特急くろしお増便も「需要増えず」 新宮―白浜間、JR西日本が検証

松永和彦
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 JR西日本和歌山支社の礒川健太郎副支社長は9日、和歌山市内で記者会見を開き、新宮―白浜間の特急くろしおを平日1往復(2便)増やした実証実験の結果(昨年11月~今年1月)について、「あらたな需要にはつながっていない。厳しい状況」と明らかにした。

 実証実験は、JR西や紀南地方の8市町村などでつくる「紀勢線活性化促進協議会新宮白浜区間部会」の取り組み。同区間の利用客の低迷を打開する策を探ろうと、昨年11月から平日の月~木曜を通常の5往復から6往復に増やして運行している。

 礒川氏の説明によると、実験を始めた昨年11月の同区間の1日あたりの平均乗車人員は前年同期比で60人増えたが、翌12月は4人増、今年1月は3人増にとどまった。昨年11月からの3カ月平均は22人増だった。

 同部会は2026年度のくろしお停車駅(新宮―白浜)の1日あたり平均乗車人員目標を計1040人と定めたが、最も利用が多かった昨年11月でも計524人と半数にとどまった。停車する7駅すべてで目標数を下回った。

 JR西は今月31日までだった実験期間を27年2月25日まで継続し、繁忙期や閑散期の状況を踏まえてさらに検証する。礒川氏は「数字だけを見ると、輸送力の過剰は明らか。この状況では単独での維持、運営は難しい水準。たとえば上下分離方式といった形で地域のみなさんと、将来どうしていくのか考えていきたい」と話した。

     ◇

 JR西日本は18日から来年1月31日まで、新宮―白浜間で利用できる1カ月乗り放題の特急券を発売する。9日発表した。新宮、紀伊勝浦、串本、白浜各駅の「みどりの券売機」で発売する。

 乗り放題特急券は1万7千円(大人)。別途乗車券が必要。ゴールデンウィークやお盆、年末年始など利用できない期間もある。JR西によると、長期観光でも利用できるが、地元の通勤や通学での利用を想定している。商品の詳細はJR西の「JRおでかけネット」などで確認できる。

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この記事を書いた人
松永和彦
和歌山総局
専門・関心分野
高校野球、吹奏楽、地方行政

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