light
pixiv's Guidelines will be updated on March 18th, 2026.
View details
The Works "言葉遊び" includes tags such as "槍弓", "腐向け" and more.
言葉遊び/Novel by concon

言葉遊び

3,223 character(s)6 mins

ご近所さんに大量のゴーヤを頂いて『・・・こんなにどうやって食えばいいんだ』と思ったことが発端です(笑)いえね。美味しいですけどね。上手に調理すれば、ある程度苦みは抜けるけど、でも苦いですよね。その苦みも美味しいと思うようになったのは結構最近なもんで・・・。アーチャーに主婦力発揮してもらいたい(笑)
あと、ニガウリは時期物だと思うので、慌ててUP。てへ。寒くなったらもう使えない気がしたのでした。

突貫文章なもので(またか・・・)色々説明とか足りないですけど、アーチャー>>>>>><ランサーくらいの感じが出したかった。
槍大好きだけど、見てるだけで十分!な乙女弓。萌え。しかしこーゆー弓は槍が近づいてきたら一気に逃げるんでしょうねー。

FGOはアーチャーを賜りました!兄貴3人と並べてみました(笑)5次兄貴ってばマイルームで愚痴るんですね。「あの赤い弓兵だよ!いい加減運命感じちまうぜ!う~~~ヤダヤダ!」って。なんで弓に関してだけセリフがあるのよ・・・。躍らされるだろう!?私が!!(待て)でも課金はしないわ。

1
white
horizontal


ほぅ・・・と思わず感嘆のため息が漏れた。慌てて口元を抑えて、何事も無かった風を装う。
遠目にニコニコと愛想よく近所の奥様方と談笑する男の姿が見える。周囲を明るくするようなその笑顔を見たら、誰しも吊られて笑顔になってしまうだろう。
全く光の御子とはよく言ったものだとアーチャーは心ひそかに感心する。
動揺を悟られない様に、出来るだけ何事も無い顔をして、ランサーの働く八百屋に近づく。
しかし、このまま店に行けば楽しげに談笑している中に割って入る様な気がして、らしくなくアーチャーは迷った。
予定通り八百屋に寄ろうか、先に角を曲がってスーパーに行き、時間をずらしてランサーのいない時に行こうか決めかねて歩くスピードが落ちた時、声がかかった。
「よう!そこのエコバックが死ぬほど似合わねぇ色男。寄ってかねェ?」
ギクリとした瞬間足を止めてしまい、無表情の下で臍を噛む。
声をかけられては、素通りするわけにはいかないと言い訳をしつつ、ランサーの近くへと足を運ぶ。
「今日は、何か安いのかね?」
「ゴーヤが安いぜ。10キロくらい買うか?」
「たわけ。ニガウリ10キロなどそうそう消費できるか」
「ダメか。お前なら何とかなるかと思ったんだがなぁ」
「・・・どうした」
「イヤ。ここの親父がな、付き合いか何か知らねぇが、知り合いの農家からゴーヤをかなり仕入れちまってな。中々捌けねーんだよ」
確かに今でこそ夏野菜の定番として人気のあるゴーヤだが、独特の苦みは食べる人間を選ぶ。
好きな人は好きだろうが、ダメな人は全く受け付けない。
栄養価は高いので、食事に取り入れたい気持ちはあるのだが残されるのは少々切ない。苦みを嫌がられずに食べてもらえたらよいのだが。
何となく考え込んでしまい、アーチャーは困ったように眉を下げる。
悩んでいる様子のアーチャーを見て、ランサーはポンポンと肩を叩く。
「何だよ。おめーが気にするなよ」
「む。しかし・・・いや、うん、そうだな、では15本ほど頂こうか」
酒を飲むサーヴァント組になら、つまみとして出せばウケるかもしれない。特にランサーの様なタイプは少々癖のあるものでも食べてしまうだろう。
頭の中でいくつか試してみようと思っていた料理を考える。
しかし、さらりと言われた言葉にランサーは驚く。
「え!?そんなにいいのかよ?」
手元にあるゴーヤは結構しっかりと大きい。そりゃ一本一本は、色ツヤもとてもきれいだが。
それまでのお客さんの反応からも、大量に消費することが難しい事くらい分かる。15本も購入など、一般の客は絶対にしないだろう。
その場でオロオロするランサーの様子に首を傾げる。
「何だ。買ってほしいのでは無かったのか」
「買ってくれるのは有り難いけどよう・・・無理して買う事ねーんだぞ?」
ランサーにしては珍しく歯切れの悪い言い方をする。そのこちらを気遣うような言葉に、思わず笑みが漏れた。
こういうところが、本当にこの男は優しいと思う。客が買うと言うのだから図々しく押し付ければよいのだ。
「元々貴様が言い出した事だろうに。四の五の言わずにさっさと出せ。その代り少しまけろ。そして消費に協力しろ」
アーチャーが一気に言う。あっけにとられたように、ランサーは目を丸くした後、にかっと嬉しそうに笑った。
「おう!何?お前の料理まで食わせてくれんの?なら、もっと買え」
懲りない様子の男にさすがにカチンとくる。負けず劣らず、アーチャーはにっこりと綺麗に笑って見せた。
「人の言葉をしゃべりたまえこの駄犬」
笑顔はそのままに、絶対零度の声音で言われてランサーは首をすくめた。


