7割以上の企業が人数確保より「学生の質」を重視 コミュ力や協調性、ストレス耐性求める 就活リサーチ
来春卒業を予定する大学・大学院生を対象にした会社説明会が今月、解禁されました。さまざまな企業と接する中で「企業は何を見ているのか」「学生に何を求めているのだろう」などと気になっている就活生も多いのではないでしょうか。企業に新卒採用の方針を聞くと、7割以上が「学生の質」を重視すると答え、求める「質」の実態も浮き彫りになりました。 ■企業の採用意欲は旺盛で売り手市場 2月に全国の主要企業を対象に、来春の新卒採用の計画について調査しました。回答を寄せた1064社のうち、前年(今春入社予定)より採用人数を増やすと答えた企業は21・7%。一方で減らすと答えた企業は10・0%で「増加」が「減少」の2倍に上りました。変わらず企業の採用意欲は高く、就活生に優位な売り手市場が続く見通しです。 ただし採用のハードルを下げているわけではないようです。採用活動について、「人数の確保よりも学生の質を優先」するという企業が72・1%を占め、前年調査より6・8ポイント高くなっていました。最近は、採用難を背景に〝質より量〟のスタンスをとる企業が増加傾向にありましたが、ここにきて変化が見られた形です。売り手市場の長期化で人数の確保が難しいため、むしろターゲットを絞り、求めるレベルの学生を採用したいと考える企業が増えているのだとみられます。 ■求める要素は文系も理系もほぼ共通 では、企業は具体的にどのような「質」を意識して採用しているのでしょう。学生に求めるものを、24項目の中から文系・理系別に3つまで選んでもらいました。 上位2項目は文系も理系も共通。1位が「コミュニケーション能力」、2位が「協調性」でした。文系、理系にかかわらず、上司や先輩社員、顧客と円滑なコミュニケーションをとることができるかを重視する企業が多いようです。 「世代や職種を問わず柔軟に接し、良好な関係を築ける力が重要」(サービス業)、「表面的な明るさよりも、他者に自分の意見を言えるという基礎的な力が必要」(製造業)などの声が寄せられました。「コミュニケーション能力」という言葉を一つとっても、企業によってその捉え方には違いがみられます。 ■精神的なタフさも上位に