はづき「プロデューサーさんなら大富豪ルームにいますよ〜」
冬優子(最近流行ってるわね、大富豪。えっと……確かこの部屋――)
P「俺が一番好きなのはふゆかな」
冬優子「!?」
冬優子(え……嘘……!? アイツ……ふゆのことをそんなに……ちょっと待って、今日あいつの顔まともに見れる気がしない……一旦帰ろ)
――――――
智代子「ええっ!? プロデューサーさん、ふゆちゃんのことが好きなの!?」
冬優子「確かに言ってたんだよ、『ふゆが一番好きだ』って」
甘奈「で、でも! それ聞き間違いだったりしない!? 甘奈も『甘納豆好きだよ』っていうのを聞き間違えたことあるし!」
冬優子「そんなことある?」
透「ないんじゃない? 私だから。好きなの」
智代子「もしかして告白されたとか!?」
透「言ってたから。『好き、透』って」
甘奈「好き、透!?」
冬優子「……それ円香ちゃんも言ってたよ?」
透「え」
冬優子「透ちゃんの写真見ながらため息ついて、ぼそっと『好き、透』って」
智代子「円香ちゃんは、浅倉って呼んでるんじゃなかったっけ?」
冬優子「一人の時はそう呼んでるとかじゃないかな?」
甘奈「いいな〜。マンガの主人公みたい。イケメンの上司と幼馴染が自分を取り合ってるなんて」
智代子「そういうのって、最後はやっぱり幼馴染ルートだよね」
透「え。そうなの?」
冬優子「実は小さい時に会ってました、みたいなエピソードがあればともかく……」
透「っしゃ」
冬優子「話聞いてた?」
智代子「けどみんな甘いよ、カスドースくらい甘いよ! 私なんて面と向かって『チョコ好きだよ』って言われたんだから!」
透「チョコレートじゃない?」
冬優子「チョコレートだと思うよ?」
甘奈「絶対チョコレートの話だよ」
智代子「全否定!?」
甘奈「あ、でも樹里ちゃんに『チョコ好きー?』って聞いた時――」
樹里『チョコ!? ま、まあ……その……す、好き……だよ』
甘奈「――って言ってたよ☆」
智代子「私の運命の相手は樹里ちゃんだった……!?」
円香「何の話してるの?」
冬優子「あ、円香ちゃん! えっとね――」
透「好きな人いる?」
円香「恋バナ?」
透「あー、この中で?」
冬優子「283プロで一番好きな人って誰? って言う話してたんだ♪」
円香「……その好きってアイドルとして、ですか?」
冬優子「それだとファンみたいな感じになっちゃうね。じゃあ……一緒に暮らしたい人で!」
円香「…………」
甘奈(透って言え……)
智代子(透って言え……)
冬優子(透って言え……)
円香「…………小宮さん」
智代子「まさかの果穂ちゃん!?」
透「ほらね。好きとかじゃないから。私と樋口は」
甘奈「でも言ったって聞いたよ? 『好き、透』って!」
円香「……? ……透き通る、じゃないですか? それなら言ったかも」
智代子「透ちゃんのキャッチコピーか何かかな?」
円香「プロデューサーが考えたやつで、合ってるなと思って口に出てしまったかもしれません」
冬優子「じゃあプロデューサーさんもそれだね」
透「え。言ってないの? 好きって」
円香「浅倉、そろそろ時間」
透「あ。本当だ。行くわ、レッスン」
甘奈「いってらっしゃーい!」
智代子「……これはプロデューサーさんに聞くしかないかも。円香ちゃんみたいにさ!」
冬優子「そうだね、それしかないかな」
甘奈(頑張れ甘奈……! 今度こそ言うんだ……!)
――――――
甘奈「プロデューサーさん!」
P「な、なんだ急に!?」
甘奈「プロデューサーさんは、あ、甘……」
冬優子「プロデューサーさんが好きなのはふゆですよね!」
智代子「いやいや、チョコですよね!」
P「……チョコレートは好きだよ」
智代子「ああっ!? やっぱりチョコレートの話!? なら私の運命の相手は樹里ちゃん……! すぐ行くから待っててね樹里ちゃん!」
P「なんだったんだ?」
甘奈「プロデューサーさん、その、あ、甘……」
P「甘?」
甘奈「甘な……甘夏好きですか!?」
P「甘夏……? まあ好きかな?」
甘奈「じゃあ買ってくるね!!」
P「……今の時期は売ってないと思うけどなぁ」
冬優子「ま、これでふゆが一番って確定したわね」
P「さっきから何の話だ?」
冬優子「言ってたじゃない。『ふゆが一番好きだ』って」
P「…………もしかして昨日か?」
冬優子「そうよ。大富豪ルームで言ってたやつ」
P「それは多分、咲耶たちと好きな季節の話になって――」
咲耶『プロデューサーはどの季節が一番好き?』
P『俺が一番好きなのは冬かな』
P「――って言ったやつだな。そしたら円香も冬が好きらしくてさ、気が合うなぁなんて……ぐはぁっ!?」
冬優子「この一撃は女心を弄んだ罰よ……!!」
P「俺何もしてない…………」
――――――
冬優子「――ってことがあったのよ! 期待させといてそんなのないわよね!?」
愛依「まあまあ冬優子ちゃん、落ち着こ?」
あさひ「でも冷静に考えたらわかるっすよね? プロデューサーさんとわたしが『ふゆ』って呼ぶことは無いっすから!」
冬優子「あさひ、腹に力入れなさい。わかっててやってんなら罪は重いわよ?」
唐突なカスドースで草 アレくっそ甘いですよね…