【WBC2026】侍ジャパン・井端弘和監督インタビュー 連覇へ「世界一と底辺拡大」
投打の充実
井端弘和[侍ジャパン/監督]
【WBC特集 第2弾<展望編> 連覇への挑戦】 いよいよ侍ジャパンが2度目となる連覇へ向けて、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ挑む。8人のMLB勢を加え、史上最強の呼び声が高い日本代表は、果たして世界の舞台でどんな戦いを見せてくれるのか。決戦に臨む指揮官の胸の内に迫る。 取材・構成=杉浦多夢 写真=榎本郁也、BBM 侍ジャパンの伝統的なストロングポイントである投手力に加え、大谷翔平を筆頭に攻撃陣のパワーも新たな武器となりつつある。史上最多となる8人のMLB勢の参戦は、日本野球の確かな進化の証し。指揮官は時に我慢強く、時に柔軟に、「史上最強」と目される侍戦士たちの能力を最大限に引き出しながら、一歩ずつ頂へ向けて歩みを進めていく。 ──WBCに挑む30人のメンバーが出そろいました。選考にあたり悩みどころも多かったと思います。 井端 メジャー・リーグでやっている選手たちがこれまでの大会より多くなったので、どのように国内の選手たちとうまく融合させるかという部分で、MLBからの返事を含めて選考には少し時間がかかりました。その中で今のベストと言えるメンバーを選ぶことはできたのかなと思っています。 ──MLB勢から史上最多の8人が選出されたのは、日本野球のレベルが上がった証拠なのでしょうか。 井端 投手陣についてはこれまでも非常にレベルが高かったと思いますし、今回も山本(山本由伸)投手、菊池(菊池雄星)投手、菅野(菅野智之)投手とメジャーでやっている投手をはじめハイレベルな投手たちがそろっています。そこに加えて大谷(大谷翔平)選手を筆頭に、鈴木(鈴木誠也)選手、吉田(吉田正尚)選手などパワーで向こうのメジャー・リーガーと互角、それ以上に対抗できる選手が多くなってきたというのは確かだと思いますね。今年はさらに岡本(岡本和真)選手、村上(村上宗隆)選手が続いていく。今までは攻撃においてスピードや確実性といったところが日本の長所でしたが、長打やパワーというところもジャパンの長所に加わりつつあるのかなと思います。 ──佐藤輝明選手も含め、国際大会における長打、本塁打の意味というのは大きいと思います。 井端 かつては連打、連打で、つないで、つないでという形でしたけど、各国ともピッチャーのレベルは上がっていますし、連打でつないでいくことは簡単ではない。過去の大会を見ても、結局はホームランというものが試合を決める上で大きい部分があった。前回大会も準決勝を踏まえて、決勝でもホームランが大きかったですよね。やはり重要なポイントになると思いますし、今大会でも期待できるのかなと考えています。 ──日本の最大のストロングポイントは投手力と言ってきましたが、リリーフ陣に故障者が続出してしまいました。 井端 こういう状態になったことは事実ですけど、強いボールを投げることができるピッチャーはたくさんいますし、チームで勝つということにフォーカスしながら、みんなでカバーしていけたらいいなと思っています。 ──当初は投手15人を想定していたと思いますが、大谷「投手」を除いて14人という編成になりました。 井端 球数制限もある中で、イニングをこなせるピッチャーをより多く選びました。伊藤(伊藤大海)投手や宮城(宮城大弥)投手、高橋(高橋宏斗)投手は前回大会を経験していますし・・・
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週刊ベースボール