大八島の国を生んだあと吉備の児島、小豆島、大島、姫島、知訶島、両児島の六の島を生んだイザナミの神にイザナギの神はこう言う。「これで私達の役目が終わったのではない。この大地を守る神々も生まなければならない」。イザナミは、今度は様々な神、八百万の神々を生み始める。

神生みで、最初に生まれたのはオオゴトオシオの神で、続いて石、土、砂、屋根葺き、家屋の神が生まれる。次には、海、河口、凪、波、分水嶺、ひさごで水を汲むことの神が生まれる。これらはすべて、水や海にまつわる神々である。続いて、狭い山地、霧、渓谷、山で迷うことの神が生まれ、山にまつわる神が誕生した。そして天空や海上を見守る神、食物の神、最後に火の神・ヒノカグツチの神を生んだときのことだった。イザナミは陰部を大やけどし、病の床に臥した。それでもイザナミは七転八倒の苦しみの中、その魂の宿る分身から様々な神を生みだすが、火の神を生んだときの傷が重くなって、ついに命が尽きてしまい、黄泉国(よみのくに)へと旅立ってしまう。

 

 

古事記における黄泉国は、暗く、そこへ行った者が醜い姿になってしまうことから、黄泉国は古代の墓の内部を表しているという説もある。古代には、肉親を埋葬したあとにその遺骸をみにいくという風習があったという。それがイザナギの黄泉国訪問の話につながっているのではないだろうか。

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