いいか、しんのすけ。
生技のメイン業務の一つに、設備仕様を決めて、設備メーカーに設備を設計製作してもらうことがある。
しかし、その仕様書のあり方は、会社で全く異なり、何をどこまで、どのように書くかというのが定まっていないんだ。
アウトプットは基本的にインプットの品質に左右されるからな。
良い設備が必要なら、思想を漏れなく仕様として言語、図、モデル化する必要があるんだぞ。
仕様の要素として一般に最低限必要とされている情報は、次の15つだ。
1.日程
2.設備サイズ
3.予算
4.対象ワーク
5.要求サイクルタイム
6.加工方法
7.加工数、加工箇所
8.要求品質(加工単体、または製品)
9.人とモノの動線
10.設備構造の詳細
11.サイクル線図
12.機器配置のイメージ(ボタン、表示、盤など)
13.上位システムとの連携有無
14.責任範囲
15.検収条件 など
1-8は大前提となる。
技術的にできることでも、条件的にできないことは多々あるからな。
この条件変更は、ちゃぶ台返しのレベルでやり直しが発生するため、最重要項目だ。
9-13は、設備の主要機能を決めるため、特にインプットに対してのアウトプットがばらつきやすいところなんだ。
大事なのは、形がイメージ通りできたかよりも、必要な機能として成立してるかという視点だぞ。
設備メーカーによって、機能や手段に得意・不得意は必ずある。
得意なメーカーを探すのか、チャレンジ前提でやり方を決めるのかは、しっかり判断しないと炎上する原因となりやすいんだ。
13-14もまた、大前提であり、最も揉めるポイントだ。
なぜなら、1-8と異なり、曖昧にされやすく、さらにある程度物事が進んでしまった後に問題が発生することが多いため、大事になりやすいんだぞ。
ポイントとしては、全て明記する他ない。
書いてないことを常識の範囲で括った瞬間、発注側としての責任を放棄していると同じだからな。
仕様書は契約書だ。
縛るべきことと、縛ると逆に不具合が生じることは同時に存在する。
これは経験則による属人化されてしまってることでもあるが、標準化できないところでもある。
設備メーカーの相手もまた社外の人であるからだ。
古臭いかもしれないけどな、顔を突き合わせて、
会話をして、納得しながら進めていく。
社内では無理な仕様としてないか、協議を繰り返す。
なんだかんだ、当たり前のことを当たり前にやることが1番良いんだぞ。