昨年末より製作過程をお目にかけてきた塑像が、ほぼほぼ完成じゃい。
細かな詰め仕上げに至れれば完璧だったんだが、持ち運ぶうちにどうせ傷が入るだろうし、
家の狐棚に安置する前までに直せばいいやの精神で、見切りをつけてお披露目に間に合わせました。
わりあい理想どおりの仕上がりで、これ俺が作ったんだっけか?と健忘を錯覚する瞬間がある。
ケツ!
名称を『蔭間狐 (かげまぎつね) 』像と致しました。
よう知らん各位は「蔭間」ないし「陰間」でご検索のこと。
稲荷神社に仕える眷属狐は多くの場合において雌雄のペアなのですが、
こちらは二頭ともオスで、尻尾がきっぱり誇らしげな黄金の大魔羅に化けてございます。
二丁目界隈のご商売繁盛、ケモボーイズのラブ成就にご利益ありと、江戸時代より伝わりし。
あくまで尻尾なりて、赤ふんどしを脱がせたお股には元来の金精さん&お稲荷さんがささやかに。
…って、まさにソコを造形中、偶然にも衝撃的ニュースが飛び込んで仰天しましたさ。
小学男児らに「包帯でふんどししてみるか」爺さん先生を逮捕!
…いやはや、調べに対し「男の子を見ると心がわくわくする」とのこと、
ふんどし姿にさせたいが為に男児と連絡を取り、川辺BBQ遊びに誘ったのだそうです。
ずぶ濡れてパンツ脱いだ尻へ優しく包帯を巻いてやる… そうらどうだ暖かいだろう安心だろう…
いかにも必然的なシナリオを考えたのやろうね。やったこと自体よりも段取りに赤面する(共感性羞恥)。
性嗜好について全く理解できないわけでもないが搾取的実践に及んでしまうと問題だわな。
あっ誤解めさるなよ。
私には、実在の小学生にふんどし履かせて眺めたい願望など丸っくそ無いんでご安心を。
稲荷の色っぽい狐くん達がふんどし締めて頑張ってるのを表現したかっただけで。
それに何や、ヤベぇ新興インチキ宗教を狂信し始めてしまったわけでもなく、
美術造形の発露に神道をお借りしているまでで、信心は皆様やご家族がごく普通になさる範囲です。
明けましてとりあえず初詣に行っとくべ〜、デカ鈴ガラガラお賽銭チャリン柏手パンパン、
世界平和!金運UP!神サマ頼んます〜、の延長的研究にすぎない。
そもそもね、神が狐を遣わしむ=狐に神秘性をみる、この不思議さよ。
古来より近現代に至る習俗を紐解くほどに、習合・乱立・何のご利益・呪いの鳥居…と、
「稲荷」が相当フレキシブルで艶麗な創造性をもって信仰されてきた珍奇日本史を感じ入ります。
仏教系稲荷の荼枳尼天など、元はインド方面の羅刹・夜叉、のち性の女神へ華麗に転身しましたし、
遊郭街・吉原神社の元は稲荷5社、合祀と震災で狐は姿を消したが、NHK大河べらぼう放映を契機に、
綾瀬はるか演ずる狐さんに会いたいと、つい最近になって新品の奉納があったそう。
時代の求め、変節と畏れ、神秘と剽軽の性質から、厳格な他宗派には傍法だ邪教だと白眼視されとるわけです。
で、私はそこをアートやクラフトの領域に再投影する試みを致しておりますまで。
この方向性は出来れば本年中に ”日本のサーランギー” へ着地する心づもりにつき、
今後をご期待あれ。概寸は無論、収納リュックまで検討を済んじゃってるのよ。あとは作るだけ。
過去の作法の正確な踏襲ばかりが品行方正と、誰もが信じてやまぬでしょ?
それが嘘なんですよ、伝統には必ず創作が伴ってくる。
とは申せども、お稲荷に珍宝はさすがに不埒なこと。何卒お赦し願えますまいかと、
先日の初午(=はつうま。2月最初の午の日。今年は2/1日曜日)の過ごし方は、
開眼前の蔭間狐ペアを連れて、鎌倉が誇る狐だらけ神社、佐助稲荷へ再び。
初午の祝祭の儀、ご祈祷の端っこを賜ったんでございますのよ。
ご覧のとおり、のっぺら狐。初午までの完成は間に合わねかったのですが、
眷属デビューどうぞお手柔らかに宜しくのご挨拶を諸先輩方に。
顔見世だけなら近所のお稲荷でも事足りるのだけど、佐助さんに呼ばれた気がしてね。
地元に愛され、凛々しいお顔揃いの中、ご覧↓よ、心優しきどなた様が、
狐さんの首になんとまあ、十字架!
