「人気があるのになぜ終わる?」テレビ番組打ち切りの裏側 『人間研究所』最終回SPが暴いたテレビ局の事情
テレビ局とって深夜番組の役割は…
「最終回、やけくそになってない?」「一般の視聴者に見せるVTRじゃない」出演者たちがそうツッコむほど、ディープでリアルなテレビの内幕を描いたVTRだった。 時間帯に合った面白さを追求する制作スタッフ。 より多くの視聴者に届く番組を育てたい編成スタッフ。 どちらも決して間違っていない。その故に難しい。 かつて深夜は、テレビの“実験場”だった。だからこそ多様な番組が生まれ、テレビ文化は活性化していた。しかし、いつしか深夜は、GP帯の“予備軍”になった。GP帯に昇格できる番組か、マネタイズできる番組以外は終わってしまう。そこに、どうしても閉塞感を覚えてしまう。 世帯視聴率から個人視聴率への移行や、配信再生数といった新しい評価基準によって、状況は多少好転したようにも見えた。しかし個性的な番組が生き残り難い根本的な構造は、まだ大きく変わっていないようだ。 もちろん、GP帯を目指す番組があってもいい。けれど、深夜枠に“深夜らしい面白さ”を持つ番組が存在すること——つまり「編成枠」という概念があること——こそが、時間帯など関係のないプラットフォームが乱立する配信時代において、テレビの強みになるはずではないか。そんなことを考えてしまうVTRだった。 ところで、これは「最終回SP第一夜」。赤裸々に内幕を晒して“焼け野原”になったような状態で迎える、本当の最終回である「第二夜」は、果たしてどんな“イカれた”幕の引き方をするのか、見ものだ。 文/戸部田誠(てれびのスキマ)
戸部田誠(てれびのスキマ)