ガムジェムの章、完結
1.???
【Debug Mode】
戦う時も場所も選べない。条件が互角なんてことは、まずあり得ない。どちらかが確実に不利で、今回はたまたま俺がイモを引いた。
真剣勝負だ。そういうこともある。
「おうっあああああるぁあああっ!」
俺は奇声を上げてョ%レ氏に突進した。
ヤツは俺の敵だ。
このゲームの運営ディレクター。ある日突然ゲーム雑誌の誌上に現れ、技術的に不可能とされていたVRMMOを開発した暫定エイリアン。
デバッグモード……。おそらくョ%レ氏は自分のステータスを自由に変えることができる。普通に考えたら勝ち目なんかない。
だが、ロード・ブリティッシュ殺害事件という前例もある。ゲームの容量には限りがあるから、無限という数字を入力することはできない。ロード・ブリティッシュ公が暗殺されたのは設定ミスが原因だったようだが、ョ%レ氏には妙なプライドがある。無敵ということはない筈だ。
だが、俺の斧がヤツ届くことはなかった。空間を捻じ曲げられたかのような違和感。俺は直進したつもりで、実は斜めに走っていたのだ。
身体が言うことを聞かない。耳鳴りがひどい。俺は斧を空振りして転倒した。くそっ、脚が……!
【状態異常】【酩酊】
地に這いつくばる俺を見つめるョ%レ氏の目は余裕そのものだ。気に入らねえ。
何故だ。何故、攻めて来ない?
リア充の権化……。自分自身で作ったビジュアルだろうに、そうは感じさせない姿をしている。
「プライベートルーム。メインストーリー。いずれかに聞き覚えは?」
メインストーリー……?
「……ゲーマーであれば自然な反応か。読めないな。ヒューマンはもう少し嘘が下手な種族だと思っていたが」
おい、尋問のつもりか? 俺たちは殺し合いをしてるんだぜ。真面目にやれよ。
「私がその気になれば君は一秒と持たないだろう。それでは、こうしてわざわざ君を招いた意味がない。だろう? ペタタマ。少しは私の役に立ってみようという気にはならないのかね? この運営ディレクター、ョ%レ氏の役にな」
ならねえな。死ね。
俺はョ%レ氏が言い終える前に飛び掛かった。跳ね上がった斧をョ%レ氏が無造作に掴んで止める。
「ペタタマ。君はひょっとしたら自分が特別な存在だと思っているかもしれないが、君の他にもこの私に戦いを挑んだプレイヤーは何人か居る。どうだ? 興味深い話だろう」
いいや。これはネトゲーだ。そういうこともあるだろうさ。あんたは性格が悪いからな。嫌われてるのさ。
「私の質問に答えるんだ。私は君から情報を引きずり出し、その上で殺そうと考えている。正直に答えてくれたなら、そのぶん決着は早まるだろう」
だから答えろって? バカじゃねえの?
「事の深刻さが分かっていないようだな。マレの変身を見ただろう。このョ%レ氏にも真の姿というものがある。私には、君が素直になるまで殺し続ける準備があるのだよ」
女神の加護か。願ったり叶ったりだぜ。見せてみろよ。その真の姿とやらを。
「頑固なヒューマンだ。しかし、その痩せ我慢がいつまで続くか……」
俺は身体をひねってパンチした。ドラゴンパンチ。尻尾とゲンコツの同時攻撃だ。
しかしョ%レ氏が腕に力を込め、掴んだ斧を俺の身体ごと持ち上げる。信じ難い怪力だが、レベル99ならこれくらいはやれるだろう。プレイヤーの延長上にある強さだ。以前に見せた圧倒的なそれとは違う。
斧を手放したら終わりだ。俺は斧の柄にしがみつく。持ち上げられたまま蹴りを見舞うも、斧ごと放り投げられて不発に終わった。
床をころころと転がった俺は素早く身体を起こして膝立ちになる。平衡感覚がおかしい。じっとしていても部屋が回っているかのような錯覚に陥る。これは、もしや毒か……?
