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Conversation

私が高学歴(東大とか早慶とかの意)の人を、その学歴だけで信用しないのには実体験があるからです。 法学部卒でなくても、例えばSNSの画像を無断で使われた場合、今なら普通に著作権侵害って訴えることができますよね? ところが、2005年頃、つまり今から20年前ほど前。私が撮影し、フォトショップで補正した画像を無断でパクった業者がいたのよ。 先方の業者に謝罪と損害賠償を求めたら、弁護士を使って「何ら著作権侵害ではない」と警告文を送ってきたので、こっちもムカついて、本人訴訟で横浜地裁に提訴したの。 横浜地裁の裁判官は、「原告の撮影した画像は思想や感情を創作的に表現したものとはいえず、文芸、学術、美術、音楽の範囲に属するものでもないから著作物ではない」と判示し、私の請求を棄却したのよ。 私が撮影し、ホームページに掲載してパクられたのは商品画像なので、「誰が撮っても一緒やろ?」という意味。 でもね、当時の学説はまさにこんな感じだったのよ。 よく考えれば、商品画像の1枚や2枚で弁護士を雇って訴訟を起こす人はいないし、いたとしても数万円で和解しちゃうから判例も無かったの。 だけどさ、誰かが何の気無しに撮った画像を、他の誰かが無断で使ってそれで良しなんて学説、あったらヤバいでしょ? 裁判官って、高学歴が多い職業だけど、頭良い割に、こういうことがわかってないのかと思って、控訴したのよ。 そうしたら、何が起こったと思う? 私が出したのは控訴状と控訴理由書だけだよ。 新証拠なんてひとつも出してないよ。 知財高裁の裁判官が、弁論準備手続で「松本さん、あなたの勝ちです」と口頭で言ってきたのよ。 つまり、横浜地裁の裁判官の判断はまるきりダメなので、ひっくり返すぞというのを私に伝えたの。 ただ、高裁の裁判官は「だけど、画像2枚の盗用なので、損害賠償は2万円程度だから、和解勧告をすれば先方も数十万円くらい出すかも」と、和解を勧めてきたの。 でもね、ここで和解を受け入れるより、2万でもいいから判決が欲しいって言ったら、応じてくれたの。 主文「被控訴人は控訴人に対し、金1万円を支払え」 半額になったけど、この判決が出たとたん、新聞各社が騒いだのよ。すごい判例なんだって。 この事件の名は「スメルゲット事件」。 ググってみて。 後に著作権法判例百選に掲載される事件になったの。 で、学歴の話に戻る。 夜学しか行けなかった、偏差値40くらいの男が、どうにか法律を学んで自分で起こした訴訟で、高学歴の裁判官の判断をひっくり返し、判例百選に載ったのよ。 私にしてみれば、当たり前の権利を主張した、ただの細かい事件だよ。 でも社会は大騒ぎ。 あれだけ「商品画像には著作物性は認められない」とか偉そうに言っていた弁護士、弁理士、自称著作権の専門家が手のひらを返して「偶然撮影された画像にも著作物性はあるんです」ってコメントするのよ。 いいか、繰り返すぞ。 川崎市の底辺の高校を出て、立正大学の夜学にしか行けなかった、偏差値40くらいの男が、自分で訴訟を起こして、日本初の著名な判例を引き出したんだからな。 学歴厨の諸君よ。18歳頃の学力を一生自慢にするのもいいけど、結局は社会正義がどうあるべきかくらいの考えが及ばない高学歴じゃ意味が無いのよ。