「交換したいがタイミングが難しい」侍J伊藤大海の“追いロジン”にもピッチクロックの影響「個体差が大きいので」
2026年3月8日 11時06分
昨秋から侍ジャパンはピッチクロックとピッチコムの適応に時間を割いてきたが、いずれ日本でも採用されるだろう。だが、少なくともWBCでの国内組は、今後もメジャー球への対応を迫られる。良質なNPB統一球を、わざわざ滑りやすい球に変更する意味がないからだ。
さて、4回から第2先発として登板した伊藤である。3イニングを6奪三振。しかし、唯一許した安打がキム・ヘソンへの同点2ランを「リードしている場面で絶対にやっちゃいけないこと」と反省した。彼は以前に国内では「追いロジン」が話題となり、米国でも「ミスター・ホワイトスモーク」と紹介された。2021年8月4日。東京五輪準決勝(横浜)で、同点の7回に登板した。今回も代表入りしている韓国のパク・ヘミンが、投げるたびに白い粉が舞い、見づらいと抗議した。球審は認めなかったが、驚くのは彼がさらにロジンをたっぷり触ったことだ。2イニング無失点で勝ち投手になったルーキーは、試合後に「抑えたらおいしいと思った」と言った。
5年ぶりの日韓戦。沢村賞右腕に成長した伊藤にロジンの使い方を聞いてみた。NPBや五輪よりグリップが難しいメジャー球。前回大会からNPB、MLB双方のロジンを選んで使えるようになった。
「僕はその日の湿度や気温なんかで使い分けます。前回(大会)もそうしてました。とにかく手汗が多いんで、しっとりじゃなくサラッとするにはどちらがいいかを考えるんです。個体差が大きいので交換したいんですが(ピッチクロックで)タイミングが難しい」
伊藤が伊藤であるために、どれほどロジンが重要かをこの言葉が教えてくれる。そんな投手がいる一方で、09、13年大会に出場した涌井は「あくまでも自分の考えですよ」と前置きしてこう言った。
「僕は使いませんでした。向こうのはベタベタするし。そもそもロジンに滑り止め効果はないと思っているんで。ボールも滑りません」
感想と感覚は人それぞれ。伊藤は全球ロジンに触れ、投げきった。
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