罠で捕らえた野生のネコを捌いて食べる 狩猟系YouTuberの動画が物議

狩猟系YouTuberが、罠で捕らえた野生のネコにとどめを刺し、捌いて食べるまでを撮影した動画が物議を醸しています。

罠にかかったネコを捌いて食べるまでの動画

物議を醸しているのは、狩猟系YouTuberの「むめひ」(登録者数2000人)が先月11日に投稿した動画です。罠にかかったノネコを絶命させ、自身で食べるまでの一部始終を撮ったものです。

ノネコとは、山でエサを自身で調達している野生化したネコを指します。生物学的には家庭で飼われるネコや野良猫と同じですが、法律上はこれらと違う存在とみなされ、動物愛護管理法ではなく鳥獣保護管理法の対象となります。そのため狩猟で捕獲して殺しても違法とはなりません。

むめひは、イノシシのために仕掛けていた罠にネコがかかっていたと説明。ネコの脚にロープをかけてしっかりと固定すると、バールで頭部を強打し、昏倒したネコの胸にナイフを刺してとどめを刺しました。

その後、血抜きをして自宅に持ち帰り、内臓を取り出して皮を剥ぐと、調理に移ります。心臓を銀杏とともに串焼きにしたむめひは、「すっげえ野性味あふれる味」と感想を語ります。頭部は鍋で煮た後、頬肉や脳みそを取り出して雑炊に。味は「タヌキとかより全然弾力があるような」「ゴムのような弾力」だそう。

残った体の部分は、3日ほど置いた後、カレー粉をまぶして油で揚げることに。味については「肉は案外柔らかいけど、ノネコの匂いがする唐揚げみたいな」と語りました。

むめひは頭蓋骨は標本にし、皮もなめして毛皮にしていました。最後には、この動画が物議を醸すことを予想してか、ノネコを処分することは合法だと改めて説明しています。

動画は賛否両論

先月11日に公開されたこの動画は現在までに約15万回再生されており、むめひの動画の中では最多の再生回数となっています。コメント欄では、

貴重な動画ですね、普段身近で見ているからこそ命の尊さが学べます、法律の解説も含めて非常に有意義な動画でした!

猫だからとか関係なく、命を頂き生きることに対する素晴らしい動画です。

と、命の大事さが分かったとする声が多く寄せられています。

ただし一部からは、この猫が汚れていなかったためか、ノネコだという説明に納得できないというコメントも。さらにツイッターでは、警察や環境省に通報するべきだという声や、「わざわざ殺して食べる必要もないだろう」といった批判の声が多数上がっています。

そうした批判に対し、コメント欄では

気に食わない人を何としても悪者に仕立て上げて潰したい人間の闇で溢れてる

価値観と知性の押し付け合い

といった声も寄せられています。

YouTubeのガイドライン違反ではないが、収益化は難しい?

ちなみに、YouTubeのガイドラインでは動物虐待のコンテンツは禁止とされていますが、狩猟や食材準備のための行為は例外として認められています。ただし、広告のガイドラインでは収益の対象外となる例として、「目に見えて苦しんでいる動物を解体する(皮を剥ぐ)、または殺すといった残酷な描写や生々しい描写」とあることから、この動画は広告収益を得られない可能性が高いと考えられます。

過去には「きまぐれクック」(同502万人)、「素潜り漁師マサル」(同171万人)といったYouTuberが、生きた魚を調理する動画が原因で、広告制限をかけられた事例があります。

参考
・YouTubeヘルプ「暴力的で生々しいコンテンツに関するポリシー
・YouTubeヘルプ「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン
素潜り漁YouTuber、漁の動画が広告停止に。視聴者は「何がダメなのかサッパリ分からない」
きまぐれクック、生きた魚を捌く動画の収益化が制限される。ファンはYouTubeの対応に不満