透「ねー。シュレッダーある?」
P「あるけど、急にどうした?」
透「無かったことにしたくて。これ」
P「シュレッダーしても無かったことにはならない……って、これテストだよな?」
透「ちょっとやばくて。お母さんに見られたら」
P「そうだな……この点数は……仕事を減らさないとまずいよな……」
透「だから、シュレッダーしたい」
P「いや、俺が知っちゃった以上、仕事は減らすぞ」
透「えー」
P「嫌なら勉強しなさい」
透「えー……じゃあモチベーション的なやつ、ほしい。ご褒美とか」
P「ご褒美か。何が欲しいんだ?」
透「んー……プロデューサー」
P「それは無理だな」
透「とデート。は?」
P「まあ………………それならいいか」
透「っしゃ。じゃあ約束」
円香「待って」
透「樋口? どうしたの?」
円香「勉強したかどうかなんて、この人にはわからないでしょ?」
P「いや、俺としては今より良い点を取れれば――」
円香「20が30になる程度で満足なんですか?」
P「それは……」
円香「だから比べる対象が必要」
透「どういうこと?」
円香「良い点取った方がデートってこと。いいですよね?」
P「そうだな……じゃあ円香より良い点を取れたらってことに――」
凛世「その話……二言はございませんね……?」
甘奈「当然私たちだって権利あるよね?」
P「そ、そう……なのか? まあ、いいか。よし! じゃあみんな、次のテストを俺のところに持ってきてくれ! 点数が一番高かった人にご褒美をあげよう!」
円香「それならせめて、幽谷さんと小糸は除外できませんか?」
凛世「そうですね……小糸さんに勉強では……敵いませんし……」
甘奈「霧子ちゃんも絶対100点だよね……」
P「円香がそれを伝えてくれるなら、俺は構わないよ」
円香「ありがとうございます」
P「というわけで、透。勉強がんばってくれ!」
透「……へーい」
――――――
透(勉強……どうやったらいいんだろ)
透「あ。小糸ちゃーん」
小糸「どうしたの、透ちゃん?」
透「勉強教えてほしいんだけど」
小糸「ご、ごめんね……円香ちゃんから、次のテストまでは透ちゃんに勉強教えちゃダメって……」
透「え……」
小糸「こ、こういうのって! 自分で勉強するのが大事だったりするから……そういう意味なんだと思うよ!」
透「そっか……そうだよね」
小糸「うん! だから――」
めぐる「あ!! いたいた! 小糸ちゃーん!! 勉強教えてー!」
小糸「ぴえっ!?」
真乃「わ、私も……教えてもらっていいかな?」
小糸「え、えと……」
灯織「私も聞きたいところがあって、いいですか?」
小糸「あ、あの……」
凛世「皆様……そうしましたら……一年生だけの勉強会を開催するというのは……いかがでしょう?」
めぐる「それいいね! 勉強会しようよ!」
凛世「小糸さん……凛世も幾つか……教えていただきたい科目があり……」
小糸「う、うん! 私でわかるところまでだけど、がんばるね!」
透「……他の人探すかー」
――――――
透(勉強教えてくれそうな人……幽谷さんとか?)
透「すみませーん」
甘奈「霧子ちゃんありがと〜!! これで今度のテスト、絶対良い点取れるよ〜!」
智代子「夏葉ちゃんが『あ、覚えてない』って顔した時には焦ったけど、おかげでこんなにわかりやすく教えてもらえるなんて!」
はるき「ごめんね、わざわざ個人用の対策プリントまで作ってもらっちゃって」
霧子「ううん……大丈夫。自分の復習にもなるから……」
甜花「甜花……100点取って……スイッチ2譲ってもらう……!」
霧子「炎上しないように気をつけてね……」
樹里「なあ、これ本当にアタシ用なんだよな? やけに難しいっていうか……」
摩美々「ふふー、それは私のでしたー」
樹里「テメッ……」
霧子「でも……この問題は今までの応用で解けるから……」
樹里「はい……」
摩美々「ふふふー」
樹里「覚えてろよ……!」
透(……別の人探そ)
――――――
透「ねー。勉強教えてー」
果穂「え……っと。あたしは多分わかんないと思います……」
あさひ「でも興味あるっす。高校生ってどんなことやってるんすか?」
透「えーっと、これとか」
果穂「……全然わかんないです」
あさひ「答えは②っすね」
透「え。待って………………やば。正解」
果穂「あさひさん、すごいです!!」
透「なんでわかったの?」
あさひ「書いてあること、そのまんま読んだらそれしかないっすよ?」
透「……?」
あさひ「どう言えばいいんだろ……他の選択肢は書いてあることと違うのはわかるんすよね?」
透「そうなの?」
あさひ「そっすよ」
透「すご……どうやってるの? 勉強って」
あさひ「教科書読んでるだけっすよ?」
果穂「あたしはわかんないところ、先生に聞きに行くようにしてます!」
透「あー……うん。ありがと」
――――――
透(やば……全然出来てない。どうしよ……)
P「透、調子はどうだ?」
透「んー? 全然ー」
P「そんなことだろうと思ってさ、俺が昔使ってたノートを持ってきたんだ」
透「え……?」
P「役に立つかはわからないけど、少しは参考になるかもしれないだろ?」
透「いいの?」
P「俺は透に勉強してほしいんだ。出来ることなら何だって協力するよ」
透「うん……ありがと。がんばるから。勉強」
――数週間後
P「――というわけで、みんなのテストを見させてもらった」
円香「どうでしたか?」
P「最も点数が高かったのは………………咲耶の100点だ」
円香「あっ……」
咲耶「フフ、私の存在を忘れていたのが敗因だね」
円香「……はい」←98点(めっちゃがんばった)
P「まあ、それは置いといて。肝心の透はあんまり変わんなかったな」
透「うん……」
P「こうなった以上、やっぱり仕事は減らさないといけない」
透「はい」
P「で、だ。仕事を減らして出来た時間は、俺とマンツーマンでみっちり勉強してもらうぞ」
透「はい……え?」
P「俺は甘くないぞ。って、一度言ってみたかったんだよな」
透「教えてくれるってこと?」
P「ああ。集中出来るようにマンツーマンで、スマホも預かる予定だ」
透「うん。わかった。なんか……やれる気がする」
P「よし、その意気だ! スケジュール調整して、すぐ連絡するよ!」
円香「……」
咲耶「透を取られて寂しいのだね。気持ちはわかるよ。代わりと言ってはなんだけれど、私と一緒に勉強するというのはどうかな?」
円香「……はい」
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- prayerJuly 17, 2025