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熊本と、堀潤さんと、はらぺこあおむし。

2016年4月に発生した熊本地震。震度7の揺れが28時間以内に2度発生し、各地に甚大な被害をもたらしました。272名の尊い命が失われ、負傷者2,738人、20万棟近くの家屋被害が生じたとされています。さらに、熊本は2020年11月に豪雨被害にも見舞われ、被災者として未だに苦しむ人たちがいます。

私(探求フェス運営メンバー・ゆい)には、熊本出身の大学の同期がいます。彼女は、大学入学とともに上京し、10年程を東京・神奈川で過ごした後、結婚・出産を経て、今は地元・熊本で子育てをしています。

私たちは、音楽大学のミュージカルコース同期として出会いました。
彼女の得意とするところは、なんといっても「歌」。
なんだろうな、本当に毎日のように聴いているはずなのに、何度だって彼女の歌声に泣かされました。試験で歌っていた「ゴッドヘルプ」とか、バンドを結成して歌っていたオリジナルソングとか、ジャズバーでセッションしていた「歌うたいのバラッド」とか、結婚式で歌っていた「赤いスイートピー」とか、今でもありありと思い出せるんですよね、彼女の歌声を。
ものすごく陳腐な表現になってしまうことが悔しいのですが、魂のこもった歌声で。嘘偽りがなく、本物を感じさせる歌で。

彼女はギフトとして与えられた歌声を持っていると思うのですが、そんな彼女も社会に出てからは歌の活動から遠ざかってしまっていて、それがすごくもったいないなと思っていました(他人の人生についてそんなことを思うなんて自分勝手だけれど)。何らかの形で歌を続けて欲しいなと。

だけれど、つい最近Instagramに読み聞かせの映像をアップしていて。益城町復興まちづくりセンターでの子育て世帯に向けたイベントで、絵本の読み聞かせをやったとのこと。
「はらぺこあおむし」を日本語と英語で、途中に歌を交えながら読み聞かせをするその姿に甚く感動したんですよね。
彼女自身の情感豊かな表現や活き活きと輝く姿にはもちろんだけれど、子育て中のママパパや子ども達を対象に、彼女が持つ才能が活かされていることに。彼女の歌声と言葉によって、温かな空気が生まれていることに。

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震災によって住めなくなってしまった彼女の実家

ここに書くのもはばかられるお恥ずかしいことですが、私の中で、熊本の震災はすごく前のこと、という認識でした。だから、読み聞かせの映像を見たよ〜と連絡した時に「復興も進んできてるよ」と言われて驚いてしまって。熊本は未だに復興の最中にあって、チャリティーイベントをまだまだたくさんやっているという現状を私は全然知らなかったんです。

その当時だって、私にとって熊本の地震とは、ニュースの画面の中での、どこか遠い町での出来事でしかなく、すごく遠い存在でした。2018年に旅行で熊本城を訪れた際も、再建途中のそれを観光スポットの一つとしてしか見ていなかったな、と、今になって振り返ります。

でも、まだ、ちっとも終わっていない。
熊本地震にしたって、東日本の震災にしたって、コロナにしたって、もう80年前の戦争にしたって、未だに続いている。
多くの人にとっては過去の出来事だとしれなくても、苦しみや孤独や悲しみの中にいて、それでも何とか立ち上がろうと必死に戦っている人がいる。まだ、渦中にある人がいる。

彼女もまた、地元のためにできることはないかと、被災して傷ついた人たちのために、子育ての最中で孤独を抱える人たちのために動いていて。自分が育った土地を愛して、そこに生きる人たちを愛して、その愛を広げて行こうとしていて。

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堀潤さんのFacebookより

彼女に探求フェスの話をしたら、「熊本の震災の時に堀潤さんに取材してもらったよ」と。
彼女の実家は、地震によって住めない状態となって解体することになったのですが、取材で訪れた堀潤さんは、実家の玄関に彼女が描いた家族の絵を写真に撮ってくれて、360度カメラで実家の写真を残してくれたそう。そして、今もそのことに感謝していると。

これは私個人の考えですが、自分や身内の人が関わらないトピックって、どうしても他人事になってしまう。それをどう自分事化するかって、自分も当事者になるしかないと思うんですよね。もちろん、世界中全ての出来事に関わるなんて無理なことだけれど、その地に行ってみるとか、調べてみるとか、その現場に生きる人と出会ってみるとか、話を聞いてみるとか。
そうやって、当事者とのつながりを作ることでしか自分事にはなかなかできないのではないかと。

暗い報道が流れたらテレビのチャンネルをバラエティに変えるとか、相手が過去の傷について語り始めたら話題を変えてしまうとか、いくらでも「介入しない」ことだって選択できる。

だけれど、この世界で生きている以上、私たちはつながっている。そのつながりの中で生かされていることをどう捉えるのかは、どうしたって自分次第。
私はどう生きたいんだろう?どう関わってどうつながって行きたいんだろう?って、ひたすら問いかけるしかない。

絵本の読み聞かせという活動を通じて、地元の人々に寄り添う彼女も、あらゆる「終わらない」現場に赴いて取材を続ける堀潤さんも、目の前にいる人に心を寄せて、自分には何ができるのかを必死に考えていらっしゃるのだと思う。
彼女のようにその土地で踏ん張って生きている人がいて、堀潤さんのようにそんな人たちの姿を私たちに届けてくれるジャーナリストの方たちがいて。
そうした人たちの活動があって、私たちもまたどこかの誰かに想いを馳せることができる。

それぞれの土地で、それぞれの人生を生きている。まだまだ続くこととして。全てつながっているものとして。

改めて、彼女の読み聞かせの風景を思い出す。
言葉に、歌に、表情に、彼女の想いが乗っていた。
同じく子育て中の身でありながら、そうやって活動している彼女の姿に勇気をもらうママパパだっているだろうし、まだ意思疎通が取れない子ども達にも大事なものは伝わっているはず。

すごく個人的な話になってしまいましたが、これを読んであなたはどんなことを思いますか?目をつむった時、まぶたの裏に浮かぶのは誰のどんな姿ですか?あなたは誰のために何のためにどんな風に生きていきたいですか?

そんなことを考えたり考えなかったりする場が探求フェスかな、と思うのです。

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〜学ぼう、深めよう、世界と私をつなげよう〜
日常のなかにある、ふとした疑問や違和感。
いつもは見過ごしてしまうものでも、この機会に"探求"してみませんか?

✼••----開催概要----••✼
▶日時
2024年5月6日(月・祝) 10:00〜19:00
▶会場
高尾の森わくわくビレッジ
(JR線・京王線 高尾駅からバスで約15分)
(東京都八王子市川町55)
▶プログラム
・ドキュメンタリー上映〈『プロミス』『わたしは分断を許さない』〉
・ゲスト講演〈堀潤氏・白川優子氏・今井紀明氏〉
・対話の時間(参加者・ゲストとのフリートーク)
・演劇的手法を使ったワークショップ
など
✼••----ご応募----••✼
▶通常申込:参加費をお支払いいただき、ご本人が参加される場合
・5,000円(映画鑑賞・講演会・昼食含む)
▶応援チケットにエントリー:あなたの学びを応援したい人からチケットを受け取って参加される場合
・あなたのお支払い:無料
▶応援チケットのご購入:あなたがご購入くださったチケットを、エントリーしていただいた方にプレゼントします
・1枚 5,000円

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