【状態異常】【酩酊】
毒じゃない。それだけ分かれば十分だ。
俺は斧の柄を強く握り締める。今の俺ではまっすぐ歩くことも難しい。ピンクの着ぐるみは俺の動きを制限し、体力の消耗に拍車をかける。カウンターを狙うしかない。
俺は目元を擦った。くそっ、目が霞んできやがった。眠いんだ。とても眠い。
笑えるほど不利だ。しかし逆境であればあるほど、俺の戦意は研ぎ澄まされていく。何のために戦っているのか、それを見失うことだけはないと強がれる。
(ペタさんっ、見て見て、鳥さんだよ!)
赤カブト……。待ってろ、あいつをブン殴ったらすぐ戻るからな。願わくば祈っててくれ。俺の勝利を。
俺は口をひん曲げて笑った。
「燃えるよなぁ……!」
ここお仕置き部屋(仮)はョ%レ氏が秘密裏に建造した月面基地という疑いがある。いや、秘密裏でもなさそうだ。壁の一面がガラス張りなっていて、宇宙にぽっかりと浮かぶ地球が見える。水の惑星。俺たちの故郷。
地球を背景に佇むョ%レ氏が片手をポケットに突っ込んだ。
「価値観の話をする」
片腕を水平に伸ばすと、指で摘んだ魔石が地球のシルエットに重なる。
「地球という惑星は、私にとって君たちが言うところの希少性が高い宝石に値する。しかしどんなに美しい宝石も無菌という訳には行かないだろう。諸君らがそうだ。宝石に群がる細菌。可能なら排除したいと願うのは当然のことだと思わないかね?」
度を越した潔癖症は早死にするぜ。
「そう……。君の言うことも正しい。中には我々にとって有益な働きを持つ細菌も存在する。だが、そうでないものも居る。さて、君はどちらなのかな?」
後者でありたいもんだな。
俺の答えに、ョ%レ氏はニッと笑った。胸にすっと落ちてくる嫌味のない笑顔だった。
「賞賛しよう。さすがはナイが認めた男だ」
そう言ってョ%レ氏は魔石を指で弾いた。莫大な魔力を注がれた魔石が膨張して分裂していく。
不規則に揺れ動くブロックが不確定要素となって殺風景なバトルフィールドに彩りを添える。
「パンドラボックス。玩具箱だ」
アナウンスが走る。
【警告】
【強制執行】
【逆臣の処刑】
【消えゆく定め、命の灯火……】
【誰も救えない】
【王は一人】
【勝利条件が追加されました】
【勝利条件:君主の殺害】
【制限時間:00.00】
【目標……】
【英雄】
【君主】【ョレ】【Level-99】
加護の発動はない。
プレイヤーを追い詰めることができるのは、同じプレイヤーだけだ。
プレイヤーは所有権に保護されている。縛られていると言い換えることもできるだろう。
(ニャンダムの件でよく分かったでしょう。私はあなたたちプレイヤーに関して一定の権限を持っている)
それはアルコールの導きによるものだったのか。俺は唐突に悟った。プレイヤーの所有権を持っているのは【NAi】なのか? ョ%レ氏ではなく。だから俺の心を読むことができなかったのか? なんでわざわざそんな設定にしたんだ……?
ョ%レ氏には何か目的があってこのゲームを作った。プレイヤーの考えていることが分かったほうが都合がいいに決まってる。だが、そうしなかった。……しなかったんじゃなくて、できなかったのか? どうしても間に【NAi】を挟まなければならなかった事情がある? 例えば……VHSをDVDに焼いて秘蔵AVを自作するように、規格の違いがあるとか、か?
