大好きなマスターのために 沖田のグダグダ恋愛事情
前作から2ヶ月以上更新してなくて申し訳ないです。邪馬台国のイベント辺りからちょいちょい書いて、気づいたらツングースカのイベントが終了していました。時間の流れって恐ろしい・・・。
今回は、前々から書こうと思っていた沖田ちゃんのお話です。グダグダ新選組の面子は書いていて楽しいですね。会話文がいつもよりも書きやすかった気がします。
思いつきで始めたので、オチとか考えてなかったんですけど、あと2、3話でオチをつけて終わらせようと思っています。とってつけたような設定になると思いますけど、気にしない貰えると嬉しいです。
あと、前作をいいね及びブックマークしていただき本当にありがとうございます! こんなにしてもらえるとは思っていませんでしたので、これを励みにがんばります!
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「ーーというわけなんですよ、ノッブ。」
いつものボイラー室横の部屋で、私沖田さんはノッブと作戦を練っていた。どうやらここ最近のカルデア内では、マスターとイチャイチャするのが流行りになっているらしい。
ならば、この機会にマスターとの絆レベルを最大限まで高め、絆レベル15を超えた沖田さん大勝利の展開になろうと考えたのである。
「なにが『というわけ』じゃ。あやつとイチャつきたいなら、普通にすればよかろう。わざわざ策を練るまでのことではないじゃろうに。」
「はあ〜〜、ノッブったら全然わかってないですねえ。年頃の乙女が恥じらいもなく殿方とスキンシップをとるなんて、そんな公序良俗に反することできるわけないでしょう。それに、こういうのは雰囲気が大事なんですよ雰囲気。」
そう、今までと同じではダメなのだ。それじゃあいつまで経ってもマスターとの関係は変わらない。最近はイベント続きで新しいサーヴァントが増えて、マスターとの時間も減っているのだから。
「そんなこと言っておるから、いつまで経っても進展しないんじゃよ。しかも公序良俗なんて、そんなもの此処にはあってないようなもんじゃろうが。」
「もう・・・、ノッブはいちいち細かいんですから。とにかく! 沖田さん大勝利のために、作戦を考えますよ。」
やれやれといった感じだが、とりあえず協力はしてくれるみたいだ。いつもなんだかんだ言いつつも、こうして面倒見がいいのは彼女の長所だと思う。
まあ、本人には絶対言わないけど。間違いなく調子に乗るだろうし。
「男女の親睦を深めるには、やっぱり逢瀬を重ねるのがいいと思うんですよね。そうやって少しずつマスターに私のことを意識させて、最後にはこう・・・・・・。」
「いや、お主が召喚されてからもう6年経ってるからね? いまからその作戦を実行するとか、遅すぎじゃろうて。」
むう・・・、確かにノッブの言う通りだ。今からゆっくりと仲良くなるのは遅すぎる。蘭丸さんとか、マスター好き好きのサーヴァントも増えたし、気づいたら手遅れになるかもしれない。
それにしても、もう6年ですか・・・・・・。月日の流れは、はやいものですね・・・・・・。
「えぇ〜〜、じゃあ何かいい作戦考えてくださいよ。天下統一目前まで成し遂げたんですから、異性を落とすなんて朝飯前ですよね。」
「ふっ、みくびるでないわ。この第六天魔王織田信長にかかれば、そんなもの赤子の手を捻るより容易いことよ。」
「前置きはいいのではやく教えてください。」
まあノッブの案だし、あまり期待はできないけど。
「ノリが悪いやつよのう・・・。まあよいわ。そんなの、あやつを押し倒して既成じ」
「はい、ストーップ‼︎ まあわかってましたけどね! どうせノッブのことだから、そうじゃないかとは思ってましたけどね‼︎」
いやもう本当に何を言ってるんだか。そんなことができるのならとっくの昔にやっている。
「ジャガ、そんなに悪い策でもないと思うがのう・・・。あやつは責任感が強いから、子供の1人や2人孕めば覚悟も決まるじゃろうて。」
マスターとの子供・・・・・・。男の子ならマスターのようにカッコよくて、女の子なら私のように可愛い子になるだろう。そして3人で温かな家庭を・・・・・・。
まあ残念なことに、儚い夢なんですけどね。
「そ、そもそも、沖田さんはサーヴァントなので、子供なんてできません! ただまあ、マスターとそういうことをするのは、やぶさかではないと言いますかなんといいますか・・・・・・。」
「ほう? お主も案外ムッツリよのう。いつもあやつと一緒におった時はそのようなことを考えていたんじゃなあ。」
「そ、そういうわけじゃないですから‼︎」
べ、別に私が殊更にムッツリなわけではないはず・・・・・・。この年頃の女性なら、好きな男性と『そういうこと』をしたいと思うのは普通のはず。
・・・・・・・・・・・・え、普通だよね?
「ま、そのような策が通じるのであれば、既に清姫らの手に落ちていようて。」
「そ、それもそうですね。では他の策を考えましょうか。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・・・・え? まさか何もないんですか? 既成事実を作るだけ? え、嘘ですよね?」
「貴様も同じじゃろうが。そもそも、わしの様なカッコいい女子は、黙っていても周りが放っておかんからの。自分から攻めるなんて面倒なこと、したことないわい。」
いやまあ確かに、これでもノッブは天下人。放っておいても周りに人が集まるのだろう。
まあ今のノッブを見てると、そんな気配は全くないと思うのだが・・・。
「そう言うお主はどうだったんじゃ。いくら生前に剣を振るうてばかりのお主とて、1度くらいは色恋をしたことはなかったのかのう?」
「私も地元の子どもたちとはよく遊びましたけど、そういうのは全然でしたからね。そんなことより、新選組で過ごしてることのほうが多かったですし。」
ふむ・・・、こうして思い返してみると、本当に何もない。いくら病弱だったとはいえ、少しは恋愛とかしておけばよかった。
まあ今更なのだが。
「ふむ・・・、これは人海戦術で事に当たったほうがよさそうじゃのう。三人寄らばなんとやらと言うし、皆で考えれば良き案も浮かぶというものよ。」
「そうですね。2人で考えても何も浮かばなさそうですし、そうしましょうか。」
私たちだけでは、なんだかロクな結果にならない気がしますからね。