【北海道】「史上最低」からの快進撃 北照、総合力に磨きをかけて初の4強へ

毎日新聞

北照の島田爽介投手 【宮間俊樹撮影】

 第98回選抜高校野球大会が3月19日に開幕します。出場32校の戦力や特徴、練習環境を紹介。公式戦データをもとに独自算出した戦力値とともに、各校の強みを読み解きます。

北照の野球部データ 【毎日新聞】

昨夏ベンチ外からエースへ成長 北照・島田

 13年ぶりに北海道の秋季王者に返り咲いた。快進撃を支えたのは、道大会全4試合を一人で投げ抜いたエース右腕・島田爽介投手や堅守で支える野手陣、勝負強い中軸だ。この冬は走塁も強化し、持ち前の総合力に磨きをかけている。

秋の公式戦の成績を基に算出した北照の戦力値データ 【毎日新聞】

 昨夏はベンチ外だった島田投手は夏以降、走り込みやウエートトレーニングでスタミナを付けながら成長。小樽地区大会の背番号は「10」だったが、道大会から「1」を背負い、一気にエースの座へ駆け上がった。

 持ち味は高い制球力を生かして打たせて取るスタイルだ。最速139キロの直球に五つの変化球を織り交ぜ、打者を手玉に取る。道大会初戦では強豪・北海を相手に、1奪三振ながら3失点で完投勝利。九回を前に足をつったものの、その後もチームをけん引した。上林弘樹監督は「場数を踏んでいくうちに自信がついた」と成長に目を細める。

 島田投手のほかにも秋は背中が万全ではなかった最速149キロの中谷嘉希投手、サイドスローに取り組む尹悠人投手の両右腕らも控えており、継投も大きな武器となる。

秋季北海道大会を制し喜ぶ北照の選手たち 【宮間俊樹撮影】

 打線は秋の公式戦8試合で計1本塁打の一方、28犠打をマーク。着実に走者を進め、巧みに流れを引き寄せる。中軸には広角に打ち分ける打撃が光る長谷川世和選手、道大会決勝で先制適時打を放った畠山柊太選手ら勝負強い打者がそろう。

目の前の1点、1勝にこだわる

練習する北照の選手たち 【宮間俊樹撮影】

 昨夏の新チーム結成当初はまとまりを欠いていた。秋季大会前の練習試合では失策も相次ぎ、勝率は約4割と低迷。上林監督は「史上最低」などと発破をかける一方、「簡単な打球こそ丁寧に」と基礎から鍛え直した。

 ウエートトレーニングや食事管理で体作りも徹底。初戦で走塁ミスが響いて惜敗した明治神宮大会後には、機動力を生かした攻撃で知られる健大高崎(群馬)の元アドバイザー、葛原美峰さんを招いて特訓を受けた。目の前の1点、1勝にこだわる姿勢が、強さを支える。

秋季北海道大会のトーナメント表(ベスト8以降) 【毎日新聞】

 前回出場した第85回大会(2013年)は過去最高に並ぶ8強まで勝ち進んだ。久々の舞台だが、選手に気後れはない。

 島田投手が「北海道の投手はいいというのを見てもらえたら」と意気込めば、主将の手代森輝斗選手も「ベスト4に入り、先輩の記録を上回りたい」。新たな歴史を刻むため、聖地に乗り込む。

北照の公式戦の成績一覧 【毎日新聞】

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