更年期症状あっても受診せず、50代で79% 専門家「産婦人科へ」
女性に様々な不調をもたらす更年期障害。仕事にプライベートにと、多忙な時期に重なりやすい。治療法もあるが、日本ではたどり着く人がいまだに少ない現状もある。3月8日は国際女性デー。 【写真】「おしゃれする気力もない」更年期だと気づき、ホルモン剤のんだら… 12カ月以上、月経が来ないことを閉経といい、更年期は閉経の前後の計10年間を指すとされている。原因となる明らかな病気がなく、更年期に表れる様々な症状によって日常生活に支障が出ていることを更年期障害と呼ぶ。卵巣機能の低下によって、女性ホルモンのエストロゲンが揺らぎながら大きく低下していくことが主な原因とされている。 代表的な症状は、ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、発汗や動悸(どうき)などだ。意欲や集中力の低下などの精神的な症状のほか、「メノポハンド」と呼ばれる関節痛も起こることがある。 また、近年注目されているのが閉経関連尿路性器症候群(GSM)と呼ばれる症状だ。膣(ちつ)の乾燥や灼熱(しゃくねつ)感、尿意の切迫感や排尿時の痛みなどで、人知れず悩む人もいる。 一方で、症状に困っていても受診する人は少なめだ。厚生労働省が2022年に行った意識調査では、更年期の症状が一つでもあると回答した人のうち、40代女性では82%、50代女性では79%は受診していなかった。日本は諸外国に比べて、更年期障害の治療法の一つであるホルモン補充療法の普及率が極めて低いことも指摘されている。 福島県立医大ふくしま子ども・女性医療支援センターの小川真里子教授は「更年期の症状は我慢するものと思っている人も多いが、日常生活で何か損をしているなら、今は治療する時代。まずは産婦人科を受診してほしい」と話す。(松本千聖)
朝日新聞社