級艦、ドーンサイアー》は以前試したことがありますが、ドーンサイアー自体が5マナと重いので、出すまでに押し切られてしまうことが多かったですね。