元巨人・オコエ瑠偉もメキシコへ 安楽、乙坂に続き「ワケあり選手」が異国を“駆け込み寺”にする切実な理由
オコエ以前にもトラブルが原因で戦力外となりメキシコへ渡った選手に、乙坂智(当時DeNA)と安楽智大(当時楽天)がいる。乙坂は2021年にコロナ禍でのチーム規律違反、安楽は2023年にパワハラで、それぞれ所属球団を自由契約になった経緯がある。 「2人とも、日本国内では許されない行動。球界もコンプライアンス重視を徹底し始めた時期で、自由契約にするしか道はなかった。もちろん他球団も、『獲得できない』という雰囲気があった。オコエ同様に自由契約がシーズン終了後と遅かったため、メキシコ行きになったのだろう」(在京球団編成担当者) しかし2人に関してはメキシコを経由したことで、新たな道が開けつつある。乙坂は米マイナー、米独立リーグを経て、昨年途中に巨人へ加入した(今季は再び米独立でプレー)。安楽は投球に全盛期のキレを取り戻し、同リーグでは無双状態で今後に注目が集まる。 「乙坂はDeNA時代の印象と違い、がむしゃらなプレーが目立った。安楽も29歳と脂の乗った時期なので、この先の可能性はある。オコエにも2人のように、復活・覚醒してもらいたい」(巨人OB) 何かあった際にメキシコへ行くことで、野球の実力を維持しながら世間からの逆風を一時的に回避することもできるのだろう。同様のルートを選ぶのはNPB選手だけではない。DeNAでもプレーしたトレバー・バウアー投手はMLB復帰を目指すため、2024年にメキシコシティ・レッドデビルスでプレーした。 「レベルが高いリーグで活躍できれば、『即戦力になる』ことを証明できる。バウアー本人にとっては、周囲の評価を得つつ実戦感覚も磨ける。再挑戦を目指すには最適なリーグなのだろう」(在京球団編成担当者) 残念ながら、バウアー獲得に手を挙げるMLB球団はなかった。「ドジャース時代の性犯罪の影響が大きすぎたから」と言われるが、仮にそのようなトラブルがなかったらメジャーのマウンドに立っていた可能性もある。