アーチャーエミヤは料理がしたい。
初期カルデアに来た⭐︎4弓クラスのエミヤ、周回周回また周回、さて家事料理を手伝っ…え?いらない?女性たちが仕切ってる?男性英霊は料理なんて出来ないだろって?「あまりにも時代錯誤っっっ!!」そんなエミヤが料理をしまくる話
・これから忙しくなるので、数年前に書いたけどアップしてないやつはもう時効だ!上げてしまえ!と頑張ってます。つまり内容が古い。登場鯖も最新のは誰一人いません!
・初期ってほんと偏ってませんでした?フレンド頼りでしたマジで。
・うちは弓でなく殺がずっと枯渇してて、初⭐︎4殺カーミラさんと配布の式(レベル低くてイベント周回出来ず再臨素材が足りなくて永遠の60レベル)とともに頑張ってました。まじでずっとアサシンはフレンドさんのジャックちゃんたちに頼ってたな…。最近葉っぱで式をレベルマスキルマに出来て感無量、こんな最終再臨絵だったんだ…
表紙は らこぺ(user/8368498)様からお借りしました!
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※料理が出来る男鯖はエミヤしかいないfgo時代の話
※今第三特異点に行くところな駆け出し超初期カルデアなので登場鯖も最近の子たちはいません
※⭐︎4⭐︎5アーチャーが、エミヤしかいないカルデア!
※→つまり新所長もビーマもいない。家事料理育児=女性、という方程式を念頭にご覧ください
※ちょっと男女差別的発言ありますが、一応本人たちは差別のつもりはない、と思います。時代が違うので…
※語尾は。形式だったんですが、今回編集でめんどくさくなって、句読点ありと無しで入り乱れてます、ご了承下さい
ここは第二特異点進行中のカルデア
カルデアは一時壊滅の危機に陥った場所だった。
しかし壊滅状態で場が荒れていたのも少し前のこと。
無事第二特異点を定礎し、生活や各々の仕事、レイシフトや訓練などある程度基盤が作られサーヴァント含め、動ける人たちで流れが決まっていた頃だった。
そんなカルデアに、初アーチャークラスの星4として召喚されたのはエミヤというサーヴァントだった。
「ありがとうエミヤ!ありがとう!!アーチャー!!ありがとう!!」
号泣したマスターに両手を挙げて喜ばれたのは初め…いや久しぶりだった。
ここでなら自分もやっていけるだろう、エミヤは彼らの力になれることを喜んでいた。
初期は偏りが出るものだ
アーチャーが少ない。
はじめはみんな、まだ駆け出しのカルデアなのだから気付かなかった。と言うか、アーチャーが少ないとか多いとかそんなことにすら気づいていない状況だった。
しかし少ない星晶石でもって召喚を地道に重ねていき、段々と☆4のサーヴァントも出るようになった。☆5サーヴァントが来た時は諸手を上げて歓迎したり、数名から十数名のサーヴァントなに囲まれるようになって幾日か。
「流石におかしいよね、これ。」
とマスターが言ったことで、スタッフやロマニもこの状況を直視し重々しく頷きを返した。
第三特異点にまで来ているのに、アーチャーが増えない。
☆4も5も来ない。かろうじている星3アーチャーは全員で三人しかいない。
毎日ロビンとエウリュアレとダビデが弓の修練場が来ると駆り出されていく。
他はそのニ倍いるのに彼らだけ毎度お馴染みローテーション、サーヴァントとはいえ流石に表情筋が硬い。
「いや頼られるのは嬉しいことだよ、うん……。」
そう言う彼らも前線出っ放し。
『どのクラスにでも対応可能なバーサーカーがいるじゃないか』?
そもそも種火もみんなに少しずつしか分けられないので、レベルがあまり上げられない。少ない礼装も満足に扱えず……というかどれが合ってるのか分からない!礼装のレベルが上がらない!そんな状態のバーサーカーを戦場に出しても一撃で退却させられてしまうので、早々にバスター戦術は諦めた。
今の自分にはまだバーサーカーは扱えない。とりあえずクラス相性を覚えて有利クラスでいこう。
大丈夫、うちのアーチャーたちは最強だから!そんな言葉を合言葉に戦場を駆けた。
もちろん☆1から☆3のアーチャーたちもいる。
しかしいかんせん初心者マスターということで慢性的な種火不足の状態が多い。
なのでまず重点的に最終HPが高めな星3を育てて行く方針をとっていた。
レア度の違い・☆の数でその英霊たちに色眼鏡をかけたことはないけど、やはりHPとATKの数字的に限界もある。まだ駆け出し、でも明らかに敵も強くなっている。種火も聖杯も限りがある。
そんな中でも最善を考えながら__時に自分の好みや相性も考えながら__魔術師初心者なマスターはサーヴァントの育成をコツコツしていった。
しているのだが、……アーチャーが増えない。
石が溜まったらなんとか望みをかけてガチャを回すのに、アーチャーは増えない!!!
よしピックアップだ!わあ金回転、セイバー!金回転!ライダー!きたぞ金…キャスター!!などなど。
「他のクラスはなんやかんや星4や星5も来たのに!なぜか!アーチャーだけ!来ない!」
とまあ簡単に言えばそんな感じのカルデアだった。
そこへやって来たのがエミヤ。しかもなんと全体宝具!☆4アーチャー!
すると、どうなると思う?
