オーストラリアで亡命許可取得 イラン女子サッカーチーム7人
ゴールドコースト、オーストラリア、3月11日 (AP) ー 女子サッカーの大陸選手権大会に出場するイラン女子サッカーチームの選手2人が、チームメイトがイランを出発する前にオーストラリアで亡命許可を得た。豪内務相が11日に発表した。 同内務省はキャンベラで記者団に対し、先に亡命を求めた5人のイラン人選手を含め、人道ビザを許可された女性はこれで7人になったと述べた。後から難民認定された2人のうち1人は選手、もう1人はチームスタッフだったと当局者は説明。両者ともチームメイトが空港へ移送される前に難民申請を行ったという。 現地時間10日遅く、代表団が宿泊したホテルと空港で緊張と怒りに満ちた抗議活動が繰り広げられる中、チーム残りのメンバーがオーストラリアのシドニーからイランへ帰国する便が出発した。現地のイラン系オーストラリア人らは、イランでの安全を懸念し、女子選手らの出国を阻止しようとした。 イラン女子代表チームは先月、2月28日にイラン戦争が始まる前に女子アジアカップ出場のためオーストラリアに到着した。チームは週末に大会敗退が決まり、爆撃下の祖国へ帰還する見通しに直面していた。 オーストラリア政府は11日、チーム全員が亡命の申し出を検討できるよう最終的な努力を行ったことを明らかにした。内務相によれば、選手らがオーストラリア国境の保安検査を通過する際、監視役不在の状態で個別に呼び出され、オーストラリア当局者と通訳と面談したという。 亡命を求めた者には一時的な人道ビザが発行され、これがオーストラリアでの永住権取得につながるという。また代表団の一部には、イランの準軍事組織である革命防衛隊との繋がりがあったためビザが提供されなかったと付け加えた。 オーストラリアのイラン人団体は、女子チームが初戦前に国歌斉唱を拒否したことで国内で大きく報じられた後、政府に対しチームの出国停止を要請していた。 その後、他の試合では敬礼し国歌を斉唱した。大会期間中、選手たちは母国の状況についてほとんどコメントせず、政治的な発言も一切しなかった。 代表団の正確な人数は不明だが、公式登録リストには選手26名に加え、コーチ陣やその他のスタッフが記載されていた。 このチームの運命は、トランプ米大統領を含む国際的な注目を集めた。トランプ大統領は9日、オーストラリア政府が選手たちに亡命の受け入れを申し出なかったことを非難した。10日、オーストラリア当局者と一部の選手たちとの間で、すでに非公開の協議が行われていたことが明らかになった。トランプ大統領は、オーストラリアのアルバニーズ首相と電話でこの件について話し合った後、首相を称賛した。 一方、イラン国営テレビは10日、同国のサッカー連盟がトランプ大統領の「サッカーへの直接的な政治的干渉」と表現した行為について、国際サッカー機関に再検討を求めるよう要請したと報じた。同連盟は、このような発言が 2026 年のワールドカップを混乱させる恐れがあると警告した。 (日本語翻訳・編集 アフロ) 2026年3月8日:オーストラリアのロビナで開催された女子アジアカップサッカー、対フィリピン戦の試合前、国歌斉唱中に敬礼するイラン代表選手。(Dave Hunt/AAP Image via AP)