出会い
エルフの槍弓!!なんとtkl様よりお許しいただきましての公開です。
正直萌え先行で書き殴ったので(またか・・・)色々アレです。すいません。
喧嘩シーンはありますが今回ちゅーもないので、全年齢で問題ないです!無いはずです・・・!無いよね?あれ?
でも私の中ではかなりな槍弓。・・・二人しか出てないしね!!
題名も考えてませんでしたよ!ほんとどれだけ頭湧いていたのかが分かる次第です。仕方ないんです!tkl様のトコの二人がカッコ可愛いのが悪いんです!・・・完全な責任転嫁・・・すいませんすいませんすいません。
・・・いずれ改題します。
この評価の点数にビビっております・・・。ガタガタ((((;;OдO;lll))))ガタガタ い、良いのかこんな点数貰って・・・!tkl様のエルフ槍弓の美しさにこれほどの人が や ら れ よ う と は!!
タグもありがとうございます・・・!つかもったいない!どうしよう!?小躍り。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。ヤッターン ありがとうございますー!!
ぅお!ぬぬぬ脱いでしまった方が・・・っ!着て!お腹出して寝たら風邪ひいちゃう!つ服
えと。モエモエで色々妄想中ですがまだふわっふわな状態です。か、形になるようこねくり回したいと思います~。無駄設定は出てるんですけどねwww
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あああああ!!ちょっ・・・小説ルーキーランキング!60位ですって!!!マジすか!!これも萌えを投下してくださったtkl様と、ご覧になって下さる皆様のおかげです!ど、どうやってお礼をすればいいのか・・・・!
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その家を見つけたのは本当に僥倖だったと言って良いだろう。
巨木の洞を利用して作られたのであろう、正しく棲家というにふさわしい小さくて簡素なあばら家。
ただ近くでは洗濯物が干してあるしー食事の準備でもしているのかーなんとなくいい匂いもする。誰かがきちんと生活している気配がその家にはあった。
しばらく観察していると、人が出てきた。均整のとれた体格からしてあの時見つけた男なのはすぐにわかった。
あの時かぶっていたフードは取り払われており、真っ白な髪と対照的によく焼けた肌が目に付いた。
パンパンと叩いて皺を伸ばしながら丁寧に洗濯物を干す姿は、実にのどかだ。
あの時、すさまじい殺気と共に自分に対して矢をつがえた男とは思えない。
出会ったのは少し前。
腕試しと暇つぶしを兼ねて、森の中で狩りをしていた時だ。
少し奥に入り過ぎたことに気が付いて、そろそろ戻るかと思っていた頃合いだった。エルフの身の軽さを利用して木の上を移動していた途中、ちらりと人影を見かけた。
ーーー森のこんな奥に、人だと?
多大な警戒心と少々の好奇心が疼いて、人影をそっと窺った。万が一侵入者であるなら、捕らえる事も視野に入れていた。フードをかぶった男の姿は間違いなく不審者だが、間諜などが振り撒きがちな周囲を覗う、コソコソとした雰囲気は一切ない。
少し遠い場所で草を食んでいる鹿の様子を覗っている様子から、単純に狩りのように見える。
音もなく構えた弓から一直線に矢が放たれる。その矢は正確に鹿の喉元に突き刺さった。
「おぉ。いい腕してんなぁ」
思わず漏れた声が聞こえたのだろう。弾かれたようにフードの男が顔を上げた。
良く焼けた褐色の肌と鋼色の瞳が印象的な男だと思った。
一瞬の驚愕の表情から、一転して警戒の表情もあらわに凄まじい殺気と共に、褒めたばかりの矢がこちらへ向いた。
「おっと待て待て。やり合うつもりはねぇぞ」
慌てて顕現させていた槍を消し、敵意がない証拠に両手を上げて見せた。
ひらひらと手を振るこちらの様子に、しばらく迷った挙句男がゆっくりと矢を下げた。
向けられていた殺気が緩んだ事に気を良くして、ランサーは木から飛び降りる。
殺気こそ緩んだものの、男は警戒心も露わに出方を覗っている。
「・・・何者だ」
誰何の声にランサーはにやりと口の端を吊り上げた。
ぴり、と空気が尖る。警戒心が見えない矢のようにビシビシと刺さる。
いっそ心地よいとも思えるその緊張感を振り払うように、ランサーは笑みを深めた。
「お前こそ見ない顔だな?だがまぁいいさ。お前良い腕をしているな。それくらいの腕があれば士官も可能だろうに」
男の眉間に不快気な皺が寄る。暫く胡散臭げにランサーを観察した後、くるりと踵を返した。
「おいーーー」
「興味は無い・・・お引き取り願おうか」
そう言うと男は身を翻し、森の奥に姿を消した。
