ねこを飼う切嗣の話
Twitterで話してたやつでーす✌
正確にはTwitterでツイートした所に至るまでの話で、デミヤにゃんこが拾われるまでです( =˘ω˘= )スヤァ…
もうなんか可愛いねこを表現出来ないわたしにはここが限界ですね………………
エミヤとエミヤオルタをねこにしてます
タグをどう付けたらいいのか分からない…
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ぐるるるるっとご機嫌な様子で喉を鳴らしたそのねこは、ここが定位置ですとでも言いたげな顔で、縁側に腰掛けた切嗣の膝を占領した
何年か前に切嗣が冬木で拾った子猫は、大きな病気もせず大きくなりなかなか賢い美猫になった。名をエミヤという
どこもかしこも真っ白なのに、首の周りを一回りするような薄い茶色の模様を持っていた。まるで、紐が巻きついてるような模様はただの模様と思うには痛ましくて、切嗣はすぐに赤い首輪をエミヤに贈った
それが随分気に入ったらしいエミヤは、切嗣が与えた赤い首輪を誇らしげに首に巻き、日々そこらを散歩しては切嗣に「おみやげ」を持って帰ってくる。春ならば野に咲く花を、秋ならば一等綺麗な落ち葉や木の実を咥えて切嗣に渡しに来るのだ。飼い主に好意を示すねこがしがちな「獲物を見せに来る」というのとはまた違って、賢い(あくまでも切嗣の贔屓目だけれども)ねこであるエミヤは、切嗣が持ってきて困るものは持って帰らない。だからネズミや虫なんて捕まえないし、仕留めたとしても切嗣が気づく前に始末する
「おまえは良心的なねこだね、生き物は困るって理解出来ているんだもの」
そういって頭を撫でてくれる切嗣の暖かな手が大好きだから、エミヤは今日も切嗣に「おみやげ」を贈るべく、灰色の目をきょろきょろと動かしてはお散歩に精を出すのだった
が、
みゃあ、ともぴゃあ、ともつかない「それ」の幼すぎる声がエミヤの気を引き、どうしていいか分からなくてエミヤは立ち尽くしてしまった
ほんの少し前まではほんとうにいつも通りだったエミヤのお散歩は、突然にお別れを告げて何処かへ行ってしまった
いつものお散歩コースにある空き地を通り抜けようとした時だ。粗末な箱に押し込められた「それ」がぴゃあぴゃあと不完全な鳴き声で通りかかったエミヤを呼んだのだ。エミヤはとかく賢い(事実それなりに物の分かる)ねこなので、「それ」を連れて帰ることが切嗣に迷惑をかけるかもしれないことは分かりきっていた。しかし、その一方で「それ」に見ないふりをして帰るほどの薄情さを、エミヤは持ち合わせていなかった
ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ逡巡してから、エミヤは箱の中の小さな「それ」を咥えて家までの道を急いだ
なんとなく、切嗣ならそうするだろうと思ったから