エミヤはやって来たその足で強化へ通されかき集めた種火を投入され、その日に進行中の第三特異点へ協力しにいった。
毎日がレイシフト。毎日種火や再臨素材集め。
慌ただしく毎日が過ぎ去っていった。
呼ばれたのはカルデアでした
エミヤは悩んでいた。
日々することが無さすぎる。
いや呼ばれたその日から毎日毎日戦場に駆り出されているから、やることはあるのだ。
「エミヤ、今日も良い?」
「もちろんだマスター、君は気にせず俺を使うと良い」
「ごめんね、ありがとうー!」
エミヤの一日は戦場から始まり戦場で終わる。
帰ってきて時間があるからと、食堂や掃除など手伝おうかと声をかけても、
「エミヤは毎日出かけてるんだもん、大丈夫!まずは強くなることを優先して!」
とマスターに笑顔で気遣われ、他のサーヴァントも「座っていていいんですよ」、と言う。
マスターの周りもある程度絆の強くなったサーヴァントたちが揃っているので、エミヤがやれるのはまず周回だ。
(頼りにされているのは肌で感じる。ここは期待に沿えるべきだろう。が。)
エミヤは古代でなく近代の英霊だ。
このカルデアの仕様もなんとなく理解しているし、生きていた時代が近いからスタッフたちの手伝いも色々出来るはずだ。
ソレに加えてエミヤは料理、家事などが得意だった。戦場だけではない即戦力になれると自負していたので、時間が出来た時にまずキッチンへ向かったのだ。
食堂にはコックが1人、人間スタッフたちに対してのみ食事を提供していた。
あの爆破の中奇跡的に料理人が1人生き残り、壊れたキッキンも今や直っているのでそこで調理していた。
マスターと同じく新人故に見逃されたのだろう、スキルなど足りない部分はあるが、それでも頑張っている。
手の足りないところは調理経験のある女性サーヴァントたちが手伝ったり、配膳などもサーヴァントたちが行ってくれている。
するとまあ、食堂はなんとかなっている。
掃除や洗濯などの家事も、ダヴィンチちゃんや機械に強い生き残ったスタッフたちが壊れた機器を直してくれているので、洗濯機乾燥機も今は大丈夫。
全自動でなかったので乾いた洗濯物を畳む作業があるのだが、これも人手は足りていると言う。
誰がやるのかと聞くと、手の空いている女性サーヴァントがやることが多いそうだ。
女性サーヴァントたちも戦士や女王や女神の立場からそのような事に触れたことが無い英霊の方が多いのだが、女性のほうが細かい作業が得意な傾向がある。
まして自分が出来ない、戦力にならないと言われて「なんですって!?」となり教わってマスターした英霊もいる。
というかカルデアの洗濯物といえばシーツやタオル、職員の制服類なので一度覚えればなんのことはない。サーヴァントの衣服はエーテルで編んでるから洗濯物にはならないし。
掃除はダヴィンチちゃんのなんかすごい掃除機たちで各所掃除出来ていて、爆破されたとしても広いカルデアを発明品により簡単に掃除できている。
本来ならそんなこと英霊にさせるわけにはいかないと言うかさせる予定もなかったのだが、今は非常時。
マスターや疲労度が高い数少ないスタッフには本業に専念してもらい、体力もありレイシフト以外では時間があるサーヴァントたちがサポートできるところはしようと初めのうちに決めたのだという。
やはり古今東西家事は女性がやるものという考えが強いようで、この最新星見台の中でも暗黙の了解のようにそちらを担うのは女性たちが多い。というかマスターにやってますよアピールのために手伝ってるサーヴァントも多くいるようだ。
というわけで、現状家事の出来るサーヴァントと教えてもらってやる気満々なサーヴァントが家事場を回していて、エミヤが入る隙がない。
いや隙はある。あるのだが既に好意で断られた手前、それ以上いけなかった。
☆4アーチャーとして忙しく動き回り種火のために召喚初日から動き回るエミヤのことをみんなが知っていた。
仕事に対してやろうか、手伝おう、と声をかけてくれただけでもとっつきやすい英霊が来たぞと好感度は高い。そして「大丈夫、英霊様に頼むことはないよ、戦場のほうをお願いするね」と優しくお断りされる。
好感度が高いのは嬉しいのだが、そのせいでみんな、重なるレイシフトに疲れただろう?休むといいよ、と気遣ってくれるのだ。
完全なる善意で、エミヤの足は止められてしまった。
ここは男の入る場所ではないから大丈夫だよ、という言葉と共に。
女性たちが楽しそうにきゃらきゃらお話ししている場所を遠目に見るしかない。
他の英霊たちなら、ならお言葉に甘えて、と休んだり体を動かしに行くだろう。
各国の英雄たちと親睦を深めたり酒を飲み交わしたり、もしくは自分のやりたい研究をしたり執筆をしたり。
しかしエミヤはむしろ家事場は俺の戦場、となる人間だった。
つまり他の英雄たちのように空き時間は酒や茶を飲みながら英雄譚を語り合おうなんて空気に染まりきれない、というより、ただ座ってお喋りなどいた堪れない。
何しろ自分は誇れる話など無い異端の存在。他の英霊たちとは出典が異なるもの。正統な英霊と言うのもおこがましい。
ぼかしている部分もあるため、語る事が本当に無い。
今は輝かしい英霊たちの話を聞かせてもらって大変為になっているし時間も潰せているが、いやこういうと大変失礼だな、英雄譚を英霊本人から聞ける機会など奇跡だから大変嬉しいのだが!
英霊になったから、男だからと家事場から離されて、フラストレーションが溜まってしまう。
もちろんそれらが全て善意なのはわかるが、そこに違う理由も付けられたのがわかった。
『男だから/英雄だから家事なんて出来ないでしょ?』『家事に手を出して場を乱されたら困る。』『出来ないのなら手を出さないで欲しい。』『男なのに』
『調理場は女の独壇場だぞ?』『洗濯は女に任せておけ。』『やったことのない我らが手伝ったところで邪魔になるだけさ!なら手先の器用な女がやったほうがいいだろ?』
なーんて。