Yahoo!ニュース

前園真聖の“ロケ大けが”が物議 出演者が難色を示す「NG」を番組側が“強行挑戦”させる背景とは? #エキスパートトピ

芸能ライター
ロケ番組の企画の中で右膝外側半月板損傷の大けがを負ったと報じられた、前園真聖写真:つのだよしお/アフロ

元サッカー選手でタレントの前園真聖が、テレビ東京の番組『旅バラ・バス VS 鉄道乗り継ぎ対決旅』ロケ中、ミッションと称するゲームの内容確認時に右膝外側半月板損傷を負った件が物議を醸している。

前園側は事前にミッションの危険性を指摘。内容変更を求めていた中で事故が発生。同局は、前園が制作側の意向を汲み取り、ゲーム内容を確認した際に不安定な斜面で転倒・負傷したと報告。

こうした事故の背景には番組制作の現場における以前からの体質も関連しているのではないか。

※記事に一部誤りがございました。訂正の上お詫び致します。

ココがポイント

前園真聖氏 テレ東番組ロケ中に転倒、右膝外側半月板損傷で手術…全治半年と診断 局が謝罪「深くお詫び」
出典:スポニチ Annex 2026/3/6(金)

(粗品)「“これNG”って言ってたのにやらされたりとか」(中略)自身がNGと話していたことをするよう、指示を出された
出典:スポニチ Annex 2026/3/5(木)

松尾駿は「僕はカエルがダメで……」と告白。「打ち合わせで『カエルだけダメです」って言ったのに、出てきた」と振り返った
出典:smartFLASH 2022/8/10(水)

(ゆうちゃみ)私”ビリビリ”がすごい苦手なんです(中略)「腰を浮かして頑張りな」と言われ、渋々挑戦することになった
出典:テレ朝POST 2024/9/4(水)

エキスパートの補足・見解

出演者側から出される「NG仕事」の意向が現場で汲み取られなかったり、その場の指示で“強行挑戦”させられたりする事例はこれまでもあった。その場で「NG案件」への挑戦を指示されるとタレントは断りづらい。現場の空気や時間などのプレッシャーがかかるからだ。

今回の件は前園が元々「NG」に設定していたものではないと見られる。ただ事前に内容変更を求めていたという点から、安全面への懸念は明確だったと言えるだろう。現場では、出演者側が危惧を示していても、その場の判断で挑戦を求められるケースも少なくない。

なぜテレビ番組はタレントに「NG」をやらせることがあるのか。理由の一つは「NG」というギリギリの状況から生まれる出演者のリアクションの生々しさを、「おもしろい」とする傾向があるから。うまくいけば「撮れ高あり」で番組やコーナーのヤマ場にできる。

「NG」は配慮される場合が多い。それでも一部「出演者が難色を示すラインのギリギリを攻める」が体質として根付いていると言える。

今回の前園は元々「NG」としていた件ではないと見られる。それでも出演者側が危惧することや「NG」を強行しようとすると、事故に繋がる可能性をあらためて浮き彫りにした。

  • 243
  • 688
  • 429
ありがとうございます。
芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。Yahoo!ニュース エキスパートでは「お笑い」「バラエティ」について独自の視点で取材・分析記事を書いています。マスコミ業界歴は23年で取材数は3千本以上。これまでの主な執筆実績は、文春オンライン、週刊新潮、サイゾーオンライン、週刊女性PRIME、Lmaga.jp、ぴあ関西版WEB、SPICE、RealSound、関西テレビ みよか、KEP ONLINEなど50媒体以上。映画・ドラマ・音楽・演劇のオフィシャルライターも多数担当。記事執筆や出演のご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

田辺ユウキの最近の記事

あわせて読みたい記事