アニメーターの逸話を集めていれば過去から現在まで証言が複数ある逸話だが、なぜか執拗に存在を否定しようとする人々がいる。
いちいち指示しないとアニメーターが手癖で女性の胸をゆらしてくるというディレクション体験談が、異論が殺到するほど信用できないものとも思えない - 法華狼の日記
そもそも著名なアニメ制作者の実名証言で似たものが複数あるので、体験談のような出来事が実在することに不思議はない。
アニメ制作にはいろいろな事例があるという話に、その事例を経験したことがないという体験を匿名で語っても、充分な反論にはならないと思うよ - 法華狼の日記
アニメーターが権限を逸脱したという体験を「Simon_Sin@Simon_Sin」氏は証言しているのであって、「分業制なのにアニメーターが勝手にシーンを変更できる権限などありません」と主張しても筋違いだ。アニメ制作にかかわっていたという「フモト@SFumoto」氏と「諸葛望@sakami_keniti」氏の証言も特に疑いはしないが、そもそも相手の主張を読み間違って、反論にならない反論ばかりしているとしか思えない。
否定する動機として、ひとつは下記のような可能性があるかもしれない。
『ぼっち・ざ・ろっく』のTVアニメ化で性的な描写を抑制したことが、関係者の合意でおこなわれたとなぜ考えられないのだろうか? - 法華狼の日記
吉田氏がひとりで勝手に物語の要素を決めているとレポート記事から解釈する人々がいて、反発するのはなぜだろうか?
ひとつの可能性として、クリエイターは性的な描写を追及することが通常で、吉田氏の意見は原作者や監督に合意されるはずがない、という誤った考えをもっているのかもしれない。
そのように存在を否定する執拗な動きがまたあったためか*1、『がっこうぐらし!』等の安藤監督が実在することを明確に証言していた。
原画の修正を原作の修正と誤認したためか非難が外国から来たため消すことになったが、実のところ安藤監督の証言自体は特に目新しいものではない。
むしろ、そのような暴走をおこなう余裕が現在の現場から失われつつあるらしいことが、他のアニメ関係者の証言からうかがえたことが興味深かった。
上記のやりとりのなかで、子供向けアニメで不要な性的描写を抑制する苦労と工夫も語られていた。
スケジュール通りにスタッフ間の仕事を動かしていく制作進行の立場で、暴走アニメーターの修正で全体が紛糾したという体験談もあった。
そうした暴走の原因はアニメーターだとしても、とりあえず現場で責任を問われるのは各話の演出家という。
アニメーターの良くも悪くも作家性が出た暴走ではなく、外国に作業を下請けさせたところ指示を無視され、その修正に対価を要求されたという困った逸話もあった。大変だ……
パンチラではないが、暴走アニメーターと思われかねない立場に無意識になってしまった経験談もあった。
無責任な消費者の立場からすれば、そうした機械ではない人間の仕事だからこそ、性的描写に限らず暴走した場合の面白さがあることも多いわけだが……
*1: