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偶然生まれた「カミソリシュート」で殿堂入り 巨人キラー・平松政次氏

【プロ野球】偶然生まれた「カミソリシュート」で殿堂入り 巨人キラー・平松政次氏
【プロ野球】偶然生まれた「カミソリシュート」で殿堂入り 巨人キラー・平松政次氏
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 平松氏の代名詞でもある右打者の内角へ食い込むカミソリシュートは偶然の産物だった。

 1969年、プロ3年目のキャンプで投球練習中、目慣らしで打席に立つベテラン勢に「たいしたボールじゃない」と酷評された。カチンときて投げ込んだのが社会人時代に教わったシュートだった。投げ方はうろ覚えだったが、驚くほど曲がり、これを決め球に同年は初の2桁勝利(14勝)。70年は25勝、71年に17勝と連続最多勝利に輝く。

 巨人キラーでもあり、歴代2位の51勝をマーク。ある試合で長嶋茂雄が投球直前、打席でバットを短く持ち替えたのに気づいた。シュートに詰まらないためだった。

 後に長嶋からは「巨人の4番が最初からバットを短く持ってはファンに申し訳ない。瞬間的に持ち替えれば分からないと思った」と聞き、「そこまで研究してもらえるとは」と感激した。

 殿堂入りの会見では「夢ではないかな」と自分のほおをつねり、「痛いです」と満面の笑みを浮かべた。(三浦馨)

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