夜鷺甘話

観客のいない舞台

神神化身 二次創作 夜鷺


比鷺成人済。

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夜鷺甘話

萬燈の視線は、夜の庭に落ちる星明かりのように柔らかく、比鷺の頰を撫でる。比鷺は今、二十歳を過ぎたばかりの成年者として、そこに立っていた。かつての幼さは、舞姫の衣装のように優雅に脱ぎ捨てられ、代わりに纏うのは静かな成熟の香り。

神神化身の儀式が遠い記憶となった今、二人はただの恋人として、この隠れた庭で出会う。萬燈の指先が、比鷺の髪をそっと梳く。その髪は、夜の川のように黒く輝き、触れるたびに彼の心を静かに波立たせる。比鷺の瞳は、神々の残光を宿したかのように深く、萬燈はその中で自分自身を見失うのを恐れながらも、喜びを感じていた。

庭の花々が、微かな風に揺れる音が、二人の沈黙を優しく包む。比鷺の唇がわずかに動き、言葉を紡ごうとするが、萬燈はそれを予感して、彼の肩を抱き寄せる。肌の温もりが、布地を通じて伝わり、二人の心臓が同じリズムを刻むようになる。比鷺の息が、萬燈の首筋に触れ、甘い吐息が混じる。

比鷺の存在は、神神化身の舞踏のように、萬燈の魂を優しく揺さぶる。夜の空に星々が散らばり、月光が二人の影を長く伸ばす中、比鷺はようやく小さな声で囁く。

「もう堂々とこういうことしていいんですよね」

萬燈は微笑み、比鷺の額に唇を寄せる。

「比鷺が望むなら、いつまでも」

その言葉が比鷺の心を優しく包み、夜の庭は二人の永遠の舞台となる。




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