漫画配信サービス「マンガワン」の一連の問題が波紋を広げている。

 同社は2月28日、漫画「堕天作戦」の作者である山本章一氏が、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕されていたにもかかわらず、ペンネームを「一路一」に変更して新連載「常人仮面」の原作者として起用していたことを報告。さらに今月2日には、20年8月に強制わいせつ罪で逮捕された「アクタージュ act―age」(集英社)の原作者・マツキタツヤ氏を、別のペンネーム「八ツ波樹」に変更して「星霜の心理士」の原作者に起用していたことも明らかにした。

 同日、公式サイトでは、原因究明のために第三者委員会を設置することを発表。マンガワン編集部も調査に全面的に協力し、専門家の判断を仰ぐとして謝罪した。内部を知る小学館社員の話。

「マンガワンの現編集長は昨年就任したばかり。前任者は他の漫画配信サイトに移籍したため詳細な経緯がわからず、現在調査中です。いずれにしても、逮捕歴のある漫画家を本当に起用していいのか入念なチェックを怠ったということ。今後は他にも同じような事案がないかを徹底的に洗い出して、世間に説明する責任を果たしてほしい」

 問題が発覚したタイミングも厳しい。小学館が製作に加わっている「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」が2月27日に公開したばかり。また、4月10日には劇場版「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」の公開も控えているのだ。

「今回は小学館全体の問題と世間では受け止められている。さすがに公開中止までには及ばないと思うが、せっかくの人気コンテンツに水を差したことは間違いないでしょう」(別の社員)

 読者の信頼を取り戻すことはできるか。