151年の歴史に幕 さよなら椿泊小学校【徳島】
(児童)
「さようなら、さようなら、椿泊小学校」
この春、閉校する阿南市の椿泊小学校。
1日の閉校式には、在校生や卒業生など約180人が参加しました。
(椿泊小学校・金森利至校長)
「昼休みになれば児童10人全員が集まり、そこに教職員も加わって一緒に遊ぶ、そんな学校でした」
「その光景は小規模校である椿泊小学校だからこそ生まれた、かけがえのない宝物です」
椿泊小学校は明治7年、1874年に創立しました。
1895年にできた校舎は、阿波水軍の拠点であった松鶴城跡に建ち、歴史的な重みも感じられます。
1991年12月、当時の皇太子殿下、現在の天皇陛下が椿泊を訪れ、そのお姿を一目見ようと大勢が漁港に詰めかけました。
椿泊小学校では、この頃まだ72人もいた児童全員で元気いっぱいにお出迎えしました。
記録が残る1925年以降、5533人が学び舎を巣立ちました。
「この海大好き、この町大好き」
明治から時代とともに歴史を歩んできた小学校、しかし2016年の入学生はたった1人でした。
(在校生)
「窓から見えるキラキラの海がとてもきれいでした」
「この体育館も教室も運動場も、すべてが私たちの宝物だよ」
海のように広い心で子どもたちを温かく包んでくれた、想い出の校舎へ最後の感謝を伝えます。
(卒業生)
「毎日がさみしいです。来る先生が全部よかった。素晴らしい先生ばっかりだった」
♪校歌
「阿波の南は 黒潮躍り、新生日本の黎明来る」
(6年生)
「150年以上続いた学校で歴史が終わるのは悲しい」
「ずっとこの学校があってくれたら、未来の子どもたちも入学できたと思うのに」
「閉校って聞いたらみんな多分悲しいけど、次に残していくために頑張ろうって思う」
椿泊小学校はひっそりと、151年の歴史に幕を閉じます。
けれど潮風に吹かれながら仲間とたわいもない話で笑い合った日々、あの日の輝く笑顔は、いつまでもみんなの心の中で生き続けます。
6年生が卒業すると、在校生は4人、春から4人はそれぞれ近くにある3つの小学校へ通い、離れ離れとなります。