日野市のデータセンターって、結局誰がつくりたいんだっけ?
土曜日に日野市の南平にある「本屋とキッチン よりまし堂」さんで開催された、日野市のデータセンター建設についての勉強会に参加してきました。
データセンター建設について詳しくはこちらのニュースなどを見ていただきたいのですが、日野市内の工場跡地2ヶ所にて巨大データセンターの建設が検討されています。建設は三井不動産などによって行われますが、実際にデータセンターを管理する予定の外資系企業は非公開です。
データセンター建設については、周辺の気温上昇・騒音・火災リスク・電磁波問題などが懸念されていて、市民団体が説明を求めています。
冷却のために付近の地下水も大量に汲み上げるため、川や水路が好きで日野市に引っ越してきたわたしとしても「どういうものなのか知りたい」と思い参加したのですが…
聞けば聞くほど、「誰がどうしてデータセンターをつくりたいんだっけ?」というのがよくわからなくなりました。
そもそも自治体がとある施設の建設を許諾することの最大のメリットは税収だと思うのですが、データセンターは1棟建てたときの税収が年間1億円と言われています。(すでにデータセンターが建っている印西市が30億円の税収だそうですが、これは約30棟建っているからだそう)
年間1億円をどう考えるかは人によって分かれると思いますが…日野市の人口は現在18万人なので1人あたり約500円の税収。2棟建っても1000円です。
上に挙げた色々な問題に対処することを考えると、1人あたり1000円では収まらなさそう。というか、年間1000円だったら住民税に上乗せしてもらえれば普通に支払うよという感じです。(現にわたしは雑木林の市民ボランティアに参加するために年間1000円支払っています)
事業会社が非公開のため、税収が正しく試算されて支払われる保証もないみたいです。「1人あたり1000円払われるかどうかわからない税収のために、日野市は許可を出すの?」と不思議に思っています。
加えてよくある議論として、「自分もAIを使っている今の時代、誰かがデータセンターを負担しないといけない」という話があります。
仮に非公表の事業会社が「ここにデータセンターを建設できないとしたら、日野市民はAIは使えなくしますがどうしますか?」と聞いてきたら。
わたしとしては、正直「AIよりデータセンターがない日野を選びます」と答えます。
AIは確かに便利。でもAIがなくても今まで生きてきた。うちにはテレビもないので、AIがなくても死にはしないと思う。
でもデータセンターが建設されたことで夏の気温が今より上がり(約1〜4℃、試算によっては8.2℃上昇すると言われています)、騒音も増えたら、残念ながら日野市では生きていけないと思います。
「データセンターが建設されたことで日野市から引っ越します」という結論になると思う。(引っ越し先でも同じようなことが起きるかもしれないので、根本解決にはならないのですが…)
現実問題、日野市民のためのデータを管理するためのデータセンターでもないはずです。IT企業で働いていたことがありますが、法律の関係で日本のデータがEUに格納されていたりしました。(今振り返ると、当時のEUの国に同じ問題を抱えさせて申し訳なかったです)
そう考えると、日野市民の税収になるわけでもないし、日野市民が使うものでもないし、なんなら環境破壊で市民の負担は増えそうだし、「日野市はなぜこれを許可するんだっけ?」ということが改めてわからなくなりました。
データセンターの建設は日野市だけでなく、大規模な土地が余っている他の自治体でも見られる問題です。これを読んでくださっているあなたの身近な街でも起きているかもしれません。
勉強会では他にも色々な情報を教えていただきました。今回のnoteではわかりやすく説明するために税収や地域の影響だけに焦点を当てましたが、そもそも「地球全体でこんなにデータセンターいる?」は問うべきだと感じます。
参加者は高齢の方が多かったので、若い世代も一度話を聞いてみた方が良さそう。
「知らない」や「よくわからない」という理由で、知らず知らずのうちに自分の生活をジリ貧に追い込んでない?と感じた勉強会でした。
最後に宣伝ですが、わたしの自主制作本『生きている実感がほしくて、川を歩いている』をよりまし堂さんにも置いていただけることになりました!
最終章に日野市や民主的な街のことを書いているので、こちらも合わせてお読みください。
よりまし堂さんでは、あらゆる社会問題についての本を取り扱っています。あなたが普段もやもやしていることへのヒントも見つかるかもしれません。
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