light
pixiv's Guidelines will be updated on March 18th, 2026.
View details
The Works "間桐慎二がアーチャーのマスターになったようです 小ネタ" includes tags such as "慎弓", "間桐慎二" and more.
間桐慎二がアーチャーのマスターになったようです 小ネタ/Novel by 凍護@コメント嬉しい

間桐慎二がアーチャーのマスターになったようです 小ネタ

5,666 character(s)11 mins

アーチャーのマスターになった慎二の話、ドMに調教されてしまった慎二×女王様をしてあげるアーチャーのようなもの/どんどん間桐家が光に向かっていくすごい

1
white
horizontal

間桐に朝が来たようです

「いつまで寝ている気だ!マスター!さっさと起きろ!」
布団でぬくぬくと寝ていた慎二が起きるよりも早く、勢いよくシーツを引っぺがされてそのままベッドの下へと落ちる。
「ぐぇっ!っだいな!」
ただの学生が寝起きからとっさに受け身を取れるわけもなく、べしゃっと床に叩きつけられた慎二はしばらく悶絶して痛みに耐え、すぐに文句の口を開こうとした。
しかし見上げた先には、現在の間桐家において寝ている慎二へ強引なモーニングコールができる唯一の人物、アーチャーが冷たい瞳でこちらを見下ろしている。
この頃アーチャーの声を聞いたりその瞳を見ると、パブロフの犬よろしく顔に熱が集まるようになってしまった慎二はぱくぱくと続く文句を失って大人しくなった。
「あーちゃー…」
はがしたシーツをくるくるとまとめたアーチャーは不意にニッコリと笑うと枕元の置時計を手にし、罠とわかっていても気になる者の笑顔に胸が高なってしまう青い少年へ差し出した。
「おはよう、マスター。さて、今の時間が見えるかね?」
「…9時です」
「今日の曜日は?」
「…月曜日」
「学校はどうした」
呆れた声に頭を叩かれ、笑みから瞬時に凍りつく瞳へ変わったアーチャーの威圧感に重力が倍になるのを感じながら慎二は必死に反論を口にした。
「うるさいなぁ!別にいいんだ、学校なんて。そもそも聖杯戦争中、マスターは特に行動に気をつけないといけないってお前が言ったんだろ!人が集まる場所を避けて、魔術の気配がする場所には決して近づかないことって、じゃあ学校は一番危ないとこじゃんか!」
しかしアーチャーは慎二の反論を肩をすくめるだけで躱し、床でこちらへ指を突きつける自分のマスターの首根っこを掴んで立たせると腕を組んだ。
「私が教えたのはあくまで一般的な理論だ。確かに学校にはランサーのマスターと、他のマスターらしき魔術師の気配がある。だが、ランサーのマスターとは休戦協定を結んだだろう?彼女は恐らくとても誠実な人物だ。君の場合、孤立するよりもむしろ行動を共にした方がいい」
「休戦協定って、僕の意見をまるで無視してお前が勝手に話つけちゃったやつだろ!」
ランサーのマスターとの迎合はつい先日のこと、敵の把握と同時に学生であるマスターが通う学校に巣作ったサーヴァントの結界を破れたのは一石二鳥の上々なる成果である。
結界を貼ったサーヴァントの陣営が手間暇かけて作った餌場を荒らされて動かないのは気になるが、それ以上に収穫もあった。
それはランサー陣営との協力体制、しかしそれは慎二の言う通り退却した後アーチャーが一人で敵陣へ乗り込み結んだものである。
慎二はほぼ電話口のみでの出席となり、参加形式もあってアーチャーの独断と言っていい休戦協定にはかなり腹に据えかねている部分があるようだ。
アーチャーとしてはここまでマスターとしての覚悟や戦力の足らない者は擦り切れた記憶の中の一人を除いて知らない故、やむを得ない措置だったのだが、一応やる気は満々の慎二には許せないことだったようだ。
前途多難に額を押さえたアーチャーはこちらを見上げる慎二へ視線を向け、多少濁りはあっても必死にこちらへ食らいつく若者特有の光へふっと表情を緩める。
その表情にドキッと胸が不整脈を起こす慎二に構わず、乱れた髪を整えついでに肩へ手を置いたアーチャーは慎二の耳元でいたずらっぽく囁いた。
「君を危ない目に遭わせていいのは私だけだからな、マスター」
瞬間ふれずとも熱さを感じるほど顔に向かって血流が良くなるのは若さ故か、反応の良さについくっくっ笑ってしまうアーチャーは協定の是非をうまく誤魔化したままマスターの制服を取りに背を向けた。
まだまだ他の陣営のマスターやサーヴァントなど不明確な点はあっても、この未熟でも根は悪くない少年は言われずとも自分が全力で守るつもりだから。

Comments

  • 幽霊のお化け
    June 25, 2025
  • 弓野いら
    April 12, 2018
  • 归属透明

    この話がシリーズになることを私は密かに祈る

    July 25, 2017
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
Popular illust tags
Popular novel tags