町工場支える技能実習生 採用経費は上昇、「安い労働力」から変化
9月上旬。群馬県大泉町にある町工場「日下部プラスチック」では、ベトナム人のホアンクアン・ドンさん(24)が部品を切断する作業を続けていた。この日の外気の最高気温は35度超。作業場にエアコンはなく、開けっぱなしにした窓からはもわっとした熱気が入り込む。しかし、ドンさんは涼しげな表情のまま仕事の手を休めない。
「仕事、好きです。ずっと、ここで頑張りたい」
ここでは全従業員15人のうち5人が外国人である。
外国人政策の見直しが選挙や政策で取り上げられている。住民の2割を外国人が占める群馬県大泉町を舞台に、日本の産業を支える外国人労働者の今に迫った。(全3回の第1回)<残業断る日本人 嫌がらぬ外国人>につづく
「うちのような零細企業には日本人はなかなか来てくれない。本当に助かっている」。今も従業員と一緒に現場に立ち続ける日下部利男社長(74)が汗をふきながら話す。
外国人を雇い始めたのは20年ほど前。言葉は多少分からなくても、懸命に仕事に取り組もうとする彼らの姿勢に、日下部さんは好感を抱いてきた。
技能実習生として同社で働いた後、引き続き「特定技能」の資格で残るケースも少なくないという。
「日本人ファーストを訴える政党があったが、それが正確に何を意味するか私には分からない。でもね、外国人がいなければ私たちの仕事は成り立たない。それは大手でも同じ。もう戻れないんだよ」
大泉町にはSUBARU(スバル)やパナソニックといっ…
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