何か……意表を突くことができれば。
俺は不規則に揺れ動くブロックを視界の端に捉えて大きく深呼吸した。
ョ%レ氏はゆっくりと俺に近付いてくる。
「前回は油断したが、今回はそうは行かない。希望は捨てることだ。これから先、君に良いことは何も起こらない」
油断? そいつは違うぜ。
俺は胸中で呟いた。
ョ%レ氏。あんたは凄いやつだ。認めるよ。大胆不敵ってだけじゃない。慎重さを兼ね備えている。そんなあんたが、俺でも思い付くような【スライドリード】の使い方を失念するなんてことは考えられないんだ。通常であれば。
あんたは俺にティナンのことで罵られて動揺したんだ。それなのに、どうして自覚がないんだ……?
何なんだ、コイツは。どういう生き物なんだ?
考えてみれば、【NAi】を御しきれてないってのも妙な話だ。自分で組み上げたAIだろうに。言ってることとやってることがちぐはぐで、噛み合ってない。
……ティナンの話を振れば隙が生まれるかもしれない。
だが、俺はそれをしなかった。アットムの野郎がティナンを宝石みたいに大切にしてるもんだから、ちくしょう。
ぴたりと足を止めたョ%レ氏に、俺は斧を振り上げて突っ込んだ。
ョ%レ氏の片手が閃く。見えねえ……。速すぎる。
俺の首が刎ねられた。
「安心し給え。時間はたっぷりある」
俺の身体を命の火が包む。蘇生魔法だ。
ョ%レ氏が俺を蘇らせた。
プレイヤーの最高到達点と言うくらいだ。君主というジョブは全スキルと全魔法を使えるのだろう。
加護はなくとも、ョ%レ氏のマナが枯渇するまで俺は何度でも死ねるってことだ。ありがてえ話じゃねえか。
【状態異常】【酩酊】
残念ながらアルコールは抜けなかったようだが……。まぁいい。
俺は斧を放り捨てた。ョ%レ氏の攻撃を躱さないことには話にならねえ。そのためには少しでも身軽になることだ。
そして、遠慮は要らねえってことだな。
北斎浮世絵・月蝕輪廻の型!
俺はリミッターを切った。
俺の目は俺の趣味嗜好を強く反映している。ハーレム願望なんざ当然のように標準装備している。俺以外の男は全滅すればいいと俺のイドが叫んでる。その叫びに身を委ねた時、俺は神懸かりになる。
セクハラ神よ、俺に力を……!
キャリアウーマンをこじらせて独身生活が長そうな女上司と化したョ%レ氏が不快そうに身をよじる。
「諸君らヒューマンの特異性は五感にある。諸君らは野生動物のほうが鋭い感覚を持っていると考えているようだが、決してそのようなことはない。ただ、優れた索敵能力がいびつな発達を遂げたようだ」
いいや、俺たちは何も失っちゃいない。
地球上で連綿と受け継がれてきたスケベ根性が俺の武器だ。
俺の目が女の動きを見落とすことはない。
見えるぞ……。迫るョ%レ氏の手刀を、俺は目で追った。そして首を刎ねられた。速すぎて避けられねえ。
俺は延々と殺され続けた。
2.一時間後
月蝕輪廻の型!
