若者に広がる「ニコパフ」とは SNSの「密売人」に接触すると…
無承認のニコチン入り電子たばこ「ニコパフ」を販売したとして、京都府内に住む男子大学生(21)が、医薬品医療機器法違反(無承認医薬品の販売)の疑いで書類送検された。ニコパフの販売を巡る摘発は全国初となる。
手軽さや種類の豊富さから若者の間で急速に広がりをみせているニコパフ。しかし、法律で販売は禁じられている。
流通の裏には、交流サイト(SNS)を通じた“密売”が横行しているとされる。実態を探ろうと、記者は客を装って販売業者への接触を試みた――。
ニコパフは「ニコチン」と「パフ(吸う)」を組み合わせた言葉。香りのついたニコチン入りリキッド(液体)を電気式の器具内で加熱し、蒸気を吸う仕組みだ。リキッドが無くなれば本体ごと処分する。
販売や譲渡禁止
国内ではニコチンを含む製品は医薬品扱いとなる。ニコパフは医薬品としての承認を受けておらず、販売や譲渡は禁じられている。タバコ葉を燃焼させる紙たばこや加熱式たばこは医薬品とは扱われず、規制状況が異なる。
個人での使用目的に限って海外から輸入することは可能だ。
「新作入りました。ニコパフ欲しい方ご連絡お待ちしております!」「ニコパフ。どこでも届け可能」――。
SNSで「ニコパフ」と検索すると、販売を示唆する投稿が並ぶ。
記者は2月、複数のアカウントに返信して販売者との連絡を試みた。
あるアカウントは「ニコパフ プロフまで」と記載があり、「ミナミ/梅田/天王寺」など大阪市内のエリアが列挙されていた。
文末には「手押し車事故多発中」と意味不明な表現もあった。関係者によると、手押しは「手渡し」を意味する隠語だといい、エリアは手渡し販売できる場所を示しているという。
アカウントに添付されたURLを開くと、匿名性の高い通信アプリに誘導され、以降の連絡…
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