取りつく島もないその様子に、ランサーはただポリポリと頭を掻くしかなかった。
あれから数日。男が消えた方向に見当を付けて、森をうろつく様になった。
もう一度会いたかった。単純に好奇心もあったが、それ以上にあの男の腕前が気になった。
臆病で、気配に敏感な鹿を、一矢で仕留めるのは簡単なことではない。
ちなみにあの男が仕留めたが、回収していかなかった鹿は自分が頂いて帰った。
かなり大きさの獲物だったため、持って帰ったら大層喜ばれて、若干居心地の悪い思いをした。
手柄を横取りしたような形になった詫びもしようと何となく思っていたのだ。
ようやく見つけた。
ーーーこんな奥に隠れやがって
にやりと口角が上がる。一心に家事をこなす男に、無造作に近寄った。
「よぉ。悪ぃが水一杯くれねぇ?」
弾かれた様に男が振り返る。鋼色の瞳が大きく見開かれていることを見て取り、ランサーはしてやったりと笑った。
男がさっとフードをかぶりなおす。そのまま流れるような動作で剣を抜いた。
「おい。やり合うつもりはねぇって言ったろう?」
「では何のためにこんなところまで来た」
「散歩だよ」
「戯れ言を!」
瞬時に間を詰めた男がランサーへと剣を突き出す。ほぼ同時に愛用の槍を顕現させ、その一撃を横なぎに払った。
払われた勢いを殺さないままの鋭い蹴りが飛んできて、咄嗟にランサーは空中へと身を躍らせた。
わずかに後退し、ぐっと体をしならせると、身体ごと手にした長槍を男へと突き立てる。
「ぐっ!」
爆発的な勢いで突き出された槍を紙一重に躱す。僅かに逸れた槍をランサーは全身のバネを使いそのまま横へと振りぬく。
「っらぁ!」
流石に急に軌道の変わった槍に対応できなかったのだろう。あっさり男は槍に弾き飛ばされる。
男一人弾き飛ばしたにしては、軽すぎた手応えにランサーは顔を顰めた。
案の定、飛ばされた先で身軽に着地するさまを確認するに、自ら身体を飛ばし、槍の勢いを吸収したのだろう。
「やるじゃねぇの。いいな。お前」
弓だけではなく剣も使えるとは嬉しい誤算だ。しかも、素人とは思えない腕前だ。何しろ自分の攻撃を躱して見せたのだから。
すっと男が剣を構えなおす様子を見て、知らず口角が吊り上る。
一瞬の間の後、男の姿がふっと消える。体重を感じさせない動きで木の枝の上に立っていた。
いつの間にか矢をつがえており、矢継ぎ早に連射された。ランサーは槍を大きく振り回しその矢をすべて落としてしまう。
「俺には矢除けの加護がある。弓は効かんぞ」
驚愕に目を見開いた男へ、種明かしをしてやると酷く悔しそうに顔を歪めるのが見て取れた。
すぐに切り替えたのだろう。剣を抜くとランサーへと向かってきた。
振りかざされた剣を槍で受け止める。体重のかかった斬撃は予想以上に重い。
受け止めた剣を弾き飛ばし、石突を男の胸に叩き込む。男が大きく体を逸らしそれを躱した。同時に足が大きく振り上がる。
ランサーは咄嗟に顔を逸らして、ギリギリで蹴りを回避する。風圧に巻き込まれた髪がひらりと散った。
お互い一瞬で態勢を立て直すと、ほぼ同時に相手へと切掛かった。金属同士がこすれ合う嫌な音が周囲に木霊した。
幾度かの剣戟の途中、ランサーは男の持つ剣を槍でからめ捕り遠くへと弾き飛ばす。
手から外れていくかと思いきや、意外と強情にその手はしっかりと剣を掴んで離さない。しかし勢いは殺せない。腕は完全に上がり、体はがら空きになっていた。
腹に蹴りを叩き込もうとし、男の目が酷く冷静に自分の動きを見ていることに気が付く。
咄嗟にいやな予感がした。男を弾き飛ばすのではなく、自分がバックステップで体を下げた。
直後、ありえない方向から斬撃が走る。胴に蹴り込んでいたら、足を落とされていただろう。
空手だと思っていた左の手にも、もう一本剣が握られていた。
「ちぃっ!」
空振りとなってしまったためか男は、心底悔しそうに舌打ちする
「あっぶねぇ!!二刀使いかよ」
そう言いながらも、口元が楽しげに緩むのが堪えられない。本当にこの男は予想外な男だ。
沸き立つ気持ちを抑えず、男に肉薄した。打ち込む槍をぎりぎりの位置で剣で逸らし続けられる。
それだけならまだしも、わずかでも隙が開けばその位置に正確に剣が滑り込んでくる。
こちらは出来れば無傷で生け捕りたい。向こうは殺すつもりで向かってくる。
手を抜こうにも、相手が手練れでは下手するとこちらがやられかねない。
男がわずかに身を引き、勢いよく剣を振ってきた隙を狙い、槍を軸に大きく上に跳躍した。
目の前の目標が消えたように見え、男の動きが一瞬止まった。
ランサーは跳躍した勢いを殺さず、斜め上から男を蹴り下した。
流石にもんどりうって男が吹き飛ぶ。一瞬緩んだ隙を狙い、槍を回転させ手に握った双剣を今度こそ跳ね飛ばした。
倒れ込んだ男の上に馬乗りにまたがる。
