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藤本渚七段(20)B級1組昇級決定 順位戦初参加から3期連続昇級は史上5人目の快挙 #エキスパートトピ

将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2026年3月4日。大阪・関西将棋会館において、第84期順位戦B級2組最終10回戦▲藤本渚七段(20歳)-△阿久津主税八段(43歳)戦がおこなわれ、21時47分、94手で藤本七段の勝ちとなりました。

 リーグ成績は藤本8勝2敗、阿久津5勝5敗に。藤本七段は上位3位に入り、B級1組への昇級が決まりました。

 藤本七段は2023年度から順位戦に初参加。以来、C級2組、C級1組、B級2組をいずれも1期で通過。順位戦史上5人目となる、順位戦初参加からの3期連続昇級を達成しています。

ココがポイント

【将棋ライブ】藤本渚七段ー阿久津主税八段、決着へ ~藤本七段は勝てば昇級~【第84期将棋名人戦・B級2組順位戦】

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エキスパートの補足・見解

 ▲藤本七段-△阿久津八段戦は藤本七段先手で、定跡形をはずれた相居飛車の戦いに。阿久津八段が横歩を取って歩得をしたのに対して、藤本七段は馬を作り、互いに主張のある進行となりました。

 中盤、阿久津八段は左端から攻めていきますが、そこを藤本七段がうまくしのぎ、形勢は少しずつ藤本七段がリード。93手目、藤本七段は金取りに桂を打ち、阿久津八段は攻防ともに見込みなしと見て、投了しました。

 藤本七段は2回戦で及川拓馬七段、4回戦で藤井猛九段に敗れましたが、そこからは6連勝で昇級を果たしました。

 順位戦初参加から3期連続での昇級は二上達也九段、加藤一二三九段、中原誠16世名人、福崎文吾九段に次いで、史上5人目の快挙です。

 藤本七段は来期B級1組も1期で通過してA級昇級を果たすと、4期連続での昇級。加藤一二三九段、中原誠16世名人に次いで、史上3人目の偉業達成となります。

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将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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