「旨ぇ!なんだこれ!?」
気に入った様子でパクパクと料理を口に運ぶランサーを見て、ほっとアーチャーは胸を撫で下ろす。
一応味見はしたので、大丈夫だとは思っていたが、初めて作ったものだったので、少し不安だったのだ。
「ゴーヤとピーナッツを甘口の味噌で炒めたのだよ。酒のアテになるだろう?」
味噌の甘さの中にあるほろ苦さと、カリカリとしたピーナッツの歯ごたえが絶妙だ。そして濃い味は酒に良くあった。
しっかりと味付けをして炒めてあるので、少々多めに作り置いていても大丈夫だろうと思っている。
苦みが意外とアクセントになるようで、若い凜たちにもそこそこ好評だったのはうれしい誤算だ。
これなら、弁当の端に入れても、大丈夫だろう。思った以上にゴーヤは順調に消費できたのでアーチャーは非常に機嫌がいい。
「お前さぁ、もう俺んとこ嫁に来いよ」
言われた言葉が一瞬理解できずにほえ?と考える。直後、頭が沸騰しそうになった。一体全体何を言い出すのかこの英雄様は。
嫁とはなんだ『嫁』とは。
「っ・・・私に、家政夫をしろと?君は私を何だと思っているのかね」
かろうじて冷静を装い、呆れた風な声を出す。平静なふりをするには少々心臓が煩すぎるのだが、そこは歯を食いしばって耐える。
「全く・・・英雄殿の人使いの荒さは我がマスターに勝るとも劣らないな。だが、私が黙って君の世話を焼く理由などどこにも無いと知りたまえ」
不満げにランサーが口を尖らせる。あざといにも程がある表情だが、違和感なくかわいらしい。イケメンはいろいろ得だと腹の中だけで唸る。
「でもお前なんだかんだ言ってもこうやってちゃんと俺にメシ作って食わせてくれるだろ?」
世話焼いてくれてるじゃんと言われて、アーチャーは慌てる。結果そうなっているというだけで、ランサーの為にというのは全くの誤解だ。
そうだ。そんなつもりは無い。その事をちょっと喜んだりなどしていない。
「べ・・・っ別に貴様の為だけに作っているわけではない!それに小僧の所に行けば食事位不自由しないだろうが!」
「だって、お前の飯の方がうまいんだもん」
あっけらかんとした物言いではあるものの、だからこそ心底そう思っている事が良く伝わった。
「・・・っ・・・!!!」
嬉しい。
どうしたらいいんだ。予想外なところで予想以上の褒め言葉をもらって、興奮してしまう。
いやおちつけ。小僧より私の作る料理が旨いのは誰もが認めるところであり、別段、ランサーだけがそう思っているわけではないと自分に言い聞かせる。
数度大きく深呼吸をして、改めてランサーを見やり、ぎょっとした。神性を醸し出す赤い瞳がじっとアーチャーを見つめていた。
ただでさえ顔が熱かったのに、さらにそれが酷くなった気がしてアーチャーは咄嗟に顔を逸らした。
「顔、真っ赤になってるぞ」
「見るな!というか、食事が済んだのならさっさと出ていけ!」
「終わってねぇよー」
おかわりーとニヤニヤと笑いながらランサーが手に持ったお茶碗をアーチャーへと突き出す。
ぐぐぐと唸りながらも、アーチャーは大人しく受取ってご飯をよそう。何となく悔しいのに、嬉しい。くそうと小さく毒づくしか出来ない。
だが、嬉しそうに白飯を受け取るランサーの表情に、徐々にどうでも良くなってきた。
どうせ彼のことを好ましく思っているのは事実だ。だからと言ってランサーに望むことなど特にない。
ただこうして、一緒に居られるだけで十分なのだから。
「・・・熱いお茶でも入れるかね?」
「おう!頼むわ」
にかっと笑ったランサーの明るい笑顔にやっぱりつられながら、アーチャーも目元を柔らかに和ませる。
新しいお茶の葉を取りに行くために、台所へと立った。
その後ろ姿をランサーがじっと見ていることには、気が付かなかった。


**********************

あ、もう分かってらっしゃるかもしれませんが、この二人はまだ何にも始まっておりません。

Comments

  • conconAuthor

    スタンプありがとうございます! 気に入っていただけたなら良かった―!

    September 9, 2015
  • あさぎ
    September 9, 2015
  • mama

    始めて下さい。そりゃもう早急に!! 続きを期待しておりますです。

    September 8, 2015
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
© pixiv
Popular illust tags
Popular novel tags