「くそ・・・っ!」
暴れる上半身を抑えるために片手を背中にねじりあげる。
「手間ぁかけさせやがって」
息が切れていたが、ランサーにとってはとても楽しい時間だったので、声は非常に楽しげだ。
反対にランサーに敷かれている男は悔しそうに体をよじる。
「あーばーれーんーなってぇ。とりあえず、面ァ拝ませてもらうぜ」
「止めろっ!!」
必死な様子の声に頓着せず、無造作にフードを引き下ろす。
まず目に入ったのは真白の髪。それと対比するようによく焼けた皮膚。じろりとこちらを睨みつける鋼色の瞳は、まるで刃の様に危険だがとても美しい。
そして何よりこの尖った耳。
この特徴的な耳を持つという事は、自分と同じエルフなのだろう。しかし、見たこともない色彩だ。
多くのエルフは透き通るような、白く滑らかな肌を持っている。
肌が黒いエルフなど見たことがない。
ーーーいや。いる。
自分は聞いたことしかない。その昔、袂を分かち、欲深い人間たちに混じった愚かなエルフたちがいたと聞いたことがある。
人に交じり、人との間に子を成した者すらいたと。
成された子供の多くは人より抜きんでた者であったが、それゆえに敬遠された。
そしてエルフからも「混じり者」として、忌み嫌われた。
武に秀で、魔術を操り智に優れる。尚且つ優雅で見目端麗なエルフたちにとって、不完全なハーフエルフは、一族として認められない「紛い物」であったのだ。
「・・・ハーフエルフ、か?お前・・・」
手を伸ばし、白い髪にそっと手を差し入れた。
「っ!!」
ビクリと男の体が竦んだ。何となく尖った耳に触れる。ピコピコと逃げるように忙しなく動くそれをそっと撫でた。
男は、ランサーの手から逃れるように、プイと顔を背ける。
頓着せずに、ランサーはそのまま首筋や白い髪にも手を這わせた。
聞いていた話とは違い、滑らかで張りのある肌はしっとりとして触り心地が良い。
長い間日に晒されでもしたのか、真白の髪は傷んでパサパサしていた。しかし軽くてフワリと揺れる様は悪くない。
ひとしきり観察し撫で回している内に、体を固くしたままの男から怯えたような空気を感じ取る。
そうか、と、気がつく。
この容姿では人ともエルフとも名乗れまい。
人だというには整いすぎた精悍な顔立ちと、何よりこの耳がそれを許さない。
もちろん、褐色の肌のエルフなど居ないのでそちらは論外だ。
居場所がこの男にはないのだ。だから、こんな奥で一人でいるのかと合点がいく。
しかし、とランサーは思う。
肌の色がなんだと言うのだろう。間近で見たらこんなに綺麗で、触り心地もよいのに。色くらいでうるさく言うなど馬鹿げている。
剣も弓も一級品だし、悪い奴ではなさそうだ。
何より自分が気に入った。
「ワリーワリー。珍しかったもんでつい触っちまった」
悪びれずにそんなことを言って、ぱっとランサーは手を放す。ついでにひょいと身軽な動きで立ち上がった。
「別にお前を捕らえようとか、そんなんじゃねぇから。ほんとに」
男の腕を掴んで引き上げる。
「触るな」
つっけんどんな言葉と共に、乱暴にふり払われてしまい、肩をすくめてランサーは笑う。
「おお怖。やり合うつもりはなかったが、ついな。楽しかったぜ」
警戒の解けない目で、男はランサーの動向をじっと覗っている。
「ま、実は軍で人手を募集してるのも本当だ。お前は強いよ。力を貸してくれたら助かるんだがなぁ」
からりと言ったランサーの言葉に、男の眉間の皺が一層深くなる。戸惑っているのが良く伝わる。ここは一度引くべきだなとランサーは感じた。
「一応考えといてくれや。無理強いはするつもりねぇから心配すんな」
言いたいことを言ってランサーはすっと体の向きを変えた。
「じゃ、またな」
視線だけを投げると、ランサーはあっさりその場を立ち去る。
残された男は緊張した面持ちのままでその後姿を、ただ見送っていた。
翌日、男の家を訪れたランサーは愕然とする。昨日の今日で再訪は気が早いかとは感じていた。だが、時間を空けたら絶対に逃げるだろうと思ったので、釘を刺しておこうと思ったのだ。
それなのにそこにはただ巨木の洞がポカリと口を開けていただけだった。
「ヤロウ・・・!逃げ足早すぎだろう!!」
その場は完全にもぬけの殻となっていた。
昨日まで誰かがそこで生活していたなど、まるで夢だったのではないかと思えるほどに何もなくなっていた。
出鼻を挫かれたランサーだったが、逆に生来の負けず嫌いが頭をもたげる。
全く持って予想外で思い通りにならない男だ!
愉快な気持ちが腹の底から沸々と湧き起こってきた。
そう。ここはシンダールの森。ランサーにとっては慣れ親しんだ庭だ。
「この俺から逃げきれると思うなよ!?」
決意の声と共に、ランサーはベルカナのルーンが刻まれた小石を宙へ放った。