日本で初めて女性として財務相に就いた片山さつき氏は7日までに産経新聞の単独インタビューに応じ、女性のさらなる活躍に向けて「リーダーになるための女性自身の覚悟と努力が必要」との認識を示した。政府として中低所得者に税控除と給付を同時に実施する「給付付き税額控除」の実現を急ぎ、女性の社会進出を後押しする考えも強調した。
「権利」と文化を守ることは違う
8日の「国際女性デー」を前に答えた。片山氏は女性活躍の現状について、女性の管理職は増えてきたものの、経営者となると極端に少ないと指摘。これからは「女性がリーダーシップを持って組織を動かしていくようになるか。頑張らないといけない」と話した。
同時に、女性たちに「権利」をはき違えないようにも求めた。高市早苗首相が大相撲の表彰式で土俵に上がって内閣総理大臣杯を授与する対応を見送ったことに言及し、「とてもいいことだ。これは権利とは関係なく、(日本の)文化だ」と指摘した。
高市政権は給付付き税額控除の導入をはじめとする社会保障と税の一体改革を進める。片山氏は「より所得を得られるようにする。女性にとってもいいチャンスだ」と述べ、改革を通じたサポート強化に意欲を見せた。
ライフステージに合わせた働き方を
女性の労働参加が増えれば、日本の経済成長にも好影響をもたらすとの見解も示した。妊娠・出産や子育て、更年期といった女性特有のライフステージの移り変わりに言及し「働きやすい時間帯を切り出すなど、きめ細やかに対応すれば働き控えは減るのではないか」と提案した。
自身の半生を巡っては、大蔵省(現財務省)時代は「全員がねずみ色の中に私1人いるようなことがずっとあった」と振り返った。政界に飛び込んでからは、有権者に心ない言葉を投げかけられたこともあったが「女性が抜擢(ばってき)されやすく、大臣になるのが早かった」と語った。(中村智隆)