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答.プロデューサーのお見舞い行ってた/Novel by simon

答.プロデューサーのお見舞い行ってた

4,123 character(s)8 mins

透に風邪をうつされてプロデューサーが休みなので、元気な人たちが代わりに仕事をする話。

円香って「小糸たちに風邪うつったら大変でしょ?」って言い訳して1人でお見舞いに行きそう。

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P「お疲れ様で――寒ッ!? 誰だ!? 事務所でこんなに冷房効かせてるの!?」

羽那「プロデューサーおかえりー!」

透「暑くてさ、今日」

羽那「昨日より暑いんだって。10度だっけ?」

透「たぶん」

P「いや、だとしてもやりすぎじゃ……」

羽那「こんなに気温差あると、風邪ひいちゃうかもだよね」

透「あー、ひいてたわ。樋口」

P「……この部屋にいるだけで風邪ひきそうだよ」

羽那「じゃあ、あっためてあげよっか? ポカポカだよ、あたし」

透「ポカポカ。どーん」

P「ちょっ、あんまり抱きつくのは……2人とも体温を測りなさい。今すぐ」

羽那「はーい」

透「え、なんで?」

P「いいから」

羽那「体温測るのとかいつぶりだろー」

透「いつだっけ、小学校?」

羽那「かもーっ!」

 ピピピピ

透「あ、鳴った」

羽那「えっとね、37.7」

透「38.4」

P「今すぐ帰りなさい。送るから」

羽那「それで暑かったんだー」

透「ふふ、連れてきてた。夏」

羽那「真夏だねー」


――翌日


円香「……今日少なすぎない?」

あさひ「冬優子ちゃんも愛依ちゃんも風邪っす。プロデューサーさんからうつったって」

果穂「放クラもあたし以外みんな風邪ひいちゃったみたいです……」

透「なんか寮で流行ったんだって。鈴木さんから」

円香「はづきさんとプロデューサーは浅倉のせいでしょ」

あさひ「めぐるちゃんたちもプロデューサーさんと一緒に車乗ってうつったらしいっすね」

果穂「夏葉さんは樹里ちゃん、ちょこ先輩は凛世さんからうつったんですね」

甜花「なーちゃんも……千雪さんからうつったみたい」

雛菜「みんな大変だね〜」

小糸「ま、円香ちゃんは治ったの?」

円香「おかげさまで。浅倉は?」

透「36.7」

円香「ならいいけど。それで……この溜まってる仕事。どうする?」

小糸「締切……今日とか明日のもあるみたい……だよ」

透「やるか。生き残りで」

果穂「なんだかピンチを救うヒーローみたいです!」

甜花「で、でも……甜花むずかしいことできない……」

円香「じゃあ分担。私と大崎さんはパソコン担当。他は書類さばいて。リーダーは小糸ね」

小糸「ぴぇっ……」

円香「読めない漢字とか教えてあげて」

雛菜「書類ってどれ〜?」

円香「この山。右が明日の、左が今日の」

あさひ「ハンコいるみたいっすよ」

甜花「ハンコ知ってる……なーちゃんがここに片付けて……あ……鍵かかってる……」

円香「ちょっと待って。鍵取ってくるから」

小糸(円香ちゃん……なんで鍵の場所知ってるの……?)

円香「はい」

甜花「ありがと……! あった……ハンコ!」

あさひ「たくさん押すっすよー!」

小糸「ちゃ、ちゃんと読んでから押すんだよ……!」

果穂「はい! わかりました!!」

透「わけよっか。いるやつと捨てるやつ」

雛菜「箱作るね〜」

円香「じゃあこっちはパソコン」

甜花「パスワード……かかってる……」

円香「貸して」

小糸(円香ちゃん……なんでパスワード知ってるんだろ……)



