元巨人・オコエ瑠偉もメキシコへ 安楽、乙坂に続き「ワケあり選手」が異国を“駆け込み寺”にする切実な理由
メキシカンリーグは「行き場に困った選手」にとっての“駆け込み寺”となりつつある。同リーグはレベルが高いことで知られているが、取材に足を運ぶ各国マスコミも決して多くない場所でもある。「野球のスキルを磨く」のはもちろん、「何かあった際のほとぼりを覚ます」ことも可能だ。“ワンクッション”置くには最適なプレー環境と言われている。 【写真】オコエと同期でドラフト7位入団も、年俸が一億円を超えたのがこの人 元巨人・オコエ瑠偉が、2月11日にメキシコのモンテレ・サルタンズと契約した。昨年秋季キャンプ中に姿を消したオコエだったが、球団との話し合いの末に自由契約となり行き先に注目が集まっていた。 「『野球を辞めるのではないか』という声も聞こえ始めていたので、まずは今季所属先が見つかって良かった。巨人退団は突然だったので、国内外の各球団も獲得へ向けた調査等に時間がかかったのだろう」(巨人OB) 昨年の秋季キャンプ2日目、練習中にコーチから注意されると姿を見せなくなった。その後、本人と球団が話し合いを行った結果、「他球団でプレーできる機会を」ということで自由契約となった。 「球団としては戦力と考えていたはず。しかし気持ちに左右される選手でもあり、『巨人でプレーするモチベーションがない』という判断だろう。異例ではあるが、オコエと巨人の両者にとって最善の形だったのではないか」(巨人OB) 昨季は61試合出場、打率.246、0本塁打、5打点と満足できる成績ではなかったが、阿部慎之助監督が期待を込めて起用していたのも伝わってきた。突然の退団劇には、「驚きしかなかった」(在京球団編成担当者)と多くが語る。 「戦力外可能性のある選手リストは夏頃には固まる。その中から再調査・検討を行うのだが、オコエの場合は全く考えていなかった。『(オコエ獲得の)準備ができておらず動けなかった』のが実情かもしれない」(在京球団編成担当者) NPB各球団がそうならば、海外球団も同様の傾向であることが考えられる。「『NPBやMLB選手ならウェルカム』傾向が強いメキシコしかなかったのかもしれない」(在京球団編成担当者)と続ける。