ちっ、デスペナが嵩んで身体が動かなくなってきやがった。
ぶるぶると震える手足を叱咤して俺はョ%レ氏に殴り掛かる。首を刎ねられた。
よたよたと歩いて殴り掛かる。首を刎ねられた。
四つん這いになってョ%レ氏の足首に噛み付こうとする。首を刎ねられた。
ごろごろと床を転がって体当たりを仕掛ける。首を刎ねられた。
身体が動かん。やむなし。俺はョ%レ氏を罵った。ばーか、ばーか! 首を刎ねられた。
目でョ%レ氏に訴えかけて近寄って貰う。ぺっ。唾を吐きかけてやった。首を刎ねられた。
「ふっ、ふふ……」
ョ%レ氏は不意に笑みを零した。遂にマナが切れたのか? この時を待ってたぜ。さあ、反撃と行こうか。しかし身体が動かない。こうなったらョ%レ氏が何かの偶然ですっ転んで俺の拳に頬をぶつけることを祈るしかない。いや、隕石が落ちてくる可能性もあるな。二つに一つだ。掛かって来やがれ。
「無様だな。ペタタマ。しかし、不思議だ。勝った気がしない。その諦めの悪さは、一体どこから来る?」
ョ%レ氏は俺の顔を覗き込んだ。
俺はすかさず唾を吐いた。避けられた。吐いた唾が俺の頬にペチャリと着地した。屈辱だ。俺の怒りは尽きない。セルフで新しい薪がくべられる始末だ。
「ジャムジェムのことか? しかし彼女のことで私を恨むのはお門違いというものだ。私があれを作ってやらねば、君たちは出会うことなどなかったのだから」
うるせえ。死ね。
惚れた女が泣いてんだ。俺は別に赤カブトに惚れてはいないが、他に言いようがなかったのでひとまずそう言った。
レ氏。俺があんたと同じ立場だったなら、ジャムを泣かせるようなことはしなかった。他に幾らでも伝えようがあった。俺にできることがあんたにできねえとは言わせねえぞ。
許せねえ。ブン殴らせろ。
「いいや、ペタタマ。君は負けたんだ。認め給え。君は弱すぎる。特別な才能など何もない。何故、ナイは君を選んだ? ネフィリアではなく」
知るかよ。死ね。イカの一夜干しみたいになって死ね。
「しかし君の実情が私のストーリーラインに沿っているのは確かだ。ペタタマ。君は何故【ギルド】側に付かなかった? Goatが居るからか。だが、それが理由の全てではない筈だ」
理由なんざ考えたことねえよ。いいからブン殴らせろ。のたうち回るお前を見たい。
「ふむ。それが君の求める条件か。交渉の余地があるようだな」
ねえよ。頬を差し出せって言ってるんじゃねえ。偶然すっ転んで俺にブン殴られろ。
「ペタタマ。先回アップデートの折にも触れたが、私はこのゲームのクリアに三世代を想定している。探るもの、戦うもの、進むもの。探るものとは、すなわち教え導くものだ」
だから何だよ。ブン殴らせろ。
「Goatだ。私はGoatを高く評価している。彼は、私の思い描くストーリーラインにこの上なく適している。しかし諸君らの寿命はあまりに短い。ペタタマ。君はGoatと親しい。私に従え」
嫌だね。ブン殴らせろ。
「ペタタマ。君たちが心配なんだ。君たちの社会はあまりに未成熟だ。不慮の事故、病が君たちの命を奪い去ってしまうかもしれない。それは私にとって本意ではない。私に忠誠を誓うならば、それらの危機を取り除くことができる」
嫌だ。俺はお前が嫌いだ。お前の思い通りになるのが気に入らない。
でも、先生がどう考えるのかは分からない。ちょっと待て。ささやき飛ばす。
「いいや、その必要はない。聞いた通りだ、Goat」
先生。俺は首をねじって振り向いた。
先生も召喚されたのか。くそっ、マズい。先生を人質に取られたら、俺は……。
先生はョ%レ氏を見据えてキッパリと言った。
「断る」
先生は、尻尾をずるずると引きずって俺の傍らに立った。
「私は人から産まれ、人に育まれた。ならば人の手で生かされ、人の中で死ぬ。人の間と書いて人間と読むのだ。私は人に生き、人に死のう。それが……人間というものだ」
「彼女のことを言っているのかな? あれも人間だと?」
「それを決めるのは彼女自身だ。どう生き、人の死にどう向き合うのか」
先生は床に横たわる俺をぎゅっと抱き締めた。
「コタタマ。よくがんばったね……」
先生。先生〜。俺は先生に甘えた。厚い生地越しでまったく感触が伝わって来ないのが口惜しい。いや、もう五感がイカれてるのかもしれない。俺は死にすぎた。
先生は顔を上げてキッとョ%レ氏を睨みつけた。
「コタタマを返して貰う」
「どうかな。それを決めるのは君自身だ。Goat……」
だが、言い掛けたョ%レ氏が不意に天井を仰ぐ。
「なんだと?」
今の反応は……。ささやきでも入ったのか?
