「女優やタレントになった子もいますよ」

 恵さんは近くのファストフード店に連れて行かれ、『Jクラブ登録のしおり』なる書類を見せられた。

「タレントの相手をしてくれる女性をJヘルパーと呼ぶんですよ。当クラブに登録してくれれば、タレントにも会えるし、セックスもできる。当クラブから女優やタレントになった子もいますよ」

 仕事の内容としては、タレントを癒す「精神的介助」と「肉体的介助」がある。女性は18歳以上であることが条件。秘密を厳守するための誓約書や同意書、身分証明書のコピーなども必要になるという。

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「でも、お金がかかるんじゃないでしょうね?」

「それは大丈夫です。実は当クラブの運営費用は会員制の秘密クラブから出ているんですよ。一般会員の会社社長らに1回20万円でキミたちのビデオを見せるんです。そのビデオはタレント事務所のタレントたちも見ます。気に入られれば、指名されることだってあるし、それには私のレクチャーが必要です」

 つまり、宮本とホテルへ行ってビデオを撮れば、今すぐにでも「Jヘルパー」として登録されるという。タレントの「肉体的介助」の適性を見るためにも、それは避けて通れないらしい。テレビで見ている人気タレントがよりどりみどりなんて……。最後は恵さんの好奇心が勝った。恵さんはタクシーに乗せられ、グループタレントのメンバーが待つというホテルに向かった。

「○○、女の子が見つかったよ。今から連れて行くからさ。えっ、玄関口に写真週刊誌が張ってんの。だったら裏口から隣のホテルに来てよ。レクチャーしてるからさ」

 宮本は移動中にタクシーの中から電話をかけ、いかにもタレントと打ち合わせているように装った。ラブホテルに着くと、宮本は「撮影の約束事」として、こんな注文をつけた。