宣教キリシタン狐、ここに誕生す。多神習合ナニャドヤラって感じやね。
<ナニャ〜ド〜ヤ〜ラ〜♪ (青森)
佐助ついでに銭洗弁財天→源氏山公園を息抜き散策しました。
樹木の奔放な伸び上がりを眺めても、
ついついモダン派いけばな流の見立てを。
草月流もまた、抽象アートに臨むゆえ、華道保守派には (((…まぁ草月さんはネ…))) といった扱い。
新たなる領域に挑まんとする者、それなりの憂き目を覚悟とは、世の定めか。
うっせーぞ。こちとら気合い入っとんのぞ。
仏門に跪きながら、初午に狐の法被まで着てモヒカン頭とは、なんとまあ織田無道。
ヒト・モノ・ケモノにカミホトケを見抜くのが俺の生涯の使命なのだ。
使命に片足を着けておれば、音楽・工芸・生物・服飾と、分野の越境も自由自在。
変態? 狂人? 俺はな、
チミらとは生きてる意味が違うのだよ!
混ぜこぜテキトーけしからんと義憤の各位は刮目したまえ。
銭洗さんの裏道で見かけた碑の根元では、
どなた様のご勝手やら、無断プチ仏がご鎮座ですよ。
両手で来迎印らしきサインを結んでおられるゆえ、阿弥陀様かしら。 間違ってたら陳謝。
そこへ狐が角砂糖っていう。アミダ ≒ アムリタ(甘露) だけにってか?
見上げたおポンチ、頓珍漢な習合にこそ、日本の風景の醍醐味があるのである。
この調子でいつのまにサンタ人形でも置かれたら最高にナニャドヤラだね。
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鎌倉に次いで鶯谷、なるほど変態狂人の集い ”デパートメントH”では 、
2月オープニングの毎年恒例、「鬼は〜外!ホモは〜内!」の陽気な掛け声に合わせ、
クイーンさんが福豆(当たり付き)を観客に撒き散らす、じつに『オカ豆まき』が講じられました。
聖俗混淆ナニャドヤラ、ここに極まるだろ? コリが世界に誇る日本じゃい!
その頓珍魂グルーヴを肌に吸わせるべく蔭間狐らをデパチに同伴、
しかしいかにも野暮な桐箱入りではどうもと、急遽、近所のスーパーで段ボール箱を貰ってきて、
カラー布テープをバリバリ、笈(おい=ランドセル式神仏壇)を突貫で建立し、
KUHN VITAブースにまで押しかけお邪魔申し上げました次第。
江戸屋さんinstagramストーリーズより
邪魔なデカ箱を背負ってきてしまって申し訳ありませんでした。
今後のパーティーご企画にさらなる福が、艶やかに煌びやかに舞い降りますよう…
見やれ、単なる運搬箱でなく笈に仕上げたおかげさんが功を奏し、はからずも、
何処の山の鵺(ぬえ)やら知れないケモ修験者の装束となったピースキー。
振り回している白いモコちゃん棒は、こうして携えているといかにも神仏具に見えるだろ?
いえいえ、払子(ほっす)でも大幣(おおぬさ)でもない、100円のハンディモップです。
狐に比べて備品の安普請は勘弁してや、急な思いつきで半日くらいで間に合わせたんだから。
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さて、引き続き世に生み出さねばならねぇものが山ほどあるので今回はこの辺で。
誰のために作る? そりゃもう、今はもう、神さん仏さんの為オンリーさね。
ピースケさんッ!! 自慢できる楽器を自分に無料で作って!! な承認餓鬼どもの為であるかっつの。
ああ、鳩の話もしたかったんだっけども、それもまた今度ポポ。
神仏にとって鳩もまた吉報の遣い、ならびに鎌倉散策といえば豊島屋本店の鳩サブレーだポポね。
そして地元・池上本門寺には不思議な鳩のお守りがございましてな。次の機会にお話ししようポポ。
ひとまずは蔭間狐ペアにお疲れさんの稲荷寿司をお供え。
お下がりを結局食っちゃうわけですけど。
4月のかなまら祭も拝ませたいのだけど毎年大混雑になるし、
毎年デパチ明けの午前中からだもんポポなあ。