防災×スポーツ 災害の備え、楽しく習得 児童、競技に挑戦 石巻・渡波小
スポーツ庁が本年度から始めた防災教育プログラム「PLAY BOSAI(プレイボウサイ)」が17日、石巻市渡波小(児童311人)で実施された。1~4年生約30人が大規模災害時の行動を想定した競技に挑戦し、体を動かしながら防災に対する意識を高めた。
プログラムは、災害に直面した際に落ち着いて避難や救助活動ができるように備えるのが狙い。小学生を対象に学校やスポーツの大会など全国20カ所で展開している。
渡波小では5メートルを走ったタイムと津波の速さを比較する「5メートルスプリント」や、建物火災で煙が充満した場合の避難姿勢を学ぶ「くぐれ! スモークロード」といった5種目が実施された。
避難者の困り事を解決する物資を探す「避難所シャトルラン」では「トイレが壊れて使えない」「体育館が寒くて寝られない」といった問題が出された。児童たちは相談しながら、簡易トイレや毛布などを指定された場所まで運んだ。
4年生の遠藤彪輝(ひゅうが)さん(9)は「楽しみながら勉強できた。もしものことがあったら正しい行動をしたい」と話した。同学年の木村楓生(ふうき)さん(10)は「避難所に集まる人は年齢や家族構成が違うことが分かった。自分の場合は何が必要か考えたい」と振り返った。
PLAY BOSAIは来年度も実施予定。対象を子どもから高齢者まで広げ、全ての世代で防災について考えるきっかけをつくっていく方針だ。
イベント事業などを手がける「IKUSA」(東京)がスポーツ庁から委託を受けて主催した。IKUSAの担当者は「東日本大震災を経験していない子どもたちが増えているので、このような機会は必要。スポーツを通じて防災の知識を深め、自ら判断して動けるようになってもらいたい」と語った。
16日には同市石巻小でも開催された。
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