陸自、熊本・健軍に長射程ミサイルの発射機など搬入 反撃能力へ配備
陸上自衛隊は、相手の攻撃が差し迫る状況で敵のミサイル発射拠点を打撃する「反撃能力」に位置付ける長射程ミサイルの発射機などを、初めての配備先となる熊本市の健軍駐屯地に9日未明、搬入した。関係者によると、月内に配備を完了する。
ミサイルは「12式地対艦誘導弾能力向上型」。約千キロ飛翔(ひしょう)可能で九州から大陸沿岸部に届く。
健軍駐屯地の正門前には市民ら約100人が集まり「長射程ミサイル熊本配備反対」や「熊本を戦場にしないで」と書かれたプラカードを掲げ抗議した。参加者は「不意打ちのような暴挙だ」と訴えた。
発射機などは7日、開発実験部隊が拠点とする静岡県の富士駐屯地から移動を開始。8日午後9時過ぎ、北九州市の新門司港で陸揚げされた。熊本では、配備について防衛省が住民説明会を開いていないことへの批判の声が上がっている。
反撃能力は2022年の安全保障関連3文書で保有が明記された。12式能力向上型は当初、27年3月の配備開始の計画だったが1年前倒しされた。〔共同〕