「フィジカルAI」=「製造現場に豊富なデータが蓄積されている日本にチャンス」
こういう記事が多いですが、個人的には懐疑的です。
確かに日本の製造現場には豊富なデータが揃っており、これは大きなチャンスです。しかし、宝の山を上手く活用する点において、どんくさい動きを取ってしまわないかと心配します。
多くのデータは設備内に閉じており、AI学習に使える形で体系化されているとは限りません。むしろ、日本企業の弱点はここにあると思います。データを資産として扱う文化がまだ弱く、収集・標準化・共有といったデータ基盤の整備は欧米のIT企業の方が速いです。
もしこの状況が続けば、日本は結局「データを生む現場」と「AIを作る企業」が分離し、後者に主導権を握られる可能性もあります。
フィジカルAIの競争はロボット性能だけでなく、データを中心にしたソフトウェアプラットフォーム競争です。
現場データの価値に日本企業自身がどれだけ早く気づき、ソフトウェア化できるかが本当の勝負だと思います。