名興文庫が問題視するnote記事1
投稿日時:2024年1月26日17時05分
プリム『【物書き界隈四方山話】無職転生の有料批評がついに販売開始!気になるお値段は15000円!名輿文庫の躍進が始まる!』
(1)同定可能性
本件投稿において「名輿文庫」との表記が用いられているが、その記載内容は、名興文庫の活動そのものを指していることが明らかである。
すなわち、本件投稿には、ライトノベル作品の批評記事を有料で販売していること、当該売上を寄付に充てる旨を公表していること、codocを利用した記事販売という具体的な販売形態、Amazonにおける販売実績の存在、相談役として堅洲斗支夜氏が関与していることなど、名興文庫の活動内容と完全に一致する具体的事実が多数記載されている。
これらの事情からすれば、「名輿文庫」という表記は、名興文庫を誤って表記したもの、又は表記揺れにすぎず、一般の読者においても、本件投稿が名興文庫を指していることを容易に認識できる。
したがって、本件投稿は、名興文庫を特定可能な形で言及しており、同定可能性は明白である。
(2)名誉権侵害
本件投稿は、名興文庫について、「特商法表記がない」「販売業者に該当するのではないか」などと記載し、名興文庫が特定商取引法に違反している可能性があるかのような印象を読者に与えている。
しかし、名興文庫は法人ではなく個人として活動しており、その事業規模は限定的であって、営利目的で反復継続的に取引を行う「販売業者」に該当するか否かは、個別具体的事情に基づく慎重な判断を要する。
特定商取引法の適用の有無は、単に有料記事を販売しているという事実のみから直ちに導かれるものではなく、販売状況、取引規模、営利性の程度、反復継続性等を総合考慮して判断されるべき事項である。
にもかかわらず、本件投稿は、これらの点について何ら具体的な事実調査や名興文庫への確認を行うことなく、「特商法表記がない」という一点をもって、違法性を強く示唆する記載をしている。
このような表現は、名興文庫を、法令を遵守していない事業者であるかのように評価させるものであり、名興文庫の社会的評価を低下させるものである。
また、本件投稿は名興文庫が表明した義援金活動について、「一定期間の収益とは何か」「期間経過後は名輿の収益になるのではないか」などと述べ、寄付が実際には全額行われない可能性があるかのような疑念を示している。
しかし、名興文庫は事前の宣言通り、2024年4月17日に日本赤十字社の令和6年能登半島地震災害義援金へ一定期間の売上から手数料を差し引いた全額114,450円を寄付しており、その事実及び内訳を公式ブログにおいて公開している。
このように、事実に反する疑念を一方的に提示する行為は、名興文庫の誠実性・信頼性を著しく損なうものであり、社会的評価を低下させる。
さらに、本件投稿では、「炎上気味なことを言って注目を集める」「働かずに済む」「大儲けできる」などの表現により、名興文庫の活動を、不誠実な炎上商法や便乗的営利行為であるかのように描写している。
これらの記載は、事実に基づかない価値判断であり、名興文庫の社会的信用を低下させるものである。
(3)違法性阻却事由の存在を窺わせる事情の不存在
本件投稿には、違法性を阻却する事情は認められない。
まず、本件投稿は、名興文庫に対して事前の問い合わせや確認を一切行うことなく公開されている。特に、特定商取引法の適用関係や寄付の実態については、公式ブログの「お問い合わせ」より確認可能であったにもかかわらず、確認を怠っている。
また、本件投稿は公益目的を装いながらも、推測や憶測を多用し、読者の関心を煽る表現を重ね、嘲笑的・扇動的な文体で構成されている点から、専ら名興文庫を批判・貶める目的に基づくものであり、正当な論評の域を逸脱している。
したがって、本件投稿について、真実性・相当性・公益性といった違法性阻却事由が存在するとはいえない。
(4)小括
以上のとおり、本件投稿は、名興文庫を明確に特定可能な形で言及し、特定商取引法違反や寄付の不正を示唆する虚偽又は根拠不十分な内容を掲載し、名興文庫の誠実性・法令遵守意識・社会的信用を著しく低下させており、かつ、違法性を阻却すべき事情も認められない。



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