果穂「えっと、これはお仕事の紙ですね!」

透「雛菜のじゃん」

小糸「えっと……来年の雑誌グラビアの話……みたいだよ!」

雛菜「やらない〜」

透「捨てるやつ」

あさひ「はいっす! いらないの箱に入れとくっす!」



甜花「すごい……メールたくさん……」

円香「溜めすぎでしょ。どんなのがある?」

甜花「えっと……忘年会のお誘い……打ち上げ……パーティー……」

円香「接待だけ? 前例があったらそれコピペ。探せる?」

甜花「んと……この人のは去年もある……断ってる……みたい」

円香「じゃあ今年も同じ」

甜花「コピーして……日付だけ変えて……送信……!」

円香「他もそんな感じで」



果穂「これ放クラの紙です! 数字がいっぱい書いてあります!」

小糸「えっとね……衣装サイズの確認みたい。変わってなかったら、あとでハンコかな」

果穂「みんな変わってな……あ、でもちょこ先輩が」

透「いいんじゃない? 合わせれば」

あさひ「そうっすよ! 冬優子ちゃんも、いっつも気合いでサイズ合わせてるっす!」

小糸「そ、そうなんだ……」




甜花「あ……通知……」

円香「メール?」

甜花「ううん……ゲームのアプデ……」

円香「あの人職場でゲームやってるの?」

甜花「あんまりお家帰れないから……」

円香「後でいいんじゃない?」

甜花「甜花……これ6分でクリアできる(Any%)けど……する?」

円香「いない時にクリアされた人の気持ち、考えたことある?」




雛菜「あは〜、ラブレター発見〜」

透「え」

小糸「そ、そんなのあるの? でも……なんか怪文書みたい……」

透「捨てるやつー」

小糸「だ、だめだよ!? プロデューサーさんのかもしれないし……!」

透「捨てるやつー」

あさひ「はいっす! …………あ、これプロデューサーさんのじゃないっすね。愛依ちゃん宛っす」

雛菜「なんでわかるんですか〜?」

あさひ「『代』『黒』『一』『夕』『匕』の字が散りばめられてるのは、熱心な愛依ちゃんファンだって言ってたっすよ」

小糸「あの不自然な『匕首』はそういう……」

あさひ「冬優子ちゃんが後で返事書くから、いるに入れとくっす」

果穂「なんでふゆさんが書くんですか?」

あさひ「さあ?」




甜花「あ……この人のやつ……去年行ってる……!」

円香「どれ? ………は? なんでこのオバさんのだけ行ってるの? 断って」

甜花「え……いいの?」

円香「この人、若い男を食べてるって有名」

甜花「食べてる……!? プロデューサーさん食べられちゃう……!?」

円香「だから断るの」

甜花「え、えっと……なんて書いたらいい……?」

円香「私の言うとおりに書いて。いつもお世話になっております」

甜花「いつもお世話になっております……」

雛菜「あは〜! 今度はホントにラブレタ〜! 円香先輩の字〜!」

円香「は?」

甜花「は……」

円香「待って、それ関係ない」

透「見せて」

小糸「ほ、ほんとだ……」

果穂「すごいです……!!」

あさひ「プロデューサーさん宛っすか?」

円香「今度使う小道具。取っといて」

甜花「今度使う……」

円香「だから違う」

透「捨てるやつー」

円香「小道具って言ってるでしょ?」

果穂「いるの箱に入れます!」

甜花「いるの箱に……」

円香「それ私言ってない。はぁ……もう一回最初から」



果穂「この紙はストレイライトのお仕事みたいです!」

小糸「不良のキャラを演じられるか……みたいな確認の紙……かな?」

あさひ「大丈夫っすよ! 冬優子ちゃん、不良の演技練習してたことあるし! めちゃくちゃ上手いんすよ、冬優子ちゃんの不良!」

果穂「意外です……!」

透「じゃあ、いるで」

あさひ「あとでハンコっすね! 冬優子ちゃんのは、かわりにサインしとくっす!」




甜花「忘年会とか……終わり……!」

円香「あとは何? 取材のご依頼……ああ、このおじさんのは全部削除」

甜花「いいの……?」

円香「曲解して捏造することで有名な人だから。返事した時点でこっちの負け。詐欺みたいなもの」

甜花「この人のは全部消す……あ……! このお姉さん知ってる……! 甜花の記事……書いてくれた……!」

円香「その人のは受ける……待って、この人のも溜めてるの? 失礼じゃない? まとめて返事するから、中身確認して」


〜そんなこんなで3時間経過


甜花「お、終わった……おやすみなさい……」

円香「お疲れ。あっちは――」

透「えー、始めます。ハンコ大会」

果穂「おーっ!」

あさひ「雛菜ちゃんの押し方キレイっすね!」

雛菜「かわいく押したらこうなりますよ〜?」

透「あ、ねえ。樋口。あっちは?」

円香「え? ああ、はづきさんの? あれは無理」

あさひ「ふっふっふ。円香ちゃん、今のわたしたちをナメないほうがいいっすよ」

果穂「あたし達は今! 最強です!!」

円香「そう。じゃあこれ読んでみて」

果穂「はい!! えっと――」

【基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼――――――】

果穂「……?」
あさひ「?」
透「?」

円香「わかった?」

透「わかんない」

小糸「……はづきさんが治ったら手伝おうね」

雛菜「ハンコ終わり〜! 雛菜たくさんがんばったから、今日は帰るね〜」

円香「暗くなってきたから、小中学生はタクシーね。私も乗るから」

あさひ「別にふたりでも乗れるっすよ?」

円香「私も行くところあるってだけ。小糸たちは先帰ってて」

小糸「う、うん……! ところで……」

甜花「……zzz」

小糸「起こしたほうが……いいかな?」

円香「このままタクシーで連れてく」


――次の日


P「復活!」

透「おー。さすが」

あさひ「これが本物のシャチクってやつなんすね」

甜花「昨日……プロデューサーさんのお仕事……たくさんやった……!」

P「お! ホントだ! ほとんど終わってるじゃないか! ありがとうみんな!」

果穂「あれ、円香さんはどうしたんですか?」

透「なんか風邪? またひいたって」

小糸「や、病み上がりに無理……させちゃったかな……」

雛菜「昨日の夜おでかけしてたみたいだし〜、そのせいだと思うよ〜? 前は喉が痛い〜って言ってたのに、今日はダルい〜って言ってたし〜」

P「円香はよく無理するからな」

透「……ねえ。プロデューサーの風邪ってさ、ダルいやつだったよね」

P「そうだな」

透「樋口もさ、それじゃん?」

P「……そうだな」

透「質問。樋口、昨日の夜どこいた?」

Comments

  • ミゾレ

    君のような勘のいいガキは嫌いだよ

    December 12, 2024
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