鎌倉高校前のナンバープレート、市が交付停止へ オーバーツーリズム対策で
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2025年12月4日(木) 05:00
江ノ島電鉄鎌倉高校前駅の踏切の風景をデザインしたバイク用のオリジナルナンバープレートについて、鎌倉市は来年1月30日から交付を停止する。交付時に市民の7割が選ぶ人気のデザインだが、同駅周辺は訪日客(インバウンド)の増加で近隣住民とのトラブルが深刻化しており、市は停止の理由を「住民が不快に感じる可能性があるため」と説明している。
プレートは湘南の海を背景に江ノ電のレトロな車体が踏切を走るデザイン。市民投票で選ばれ、2014年1月から交付が始まった。市民はバイクの登録時の無地のプレートとオリジナルプレートを選ぶことができ、22~24年度に交付されたナンバープレート約5800枚のうち、約4200枚がオリジナルプレートだった。
一方で鎌倉高校前駅の踏切は人気アニメの聖地と知られ、中国などからの観光客が急増。市は今年10月から踏切周辺に配置する警備員を増強した。ナンバープレートに対する近隣住民の苦情はこれまでないというが、市は「市民の愛着もあるデザインで停止はつらい。観光スポットをPRする目的のデザインではないが、オーバーツーリズム対策に取り組んでいる以上は仕方がない」と説明。市職員の名刺も18年から同一のデザインを使用していたが、今年9月から発行を停止している。(深沢 剛)