酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
ネトフリWBC中継、ヌートバー特別ゲストでも解説者30人体制でもなく…“地上波テレビがやってない”試みとは「MLBでは当たり前の“見える化”が」
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/06 06:00
3年前のWBCで日本列島を沸かせたヌートバー。今大会の配信中継の特別ゲストとして盛り上げるようだ
野球中継では、1978年の日本シリーズの「疑惑のホームラン」では1時間19分に及んだ試合中断時間をアナウンサーとしてつないだ。さらに1979年日本シリーズ「江夏の21球」ではラジオ中継を担当している。84歳にしてこの大舞台のマイクの前に立つのは、本当に素晴らしい。
47試合に対して、30人の解説者と18人のアナウンサー。かなり多い印象だが、少なくともいえることは今回の野球中継は「定食メニュー」ではないことだ。率直に言って出来不出来の凸凹ができると思うが、常に新しい組み合わせで、新鮮な試合中継を行うことになる。
地上波ができなかった“見える化”とは
中継放送の「中身」でもう一つの注目は「データ野球」である。
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ボールや選手の動きを数値化できるトラッキング技術「Statcast(スタットキャスト)」を使い、球速・打球速度・打球角度・飛距離といった情報を、数値で“見える化”し、画面上でわかりやすく表示する。MLBの野球中継では当たり前になっている「スタットキャスト」の情報をWBCの本放送と、SNSで同時に発信する。
この部分は、日本の地上波放送が全くできていなかった部分であり、どんな中身になるか、非常に興味深い。
190km/hの打球速度を誇る大谷翔平に対抗するのは、アメリカ代表のアーロン・ジャッジか、ドミニカ共和国のオニール・クルーズか、日本の村上宗隆、岡本和真、そして佐藤輝明はどうなるのか?
興味は尽きない。初月498円で加入できるということで――890円払っている筆者はやや損をした気もするが――とにかく本番が待ち遠しい。〈WBC特集:つづく〉