ョ%レ氏の瞳が真っ赤に染まる。攻撃色だ。
「この私に尻尾を巻いて逃げろというのか」
あ? 逃げる? おい、待てよ。俺との決着はまだ付いてねえぞ。俺はまだ負けちゃいねえ。
ョ%レ氏はちらりと俺を見て、チッと舌打ちした。珍しく、いや、そうでもないような気もするが、とにかく苛立っているようだ。
「老害……」
ぼそりと呟き、俺の手を取る。さわんな。
だが逃げるのはもっと許さねえぞ。これは俺とお前の問題だろうが。
逃げんな! 掛かって来いよ!
「……ペタタマ。私とてそうしたいのは山々だが、君と戯れることが私の目的ではないのだよ。目的ではないのだが……」
ョ%レ氏はさっと立ち上がって俺に背を向けた。チャンスだ。
うおおおおおおっ!
俺は吠えて床を這った。ぶるぶると震える手をョ%レ氏の足首に伸ばす。引きずり倒してブン殴ってやる!
だが、俺の手は届かなかった。
俺を置き去りにして歩き出したョ%レ氏の身体が変貌していく。
「コタタマっ」
先生が俺の尻尾を掴んで引っ張った。俺を抱えて避難する。
レ氏ぃっ!
俺の叫びにョ%レ氏は振り返らない。
スーツを突き破って触手が伸びる。それらはたちまち膨れ上がって室内を暴れ回った。
な、なんかデカくねえか?
いや、デカい! 普段のタコ姿はもっと小さいのに……! あれは仮の姿だったのか?
【警告!】
【レイド級ボスモンスター出現!】
変貌を遂げたョ%レ氏が天井を突き破って咆哮を上げた。
Aaaaaaaaaaaaaaaaa……
俺と先生の鼓膜が破れた。
待ってましたとばかりに女神の加護が降る。ややフライング気味だ。
【条件を満たしました】
【パッシブスキルを発動します】
【女神の加護】
命の火が燃える。
俺は最後の力を振り絞って自害した。
酔いが覚めた。死に戻りの万能さよ。
俺は先生を突き飛ばすと、床に転がってる斧に飛び付いた。
奇声を上げてョ%レ氏に突進する。
くそがっ、飛び交うアナウンスが邪魔臭え! つーか前が見えねえ!
【勝利条件が追加されました】
【勝利条件:レイド級ボスモンスターの討伐】
【制限時間:00.00】
【目標……】
【♯%】【ョレ】【Level-4862】
俺は瓦礫に押し潰されて死んだ。すぐさま跳ね起きて遠ざかっていくョ%レ氏を追う。
タコの化け物が跳躍した。月面に舞い降りて、こちらを振り返る。デスピサロみてえな牙を上下して何か言いたそうにしている。
【私は、裁量を通せる最低限の地位さえあればそれでいいと考えていた。余計なしがらみを増やす必要などありはしないと。だが、少々事情が変わった】
ぐっ、ささやきか? 頭にガンガン響いてくる。何だっ、こりゃあ、不快なんてもんじゃねえ……!
【少し行って出世して来るよ】
待てっ! レ氏っ!
くそっ、聞かせろ! なんでジャムに俺を殺させようとする!?
テメェなんだろ! だっておかしいじゃねえか! テメェがジャムに命じてっ……そうに決まってる! 何故だ!?
【それは私の預かり知るところではない。自業自得ではないのかね?】
えっ。
俺と先生はフィールドに戻されたようだ。
目の前に赤カブトの顔がある。
えっ。俺は思わず驚きの声を上げた。ョ%レ氏に命じられてのことではない……?
「えっ」
赤カブトも驚きの声を上げた。俯いて前髪をいじり始める。
自業自得だと? 俺が一体何をしたってんだよ……。
これは、とあるVRMMOの物語。
ョ%レ氏、お土産を宜しくお願いしますね。
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